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國分功一郎『民主主義を直感するために』

2016年08月29日 23時20分59秒 | 文学
だいぶ涼しくなってきたので、この週末は娘と公園に遊びに行った。ラケットとボールのおもちゃを持って行って、テニスらしきことをした。
あまり遊んでいる人はいなかったのだが、木陰で何をするでもなくスマホの画面を見ている人(正確には、「何をするでもないように見えながら何もしていないわけではなくスマホを操作している人」)がかなりの人数いた。おそらく4、50人。
これが噂の「ポケモンGO」なのだなと思った。
ブームなんだな。

國分功一郎『民主主義を直感するために』(晶文社)を図書館で借りて読む。
もっと”直感”したかった。
しかし私と同年代の人で、これまであまり読んでない若い人の本を読むきっかけになりそうだ。
古市憲寿の『絶望の国の幸福な若者たち』と東浩紀の『一般意志2.0』と福田和也の『総理の値打ち』と奥平康弘と木村草太の『未完の憲法』が、出てきた本のなかで興味を持った。 そしてこの人の書いた本にも興味を持った。

もう少し、國分功一郎の書いたものを読まないとどういうひとなのか、よくわからない。
もっと現在の政府批判をやってもいいような気がするが、そこまでやらないのがこのひとの味なのかもしれない。
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成毛眞の物言い

2016年08月27日 20時54分37秒 | 文学
たまにビジネス書を読みたくなるのだが、よく読む本田直之や茂木健一郎の本もあらかた読んでしまって読みたいものがないので新たな人の本を、と思い、成毛眞の本を三冊図書館で借りてくる(『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』、『勉強上手』、『このムダな努力をやめなさい』)。
『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』(PHP研究所)を読んでいて、会社では頑張って適当にやっとけみたいな意見は確かにその通りな部分もあるなと思いながら読んでいた。しかし読んでいると、どこがどうということはないのだが何となく感じる自慢話的な雰囲気が鼻についてきた。読めば読むほどそういう部分ばかりが目についてきた。さっき「どこがどうということはないのだが」と書きながら具体的な部分を引用すると、
《ただし本書の読者は、何か新しいことにチャレンジしたくてこの本を手に取ったのだろうから、まだまだ望みはあるので安心してほしい。》(46頁)
というようなところに、なんで「望みがあるから安心しろ」などとこの人に言われなければいけないのか、と思った。あなたの生徒でも社員でも信者でもなく、ただの通りすがりの読者なのですが。
また、
《会社の飲み会に行っても、若者は仕方なくベテラン社員の話につき合っているケースが大半である。それは、ベテラン社員の話が恐ろしくつまらないからだ。》(55頁)
と書いていて確かになとは思うのだが、
《私が若者と意気投合できるのは、自分なりの世界観をもっているからではないか、と思う。》(55頁)
というのを読むとひどいものだなと思わざるを得ない。あなたが「若者と意気投合」できているかどうか私は知りません。そもそも、ひとくくりにされた「若者」などという抽象的な存在と意気投合などできるのでしょうか、と思ってしまう。
ということで、成毛眞とは上手く関係を築くことが出来なかった。
自慢をあまり感じさせないビジネス書の書き手というのはあまりいないのかもしれない。
また他を当たろう。
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胃カメラ初

2016年08月26日 22時18分13秒 | 衣食住
人間ドックで胃カメラを受ける。これまでバリウムだったので人生で初。
もう二度とやりたくない。結構なトラウマかつPTSDとなった。
最初は大丈夫だったのだが、途中で「うえっ」となってからはもう早く終われ早く終われと思い出して、手を上げてやめてくれと言いたかった。胃カメラを喰いちぎりたかった。あんなことを人間にすべきではない。
車で病院に行ったので鎮静剤をやらなかったのだが、いっしょに行った妻は鎮静剤をやりぜんぜん平気だったそうなので、次回やることがあれば鎮静剤を使用することにする。
しかし来年からはバリウムにするかな。
たとえ病気であったとしてもとくに病気を見つけて欲しいと思っていないので、見つかりにくそうなバリウムでいいかなと思う。
ほんとうは人間ドック自体受けたくない。
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山田洋次監督『男はつらいよ』

