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水村美苗『日本語で書くということ』

2022年03月26日 15時37分51秒 | 文学
水村美苗『日本語で書くということ』(ちくま文庫)を読んだ。
漱石についてのものと谷崎潤一郎の『春琴抄』についてのものについて興味深く読んだ。
ド・マンについてのものは読めなかった。
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『トキワ荘の青春』、『チョコレートドーナツ』

2022年03月20日 01時17分06秒 | 映画
今週の初めに痔になり会社を休んで病院に行き、家でごろごろして映画を見た。
すこし下痢をするとすぐに痔になるようになってしまった。三度目。
症状自体は薬を呑めばすぐに改善する。

『トキワ荘の青春』と『チョコレートドーナツ』を見たが、なんの関連もない。ただテレビのハードディスクに録画していたもので気になったものを見ただけ。録画しようと思ったときには多少なりとも興味があって録画するのだが、だんだんと放っておくうちにどこに興味を持って録画したのかわからなくなる。
たくさん溜まっているのでどれを見てよいのかいつも迷う。
一日に二本映画を映画を見るのはほんとうにひさしぶり。

市川準監督『トキワ荘の青春』。
本木雅弘が主人公の寺田ヒロオで、周りには藤子不二雄の二人や石森章太郎や赤塚不二夫がいて有名になるが、彼らに慕われている兄貴分の寺田ヒロオは時代に取り残された感じで漫画家として大成しない。料理をしたり雑巾がけをしたり、きちんと生活し、漫画でも時代に流されるのではなく自分が正しいと思うことだけをやっていこうとする。
映画やドラマでは成功者が描かれることも多いが、実際はほとんどのひとは敗者だよなというようなことを思う。

トラヴィス・ファイン監督『チョコレートドーナツ』。
ゲイのカップルがダウン症の子どもの面倒を見る話。
ちょっと盛り込み過ぎの感じで、私はどこに感動すべきなのかよくわからなくなってしまった。感動しようとすれば感動する点はあるのだが、そのように迷い始めた時点で感動できない。
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岡本綺堂『半七捕物帳 江戸探偵怪異譚』

2022年03月14日 22時51分06秒 | 文学
岡本綺堂『半七捕物帳 江戸探偵怪異譚』(新潮文庫nex)を読んだ。
宮部みゆきは『半七捕物帳』が好きなようで、ちくま文庫でも似たような本を出している。
どんな本なのかと読んでみたが、全作を読んでみるほどの興味は持てなかった。
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三宅香帆『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』

2022年03月06日 10時33分50秒 | 文学
三宅香帆『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』(笠間書院)を図書館で借りて読んだ。
ビジネス書ふうに小説を読むという企画は良いものに思えた。しかし「ぶっちゃけよく分からん」名作があまり選ばれていなかったように思う。綿矢りさや村上春樹ではなくて、もっと「ぶっちゃけよく分からん」名作を題材にして、なるほどこれで面白く読めると思わせてほしかったと思う。
このひとの特徴は『風と共に去りぬ』を読んでいることだと思う。
僕がこれまで読んできた批評家、小林秀雄にしても吉本隆明にしても加藤典洋にしても内田樹にしても『風と共に去りぬ』を文学作品として取り上げたことはないように思う。その影響で僕も『風と共に去りぬ』をまともな文学作品と見なしていない気がする。『ベルサイユのばら』とかと同じ範疇の作品のように思っている。(『ベルサイユのばら』も読んでいないが。)
立ち読みも含めて少し三宅香帆の本を読んでいるので、『風と共に去りぬ』に少し興味が湧いている。

『源氏物語』を題材にしているところで、《本書でも紹介している内田樹さんの六条の御息所についての解釈、けっこう調べたのだけどどうしても出典を見つけられなかったので、》(283頁)とあるが、「本書でも紹介している」がどういう意味なのか(何に係るのか)わからなかった。内田樹がこの本のどこか他の場所で出てきたってことだろうか? 見かけなかったように思うが。それともどこか別の媒体に書いたものを持ってきて、その元の媒体には内田樹を紹介したのだがここにはそれを持ってこなかったということなのだろうか。
ちなみに内田樹の六条御息所の怨霊の解釈って、僕もどこかで読んだことあるなとは思った。こことかにも似たようなことを書いている。いろいろなところで同じようなことを書くので他にもあるかもしれない。僕も書籍で読んだようにも思う。
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