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錦帯橋の畔から公園には幾つもの文学碑、藩士や政治家などの銅像が建っている。公園の奥まったところに「田中穂積」の胸像がある。その前を通るとつい口ずさむある音楽が流れる。
♪空にさえずる鳥の声
峰より落つる滝の音 聞けや人々面白き
大波小波とうとうと 此の天然の音楽を
響き絶えせぬ海の音 調べ自在に弾き給もう
神の御手の尊しや
(作詞:武島羽衣、1番のみ)
曲は1855(安政2)年、胸像の建つここ岩国市横山で生まれた田中穂積の作曲した「美しき天然」。軍楽隊長として佐世保に勤務したとき作曲したとされ、日本最初のワルツと云われている。
子どものころ、錦帯橋下河原のサーカス小屋から聞こえた記憶がある。なぜサーカスの客寄せに使用されたのだろう。学校帰り商店街をねるチンドン屋の太鼓や三味線、ラッパやクラリネットなどからも流れていた。
年配の観光客の方が、右手で拍子をとり、リズムに合わせ体を左右にゆっくり揺りながら聞かれていた。背後から奥様がシャッターを押されたことには気づかれなかったようだ。回顧されている懐かしい光景はどんなところだろう。
像のうしろの濃い緑の松の葉とその背後の城山のたたずまいが曲の音色に良くそぐい落ち着きを感じさせる。
(写真:美しき天然の音符と田中穂積の胸像)
歌は唄えます。北海道のいなか町にも祭りには
サーカス小屋などが立ち並び この音楽が
聞えたことを覚えています。
どうしてこの曲がサーカス小屋の音楽に
使われたかは分りませんが この曲を聴くと
懐かしい昔を思い出されます・・