2016年08月23日 23時26分14秒 | 映画
録画していた山田洋次監督『男はつらいよ』を見た。
シリーズの第一作をきちんと見るのは初めてだった。
寅さんシリーズは「そんなにおもしろくないだろうな」と思って見始めると意外におもしろくて見てしまう。今回もとてもおもしろかった。
失恋した寅次郎の顔で爆笑してしまった。
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クリント・イーストウッド監督『インビクタス / 負けざる者たち』

2016年08月22日 01時07分15秒 | 映画
録画していたクリント・イーストウッド監督『インビクタス / 負けざる者たち』を見た。
集団を一つにするにはまずは敵を赦すことが大事というのはその通りなのだろうなと思う。赦さなければ相手も心を開かない。あのときあいつはこうやった、だから自分もこうやる、ではまとまることが出来ない。
そのようなことがインターネットで政治の話を読んでいるとよくあって、赦すということが一番欠けていることなのだろう。
あいつはこうだ、こう思って行動しているに違いない、みたいなことを非常によく見る。
まずは、安倍総理と自民党を赦すことから始めなければいけないのかもしれない。

南アフリカ共和国がラグビーのワールドカップで優勝したことを知らなかった。
ラグビーのルールがいまいちよくわからなかった。パスをするには横か後ろに投げる、ということだけはわかった。
とてもおもしろかった。
スポーツ観戦はほとんどしないのだが、スポーツ観戦に熱狂して”我々”を応援するということがどういう気持ちなのか少し分かった。
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『定本 丸山眞男回顧談(上)』

2016年08月17日 23時09分24秒 | 文学
書き忘れていたが、昨夜見た『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督)のいちばんの見どころは軍人の挨拶ではないかと思う。
お尻を突き出して、いま見ると少し滑稽な挨拶をする。ほんとうにあんな感じだったのだろうか。
東条英機がやってきたときのそろった動きはすばらしかった。東条英機が「お上」だったか「陛下」だったかを口にするたびに、全員がきゅっと背筋が伸びる。
『定本 丸山眞男回顧談(上)』(岩波現代文庫)を読んだが、上巻は終戦までだった。
和辻哲郎のことが悪く書いてあり、昔の人で教科書に著作が載るような人物は欠点などないのだろうとなぜか思ってしまうのだが、そんなことはなく普通の人物であることがわかる。そのようなことは、自分が大学生のときに大学の先生が立派な人物ではないということはよくわかっているはずなのに、知らない人だと立派な人物だと思ってしまう。
丸山眞男の話で聞きたいのは学生運動のときに吊るし上げられた話と、吉本隆明の話なので、下巻に期待する。
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原田眞人監督『日本のいちばん長い日』

2016年08月16日 23時39分13秒 | 映画
録画していた原田眞人監督『日本のいちばん長い日』を見た。
とてもおもしろかった。半藤一利の本も読んだことはあるが、あちらよりも分かりやすく劇的に作られてあった。畑中(松坂桃李)が電源を落とされながらもマイクにむかって放送局でしゃべる場面というのは実話なのだろうか。記憶にない。また、阿南(役所広司)は死ぬまで叛乱のことは知らなかったのではなかろうか。死んだ後に奥さんがやってくるという話も記憶にない。
昭和天皇(本木雅弘)は思ったよりもよくしゃべった。「あ、そう」も一度くらいしか言わなかった。イッセー尾形よりも良かった。
山崎努の鈴木貫太郎はとてもよかった。山崎努はいい仕事をした。耳が聞こえないと言いながら陛下の小さな声はよく聞こえるのだなと思った。
昭和天皇と阿南陸軍大臣が重なる場面が二度ほどあって(天皇が玉音放送の原稿を持つところと阿南が妻の手紙を読むところ、阿南が首を切るところと天皇がびくっと目覚めるところ)、この映画はこの二人が主人公なのだなと思う。

