村上春樹『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(下)』(新潮文庫)を読む。
だんだんとテーマのようなものが見えてくる気がする。
穴の中に入っているときに彼をそのまま放っておこうと一瞬でも思わなかったかと免色が語り手に訊ねる。語り手はそんなことは思わなかったと答える。
海辺のラブホテルのベッドで女をもしかしたら絞め殺していたのではないかと語り手は恐れる。
そして、ナチスドイツの話。
なんとなく、自分のちょっとした意図的な不注意のようなもので、誰かを殺してしまうことがあるのではないか、あるいはあったのではないか、というような考えが見え隠れする。
秋川まりえのしゃべり方はおもしろい。十代の女の子はこんなふうに話題がブツ切れであっちこっちに行くというような印象が(実際に今そんなに話すことはないけれど)ある。
騎士団長は羊男を思わせる。
とてもおもしろい。
だんだんとテーマのようなものが見えてくる気がする。
穴の中に入っているときに彼をそのまま放っておこうと一瞬でも思わなかったかと免色が語り手に訊ねる。語り手はそんなことは思わなかったと答える。
海辺のラブホテルのベッドで女をもしかしたら絞め殺していたのではないかと語り手は恐れる。
そして、ナチスドイツの話。
なんとなく、自分のちょっとした意図的な不注意のようなもので、誰かを殺してしまうことがあるのではないか、あるいはあったのではないか、というような考えが見え隠れする。
秋川まりえのしゃべり方はおもしろい。十代の女の子はこんなふうに話題がブツ切れであっちこっちに行くというような印象が(実際に今そんなに話すことはないけれど)ある。
騎士団長は羊男を思わせる。
とてもおもしろい。