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井原西鶴『好色五人女』

2024年05月27日 23時29分57秒 | 文学
井原西鶴『好色五人女』(光文社古典新訳文庫)を読んだ。
好色というのは恋愛に積極的、というほどの意味で、ものすごくすけべという感じではなかった。いろいろなものを見すぎてしまって、こんなんじゃ好色とは呼べないという感じになってしまっているのかもしれない。
最後の「恋の山積もる源五兵衛物語」がもっともおもしろかった。男色が好きな男に、女が男装して近づく話で、シェイクスピアっぽくもあった。
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クリス・コロンバス監督『ハリー・ポッターと賢者の石』

2024年05月25日 23時59分36秒 | 映画
クリス・コロンバス監督『ハリー・ポッターと賢者の石』を見た。
原作を英語で読んだので、答え合わせ的な感じで映画を見た。
とてもおもしろかった。
原作の感じがよくわかるように出来ていた。
ハグリッドの飼ってたドラゴンを送り出す話や、大きなチェス盤の次の部屋でハーマイオニーの活躍する瓶の並んだ部屋の話が端折られていた。あそこでなぞなぞを解いてないのにハーマイオニーに50点あげるのはおかしい。
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ジョセフ・コシンスキー監督『トップガン マーヴェリック』

2024年05月23日 23時37分51秒 | 映画
ジョセフ・コシンスキー監督『トップガン マーヴェリック』を見た。
出だしから前作『トップガン』と同じ入り方になっていて、わくわくさせる。
前作で生徒だったトム・クルーズが教官になり、今回は教官として「実は先生でした!」の場面を繰り返す。
ところどころ前作の場面が挟まれ、前作がとってもいい作品だったような気がしてくる。
どこの国だかわからない敵をやっつけ、基地を爆発し、任務が完了したと思ったらトム・クルーズの飛行機がやられ、そのあといろいろあって、そこらへんも楽しめた。
きちんとエンターテイメント作品としておもしろく出来上がっていた。
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外山滋比古『新版 思考の整理学』

2024年05月22日 22時45分43秒 | 文学
外山滋比古『新版 思考の整理学』(ちくま文庫)を読んだ。
2008年に東大と京大の生協で一番売れた書籍とのことだが、いまでも売れているのだろうか。
すごくおもしろいというわけでもないが、読みやすい本なので、時間があればこの著者の本をずっと読んでいてもいいと思える。読んで元気になることはできる。ビジネス書でもっとも大切なことだ。
まだこの著者の本を読むのは二冊目なのだが同じ話の繰り返しが多い。
『平家物語』、漢文の素読、枕上の時間は考えるのに適している、など同じ話が繰り返された。おそらく、読んでみたら他の本にも同じ話が繰り返されることだろう。

気になっていた「修辞的残像」について少し説明があった。
《文章の中のことばとことばが、離れ離れになりながらも、ひと続きになるのは、残像のはたらきであるということに気付いて、長い間のわたくしの疑問は、自分では、一挙に解決したように思った。文章の非連続の連続を支えている、この残像作用のことを、修辞的残像と名づけた。文章上に起っている残像というほどの意である。》(64頁)
直前の記憶がなければ文章が読めないというのは、当たり前といえば当たり前かなあ。

英語の勉強もしないといけないので、外山滋比古はこれまでとする。さようなら。
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トニー・スコット監督『トップガン』

2024年05月21日 22時48分19秒 | 映画
トニー・スコット監督『トップガン』を見た。
思ってたよりも楽しめたが、これに続編が必要かな。
すべてが主人公のトム・クルーズ中心に回る。ここまでの映画はいまなさそう。
トム・クルーズも若いし、時代も若い感じ。敵をミサイルで撃ち落として大喜びするようなことって、いまはちょっとないかもしれないなと感じた。
吹き替えで見たが、トム・クルーズの声もなんだか可愛らしい。(声は塚本高史)
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外山滋比古『新版 「読み」の整理学』

2024年05月20日 20時46分28秒 | 文学
外山滋比古『新版 「読み」の整理学』(ちくま文庫)を読んだ。
最初に出てくる「修辞的残像」というのが気になるので少し調べたい。英文学者ということで英語の勉強に参考になる話が出てくるかと期待したがそんなには出てこなかった。
既知のものを読むアルファ読みと未知のものを読むベータ読み、というふたつの読み方があるという考えでずっと語られて、最後まで続く。読みやすくておもしろかったが、敢えて言えばこういうのをアルファ読みと言うんだろうなと思った。

漢文の素読の話がなんどか出てきたが、素読について初めて知ったのは小林秀雄の『本居宣長』を読んだときで、小林自身が素読しているという話だった。驚いた記憶がある。

読もうかどうしようかずっと迷っている『チャリング・クロス街84番地』の話が出てきて、読もうかなと思った。
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ヨルゴス・ランティモス監督『ロブスター』

2024年05月19日 01時29分30秒 | 映画
ヨルゴス・ランティモス監督『ロブスター』を見た。
靴のハーフサイズも、バイセクシャルも許されない世界では、すぐにパートナーを見つけるか、それができなければ動物になるしかない。という意味のわからない設定の映画だった。
主人公はパートナーを見つけることができなかったので、そこから逃れ、今度は真逆の、絶対にパートナーを見つけてはならないところに行く。しかしそこでパートナーを見つけてしまう。
好きか嫌いかで言えば好きな映画なのだろうけれど、不快な映画だった。あまり好きじゃないということなんだろう。
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梶山季之『せどり男爵数奇譚』

2024年05月17日 00時20分11秒 | 文学
梶山季之『せどり男爵数奇譚』(ちくま文庫)を読んだ。
短篇集で、著者と思われる人物が身辺の話を語り、毎回"せどり男爵"に会い、話が進むといった感じだった。
最初の導入がほんとうの話っぽくなっていて入り込みやすく、読みやすい本だった。
おもしろければ他の本も読んでみようと思っていたが、そこまでではないかな。
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庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』

2024年05月14日 22時14分28秒 | 映画
庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』を見た。
なんども見るのをやめてやっと見終えることが出来た。
『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』もおもしろいのに、『シン・仮面ライダー』は駄目だったな。やはり巨大化しなければおもしろくないのかな。
最初、対決シーンでたくさんの血が流れるところで、この映画はただの特撮モノではないことをアピールしているが、それ以上の何かがあるのかはわからなかった。たくさんの仮面ライダーとの対決では、いくらなんでも画面が暗すぎて何が行われているのかよくわからないし、わかろうという気力もこちらにはもはやなかった。
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武田百合子『武田百合子対談集』

2024年05月11日 20時00分35秒 | 文学
武田百合子『武田百合子対談集』(中公文庫)を読んだ。
深沢七郎、金井久美子、金井美恵子、吉行淳之介、岸田今日子との対談や鼎談だった。
最初の深沢七郎との対談が印象に残り、あとのはあまりおもしろくなかったかもしれない。
深沢七郎が三島由紀夫が好きではないという話をしていて、そういうものを書いているなら読んでみたい。
吉行淳之介との対談は話題が、吉行の本のキャンペーンだったんだろうと思うが井原西鶴の『好色五人女』で、『好色五人女』に少し興味を持った。
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