確か玉音放送を録音し終わったところだったかどこかほっとしたような場面で、アメリカを思わせるジャズのような音楽が流れる場面があり、なかなか独特な選曲だなと感心した。

この監督(原田眞人)ではなぜか『わが母の記』が最も好きだが、この映画もおもしろい。ただもう一度見ようとは思わない。陸軍の愚行をまた見たくない。
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『戦争と平和』読書中

2016年08月15日 23時50分44秒 | 文学
この夏の宿題であるトルストイの『戦争と平和』を毎日読んでいる。
新潮文庫で読んでいるが、第一巻の第一部を読み終えた。これまで二度ほどこの小説を読もうとしたが、二度ともこの辺りで挫折している。ここでほっとするのと、場面が変わって社交界から戦場に移るので読まなくなってしまうのだ。気をつけなければいけない。プルーストの『失われた時を求めて』での「コンブレー」のようなものだ。
今回は人物相関図を手書きしながら読んでいる。こうしないと誰が誰だか分からなくなる。しばらく経ってから出てくる人がいる。いまだに誰が主人公なのか分からない。
すごい小説だ。
今度こそは読み終えたい。
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ブライアン・トレーシー『大切なことだけやりなさい』

2016年08月13日 20時25分55秒 | 文学
ブライアン・トレーシー『大切なことだけやりなさい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだ。
最初この本は図書館で旧版(『フォーカル・ポイント』)を借りて読んでいたのだが、本田直之が最初のほうに読みながら書き込んだりページの端を折れと書いてあったので買って読んでみることにした。いくつか端を折るところはあったが、今後実践することがあるかというとないだろうな。
仕事について、優先順位を決めて、重要で80%の利益を生んでいる20%の仕事をやって、残りはアウトソーシングしろという考えは、確かにその通りなのかもしれないと思うところもありながら、ほんとにそれでいいのかなと納得できないところも残った。
自分の成長のためには他人はものとして扱うというような考え方に違和感があるのと、結局はどうでもいい仕事でもきちんとできる人と何も出来ない人の2種類しか会社にはいないのではないかと思っていてどうでもいい仕事でもきちんとできる人になっておきたいと考えているので誰でも出来ることはアウトソーシングするというのに違和感がある。
あとはそもそも重要で80%の利益を生んでいる20%の仕事だけやって効率化しても1日8時間程度は会社にいないといけないのですることがなくなってしまうのではないか、何をやっていても1日8時間程度会社にいるというのが日本のサラリーマンの生き方なのではないかと思う。がんばってこの人のいうようにやっていても会社員のままで収入が倍になるということは日本ではないのではないかな。少なくともいまの会社ではないと思う。
会社員としてではない部分のプライベートな時間の過ごし方、家族との過ごし方、お金についての考え方については参考とすべきことがあると思った。

いま、筋トレは毎日続けている。
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ルネ・クレマン監督『太陽がいっぱい』

2016年08月09日 21時55分43秒 | 映画
ずっと前に録画していたルネ・クレマン監督の『太陽がいっぱい』を見た。
この映画は何度も見ようと思ったことがあるのだが、何となく見ないできた。マット・デイモンが出た『リプリー』を見たときや、金城一紀の『映画篇』を読んだときも気にはなったのだが、見なかった。なにかの本で淀川長治がこの映画について吉行淳之介と対談しているのを読んだときも気にはなった。
あまりにも名作で見る機会を逸しているものは、あえて見なくなってしまう。『ローマの休日』もなかなか見られなかった。
あと、気になりながら見られていないもので思い浮かぶのは『ひまわり』かな。『自転車泥棒』もそうかもしれない。
『太陽がいっぱい』はおもしろいんだろうか。おもしろくないことはなかったが、また見たいとは思わなかった。
やっと見られて肩の荷が下りた感じ。
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