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大九明子監督『私をくいとめて』

2023年08月27日 01時45分55秒 | 映画
大九明子監督『私をくいとめて』を見た。
朝ドラの『あまちゃん』が好きで現在再放送も見ているし、若手俳優の中では林遣都に特に注目している私のような人間としてはこの映画を素通りするわけにはいかない。
とてもいい映画で、ひととうまく関われない感じと、それでもひとと関わっていきたい気持ちがよく描かれていた。適度に笑いがあり、暗くしんどいだけの映画になりそうなのをうまく避けている。この監督の笑いのセンスが抜群であることがわかる。他のものも見ていきたいと思わせる。
林遣都はやはりとても良い。中村倫也の声も素晴らしい。
X(旧Twitter)みたいな書き方になってしまうが、のん(旧能年玲奈)には幸せになって欲しいと思う。
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大九明子監督『勝手にふるえてろ』

2023年08月26日 22時59分03秒 | 映画
大九明子監督『勝手にふるえてろ』を見た。
原作を読んだことがあるが、記憶では原作よりもおもしろい。松岡茉優がとてもいい。渡辺大知も、こんなひとのそばにいるのがいちばん幸せだと思わせる雰囲気がある。
”一人称の映画”といった感じで、すべて主人公の内面で起きる出来事が描かれる。これは原作もそうだった気がするが、小説では語り手の周りで起きることに語り手の内面が反映されることはわりと普通のことなので、そこまでの驚きはないのだが、映画でこれをやるとすごく違和感がありおもしろい。
昔日本アカデミー賞の授賞式の番組で、この映画の一場面が放送されて松岡茉優が歌うシーンが印象に残っていたが、やっと見られてよかった。とってもいい映画だった。
童貞の映画に続いて、処女の映画を見たが、ひととひととの繋がりがさらに希薄になってきて、このようなテーマを描くことが多くなっているのかもしれない。
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風間太樹監督『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』

2023年08月26日 02時31分18秒 | 映画
風間太樹監督『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』を見た。
アマゾンプライムでテレビドラマ版を見て、すごくおもしろかったので、映画も見た。
やはりテレビドラマで人気があって映画にしたものは、同窓会のノリというか、ファンのつどいのようなものになってしまうので、そんなにおもしろくはないわけだが、私のようなにわかファンにとっては映画版も見ないわけにはいかない。
30歳まで童貞だったことにより、触れることで相手の心の声を聴くことができるようになってしまった主人公が、会社の同僚が自分のことを好きであることを知る。ドラマの最初のころの、だんだんと気持ちがわかっていくわくわくする感じがとっても良かった。
だんだんと二人が仲良くなって、ついに童貞じゃなくなって魔法使いじゃなくなってしまうあたりは、話を続けていくと描かなくてはならないのだが、ほんとうを言うといらないなあと思う。ドラマはとにかくおもしろかった。
主人公が童貞を捨てるか捨てないかを視聴者がハラハラしながら見るドラマって『男はつらいよ』と一緒だなと思った。車寅次郎も何歳の設定だか知らないが、確実に三十歳は超えているから魔法使いに違いないだろう。

赤楚衛二は声がとてもいい。動きが可愛い。しかし顔が覚えられない。
町田啓太の顔は特徴があり覚えられた。そしてとても優しそう。大河ドラマに出ていたので見たことはあるのだが、印象には残っていなかった。
どちらも今後注目していこうと思った。
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濱口竜介監督『寝ても覚めても』

2023年08月23日 01時07分09秒 | 映画
濱口竜介監督『寝ても覚めても』を見た。
同じ監督の『ドライブ・マイ・カー』を見て、なにかやはり気になり、別の作品も見てみようという気になった。才能のある監督というのは何かちがうものだ。
『ドライブ・マイ・カー』と同じくやはりこの映画も全体を通してみると何が言いたいのかはっきりとはわかりにくい映画で、テーマとしては、信じられないくらいに人を傷つけて、それでも生きていく必要がある場合には何かにすがりついて生きていくしかない、というようなことが思い浮かぶくらいだが、見終わって印象に残るのは細部のこだわりのようなものだ。
この監督はなぜこんなに演劇にこだわるのだろうか。演劇に関するところだけ、特別熱いように思う。
たぶんカメラがあまり動かないとか、専門的なことはあるのだろうが、古い日本映画のような佇まいで、そこが好きなところでもある。
まだよくわからないが、とても気になる監督ではある。
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狩山俊輔監督『メタモルフォーゼの縁側』

