ダブログ宣言!

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薬師丸ひろ子の歌

2013年09月29日 01時00分33秒 | テレビ
NHKの朝ドラ「あまちゃん」の最終回を見た。
このドラマは話題になっていたので一度見てみようと思って見たときに、蟹江敬三が娘の小泉今日子が昔アイドルになりたかったことをばらしてしまって、リアスでみんなが絶句しているときに、渡辺えりが寝ててその話を聞いていなかったという場面があって、「これはすごいドラマだ」と思って見始めた。その週末の次週予告で小泉今日子が歌を歌うシーンがあり、「これは見なければならないドラマだ」と思った。
最終週は、それまで音痴だった薬師丸ひろ子が歌を歌い、それがほんとうに感動的に上手くて、薬師丸ひろ子の歌を聴いて育った年代としてはとても懐かしくて良い場面だった。
僕の「あまちゃん」は、小泉今日子の歌に始まり、薬師丸ひろ子の歌で終わった。
薬師丸ひろ子の歌をものすごく聴きたくなった。

そういえば、宮本信子が娘夫婦含む三組の合同結婚式の最後に挨拶をしたときに、このひとはお葬式の挨拶はビデオを見て研究した(伊丹十三監督『お葬式』)はずだけど、結婚式の挨拶は勉強してなかっただろうにな、と思った。
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ポール・グリーングラス監督『ボーン・アルティメイタム』

2013年09月28日 00時53分38秒 | 映画
ポール・グリーングラス監督『ボーン・アルティメイタム』を見た。
三部作を最後まで見てしまった。
だんだんとおもしろくなった。
見続けると、ジェイソン・ボーンが「かっけー」(格好いい)と思えてきて、おもしろくなっていった。
前回『ボーン・スプレマシー』の感想に、『エリン・ブロコビッチ』の良いおじさんが出ているんじゃないかと書いたが、『ボーン・スプレマシー』には出ていなくて、この『ボーン・アルティメイタム』に登場した。
『ボーン・スプレマシー』で死んだのがブライアン・コックスで、『ボーン・アルティメイタム』がアルバート・フィニーだった。
パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)のことが好きになる映画だと思う。
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ポール・グリーングラス監督『ボーン・スプレマシー』

2013年09月24日 00時15分35秒 | 映画
調べてみたら続編の評価が高かったので、ポール・グリーングラス監督『ボーン・スプレマシー』を見た。
確かに『ボーン・アイデンティティー』よりもおもしろかった。
いろいろな場所に行くので、これは旅番組の要素もあるのだなと思った。見ているだけで旅行した気になる。
話が早く展開して、あまりよくわからないうちにカーチェイスとアクションで終わってしまうので、役名が覚えられないのだが、前作にも出演して、今作にも出演した悪役のおじさんは、たしか『エリン・ブロコビッチ』の良いおじさんじゃないかと思った。ジュリア・ロバーツを助ける上司のおじさん。(調べたら別人のようです。)
ここまできたら三部作を最後まで見ようと思う。
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ダグ・リーマン監督『ボーン・アイデンティティー』

2013年09月22日 00時53分04秒 | 映画
ダグ・リーマン監督『ボーン・アイデンティティー』を見た。
主人公のボーンは記憶をなくしているが、この映画は内容をなくしている。
内容はまるでない、アクションとカーチェイスの映画だった。
ボーンを追っている組織は、ひどい体制の組織だと思う。あれではボーンは捕まえられない。
2作目と3作目を見るつもりで録画しているのだが、たぶん見ないことになりそう。
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平野啓一郎『私とは何か』

2013年09月16日 21時28分52秒 | 文学
平野啓一郎の『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)を読んだ。
とてもわかりやすく書かれていて、かつおもしろい本だった。
現代人の悩みの原因はすべてここに書かれてあるといっても良いような気がする。
「個人」というものをずっと変わらない、統一されたもの、と考えてしまうと苦しくなるので、出会う人ごとによって出来上がる「分人」がいろいろ混ざっているものが私である、と考える考え方はとても納得できるものだ。
同年代の作家の作品はあまり読んだことがないのだが、ほぼ同年(一歳違い)の平野啓一郎の小説を読んでいってみようかと思う。たぶん誠実で真面目なひとなのだろうな、という気がする。「誠実で真面目な分人が大きな割合を占めているひと」と言ったほうが正しいのかもしれない。

森鴎外と三島由紀夫と谷崎潤一郎が好きというのが、夏目漱石と太宰治が好きな(谷崎潤一郎は好き)僕とはだいぶ違うがそれもおもしろいかもしれない。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んでみたいと思った。
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テレビドラマ「いねむり先生」

