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☆ベルグソンについて小林君と語る (メモ50)

2008年05月22日 01時28分06秒 | 文学
外国人の思想家で誰がいちばん好きかと問われたらアランなんだけど、二番目はたぶんベルクソンだろうな。フッサールではない。あとの人は知らない。知らないって別に軽蔑して「そんな奴らのことは知らない、眼中にない」と言っているわけじゃなくてほんとうに知らないだけです。
で、読もうかどうしようか迷っていたのだが、やっぱり読むことにして小林秀雄の「感想」を買って読んでいる。
「感想」は小林秀雄による未完のベルクソン論(小林秀雄ふうに言うとベルソン論)で、まだ最初だけどおもしろい。ベルクソンについてエッセイみたいにして語っているからたいへん読みやすい。
僕の周りにベルクソンについて語り合ってくれる人はいないので、そういうことって単純に愉しい。
これまでそんなふうに感じたことはなくて、逆説的な文章という印象しかなかったのだが、小林秀雄の文章も久しぶりに読むと、いい。
「ああ、そうだよね、ベルクソンっていいよね」といった感じで読んでいる。
淀川長治が黒澤明について語っているのを聞いている感じ。

プルースト「失われた時を求めて」8巻450ページまで。
・シャルリュスがゲイであることはほとんどみんな(常連の男性は全員)が知っているのだけれど、シャルリュス本人はそう思ってなくて、きわどいジョークも言ったりする。周りのみんなは、わざとそれっぽい雰囲気のことを言わせて楽しんでいる。
そのうち、シャルリュスに大波乱が訪れることがほのめかされる。
・シャルリュスがバルザックの「人間喜劇」のどれかを読んでいたことから、バルザックの話になる。
バルザックの小説はあまり読んでないからよく分からないけど、プルーストのこういう文学オタクなところ、大好きです。文学の話になると熱が入っているのがわかる。
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