2023年08月20日 23時01分33秒 | 映画
狩山俊輔監督『メタモルフォーゼの縁側』を見た。
とってもいい映画で、ひととひととのつながりを大切にすることは大事だなと思った。
悪い人は一人も出てこず、それも良い。
学校シーンが出ると「いじめ」、年寄りが出ると「死」、という流れがよくあってどうせそうなるのだろうと構えてしまうが、そうじゃないのがいい。
出てくる人のことがみんな好きになった。
宮本信子はもともとずっと好きだが、芦田愛菜は好きではないほうだが好きになりそう。ついでになにわ男子の高橋恭平も、認識したこともなかったがやさしくていい男の子で、今後注目していこうと思った。
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エリック・ラルティゴ監督『エール!』

2023年08月20日 00時47分00秒 | 映画
エリック・ラルティゴ監督『エール!』を見た。
たまにフランス映画を見るとちょっと不思議な感覚で、ついていけないところが多々あるのだが、そのいつも見る映画と違う感じも愉しい。
どうしてあんなに下ネタを突っ込んでくるのか不思議だが、大らかということだろうか。
ちょっと差別的なこともよくジョークにされる。
感動させようとするべきじゃないかと思われるデュエットの場面で、主人公の家族に視点が移り音が聞こえなくなる。ほんとうに大切なことは聞こえないということだろうか。
最後の歌の場面はやはり素晴らしい。歌が歌われる映画は好きな方だ。
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雲田はるこ『昭和元禄落語心中』4巻から10巻

2023年08月19日 00時44分04秒 | 漫画
雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(講談社)の4巻から最終巻の10巻まで図書館で借りて全部読んだ。
ひどく退屈というわけではないが、ものすごく心惹かれたわけでもなかった。
落語の場面をただ表情と吹き出しだけで描くのが斬新だった。しかも割と長い。
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樋口真嗣監督『シン・ウルトラマン』

2023年08月16日 11時34分25秒 | 映画
樋口真嗣監督『シン・ウルトラマン』を見た。
とってもおもしろかった。
何度も見るような映画ではないと思うが、爽快感があり、さっと来てさっと去っていくウルトラマンのような映画。早口ですぐに終わる。
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是枝裕和監督『真実』

2023年08月15日 16時43分05秒 | 映画
是枝裕和監督『真実』を見た。
公開時に映画館で見たので二度目だが、なぜだか知らないがものすごく好きだ。見たのは前回と同じく、宮本信子がカトリーヌ・ドヌーブの声をする吹替版。基本的に吹替版があればそちらを見る。理由は二時間ずっと文字を読んでいるだけなのが嫌なのと、同時に複数人が喋ることが映画ではあるのだが(周りで小さな声でがちゃがちゃ喋ることも含め)、そこが字幕では追いきれないと思うから。

孫が私が女優になる姿を見てほしいからおばあちゃん(カトリーヌ・ドヌーブ)には宇宙船に乗ってもらいたいと言う場面は、すごくいい場面だが前回映画館で見たときは見逃していたのか全く記憶にない。実はそれが娘の書いた脚本であるのも良い。
思い出すのは、『海よりもまだ深く』で、孫が宝くじが当たったらみんなで一緒に住みたいと言っておばあちゃん(こっちは樹木希林)が泣く場面があるが、それを思い出した。
事あるごとに見たい映画なので、自宅に常備しておきたい。
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是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』

2023年08月14日 23時09分48秒 | 映画
是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』を見た。
私にはぜんぜんおもしろくなかった。
ひとりひとりに「生まれてきてくれて、ありがとう」と言う場面があるが、やっぱり日本語でセリフを聞かないと感動できない。
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