2013年09月16日 13時02分49秒 | テレビ
昨日テレビドラマの「いねむり先生」を録画してきちんと見た。
こんなことはめったにない。色川武大に興味があって、あとは井上陽水が出ているのにも惹かれた。
途中見るのをやめようかなと思ったが、最後まで見てしまった。伊集院静の小説が原作で、藤原竜也と西田敏行が出ていた。
内容は薄味で、もっともっと「セカチュー」みたいなお涙頂戴のドラマかと思ったがそうでもなく、だから最後まで見られたのだと思う。夏目雅子がそっくりだった。
伊集院静が色川武大のどこに惹かれて、どうして彼のおかげで妻の喪失から回復できたのかはわからなかった。

小説を読もうかどうしようか迷っている。
たぶん、ドラマでは端折っているところがだいぶあるのだろうとは思うが。
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夏目漱石『彼岸過迄』

2013年09月15日 15時32分19秒 | 文学
夏目漱石『彼岸過迄』(新潮文庫)を読んだ。
一度読んだことがあるはずなのだが、まったく内容を忘れていた。
今回読んだが、すでに忘れてしまっている部分も多いように思う。あまり印象に残らなかった。
ご飯を食べているときに小さな娘が突然死ぬ場面がありそこだけが妙に印象に残った。自分に小さな娘がいるからだろう。
テレビで何かの取材を受けた人が「わたしにも同じくらいの子どもがいますから……」と言うのを聞いて、なんで子持ちはそれしか言わんのだ、と憤っていたこともあるのだが、自分がそうなってしまっている気がする。

推理小説的に始まったが、最終的には三角関係と継母継子の話になって、夏目漱石的な小説だった。
途中登場したスティーブンソンの『新アラビア夜話』をいつか読みたい。
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立花隆『がん 生と死の謎に挑む』

2013年09月08日 21時44分12秒 | 文学
立花隆『がん 生と死の謎に挑む』(文春文庫)を読んだ。
ほんとうは近藤誠の本を読もうと思ったのだが、以前読んだことがあるので、別の人の意見を、と思い、立花隆のこの本が古本屋にあったので読んでみることにした。
義父が病気だった時に近藤誠の本を読んでいたと思うのだが、今回は叔母が病気なのでまたがんについての本を読んでみようと思った。
こういう本は、もしも自分が当事者であったらなかなか読めないと思うので元気なうちに読んでおいたほうがいい。抗がん剤治療をするかしないかという決断はなかなかたいへんだと思う。近藤誠の本を読んでも、立花隆の本を読んでも、抗がん剤はあまり効果がないというふうに思える。たかだか二か月の延命のために、苦しい思いをするのなら何もしないほうが良いといまであれば思うのだが、実際にその場面になると、難しいと思う。
世間と離れて孤独になるくらいなら、世間と一緒に苦しんだほうがまし、という発想になりそうな気がする。
がんというのは敵ではなく、自分自身なのだということは、よく覚えておかないといけない。

テレビ「A-Studio」に柳楽優弥が出演したので録画して見る。
以前NHKの「旅のチカラ」の出演の時に見てから気になっている。親戚のおじさんのような心境。なんだか惹かれるものがある。あまりしゃべらず番組は盛り上がらないのだが「がんばれ」という気持ちになる。映画『許されざる者』はたぶん見ない。

NHKに「ドキュメント72時間」という番組があって、いろんな場所で72時間取材するというだけの番組なのだが、わりとおもしろい。以前、「ひとりカラオケ」のときに見て興味深い番組だと思った。
今回は「健康ランド」だったのだが、おもしろかった。
健康ランドで昼間っから酒を飲んで風呂に入ってごろごろしてる生活って、最近なんだか憧れる。子供が手を離れたらやりたいような気がするが、そういう素質が自分にないように思うのでおそらくできない。
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吉本隆明『夏目漱石を読む』

