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センター試験が始まった。受験生諸君には来る春に向かって蓄えた力を全開にして欲しい。天候や交通事情による大きな混乱がなく受験生はもとより関係者の皆さんホットされたことだろう。わが家では20年も前の思い出になっている。
小寒から2週間、冬平年の天候が続いている。朝ウォークの時間、玄関のドアを開いて感じる冷気は年とった面の皮でも冷たい。青空駐車の窓は霜に覆われている。冬は寒くないと畑の虫が生き延び農家が困る、燃料高騰でも冬は寒くないといけない。
この寒さの中でも生き物は春に向かって息吹いている。
公園の白梅の幾本かに花がついている。咲き始めたというにふさわしい花数だが、これをバックに記念写真の方もおられる。1本の紅梅に小さな小さなつぼみを見つけた。
数ミリほどのつぼみだがその1つ1つはしっかりとした紅色、それが木全体を覆うようについており、少し離れて眺めるとぼんやりと紅色に見えるほどのつぼみの数がついている。
紅梅は華やかで美しいが、白梅の香りと気品には及ばないと言われるそうだ。その白梅は寒い季節に百花に先んじて咲く花として尊ばれたそうで、古くには花と言えば梅といわれた時代も有ったようだ。
写真を撮っているとき孫と同じくらいの女の子が「私も撮ってみよう」とシャッターを押し始めた。数枚とって内容を確認して待っている母親のほうへ駆けて行った。春の息吹はじめを撮った子、どんな成長をしていくのだろう、きっと優しい人になるだろう。ふと、同じ様子で写真を撮る孫の姿を思い出した。
暦で大寒はまもなく。梅は俳句の季語では「早春」という。県内の梅の便りもちらほらと届き始めた。今が春待つころか。
(写真:紅梅の小さなつぼみ)