2013年09月05日 00時05分14秒 | 文学
吉本隆明『夏目漱石を読む』(ちくま文庫)を読んだ。
いま夏目漱石の『彼岸過迄』を読んでいて、この本も『彼岸過迄』の話の前で読むのをやめていたのだが、『彼岸過迄』がなかなかおもしろくならないので、もう読んでしまえと思って、最後まで読んだ。この本は、漱石の主要な長編小説について順番に語られる。
『彼岸過迄』はある男を探偵してくれと頼まれて、その男を探偵した結果を依頼主に語りに行くところまで読んだ。こう書くと、『彼岸過迄』は探偵小説のようでおもしろそうに思う人がいるかもしれないがそんなにはおもしろくない。こちらが、そのような意味でのおもしろさを漱石に期待していないせいかもしれない。これが作者がポール・オースターだったらちょっと期待値が違うかもしれない。なぜポール・オースターかと言うと、なんとなく話のつくりからの連想です。
吉本隆明の『夏目漱石を読む』は丁寧に漱石作品を解説して読みやすい本だった。
吉本隆明はなにかというと、幼児期の育てられ方に原因を求めてしまいがちなのだが、今回もその理屈が多かったように思う。懐かしかった。
もう一つ懐かしかったのは、昔吉本隆明の本を読んだ時に、長編小説で主人公がどんどん入れ替わっていく書き方をすることに対してものすごく否定的に書いているのを何度か読んだことがあり(いま思い出すのはたしか瀬名秀明『パラサイト・イヴ』の書評)、何を根拠にそんなに否定できるのかと思ったことがあるのだが、漱石の『明暗』について同様のことが書かれていた。
今回は理由らしきことが書かれていて、近代文学は一個の個性ある作者が書いているものであるので主格が入れ替わるのはいけない、というような理屈のようだった。
あまり納得できないのできちんと要約できていないのかもしれない。
しかしともかく、懐かしかった。
来月は江藤淳の本が二冊も文庫になるようなので、ついでに江藤淳フェアを開催し、夏目漱石のものを読んでみるのも良いかもしれないと思う。

NHKの「クローズアップ現代」は向田邦子の特集で、見た。
なんどか読んでみようかと思ったが、読むほどではないかなと思って読んでいない。本人のイメージがいいのだろうと思う。

宮崎駿が引退発表するらしく、同じく引退宣言を何度かした大江健三郎のことを思い出した。『水死』を読んでいないので、読んだほうが良いかなと思う。文章を書いたら「文責」なになにと、書いた人物の名前を書くものであるということを大学の時に初めて知って、そのあとどこでも出会わない言葉であるが、「読責」というものがあるとすれば『水死』の「読責」が私にはあるのではないかと勝手に感じている。
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半藤一利『あの戦争と日本人』

2013年09月02日 00時37分09秒 | 文学
半藤一利『あの戦争と日本人』(文春文庫)を読んだ。
読むのに時間がかかったせいもあり、あまりおもしろく読めなかった。
どんどん新事実が明らかにされて、あっと驚くようなことが続く、といった本ではなかった。

あまり更新していないので、このところのことをまとめて書く。
テレビ「徹子の部屋」の山口果林の回を録画して見る。山口果林という女優は顔は見たことはあるが、あまりよく知らない。安部公房と付き合っていたときの本を出していて、その本の新聞広告に「徹子の部屋」出演、と書いていたので、本の内容や安部公房について詳しく語るのかと思って見た。黒柳徹子との昔話ばかりで、安部公房の話はまったくと言っていいほど語られない。これは本を読んでも安部公房のことはほとんど出てこないのではないかと思った。安部公房については、あまり興味がなかったのだが(『砂の女』を中学か高校で読んだことがあるだけ)、女優と付き合っていたということで興味がわいた。「徹子の部屋」では不倫は語られないのだろうか。
テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」の宮崎駿の回を録画して見た。おもしろかった。『風立ちぬ』はたぶん、そうとうに退屈な映画なのだろうが、番組はおもしろかった。なんで戦争が嫌いなのに零戦を作った人を描くの? とみんなに問われながら仕事をしたというところだけが今回の映画のポイントなのだろう。
テレビ「あさイチ」の是枝裕和の回を録画。映画『そして父になる』は非常に興味深い映画だけれど、見たら泣いてしまうし、つらいだろうから、見ないだろう。是枝裕和監督の映画はそういうのが多い。小さい子供を扱ったものを、自分に子供がいないときは興味がないから見れなかったが、子供ができたら今度は切実過ぎて見られなくなった。
テレビ「週刊ニュース深読み」。マンガ『はだしのゲン』を図書館で閲覧できなくしたことで責められている(または責めている)ニュースの特集。『はだしのゲン』自体は主人公のゲンの顔が嫌いで読んでいない。表現は規制すべきでないとずっと思っていたが、これも子供ができて意見が変わった。NHKの「おかあさんといっしょ」は見せているが、「おとうさんといっしょ」は見せていない。ある特定の人物(着ぐるみ)をみんなで馬鹿にするという雰囲気が見ていられない。意見というのはずっと変わらないものではなく、置かれた立場による。「わたしの意見」などというものはない、のではないかと思う。そしてもちろん、これもわたしの意見ではなく、「わたしの立場の意見」である。
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