録画していた森田芳光監督『椿三十郎』を観た。
黒澤明の『椿三十郎』が大好きなので、興味はあったのだがこれまで機会がなくて観ていなかった。
おもしろかったが、ひさしぶりに黒澤明のほうも観たくなった。
顔の長い人って誰だろうと考えていたのだが、藤田まことは思い浮かばなかった。たしかに顔が長いと言えば藤田まことだった時期があった。しゃべりかたに品がある。懐かしい。
中村玉緒は誰かの真似をしているようにゆっくりしゃべる。これは良くない。
織田裕二も三船敏郎を意識しているが、それほどの違和感はない。違和感があると言ってしまえば織田裕二のしゃべりかたにそもそも違和感がある。
この映画は時代劇であるのに血が流れない。織田裕二はどんどん人を斬っていくが血が流れない。最後の豊川悦司との対決でも、黒澤版では三船敏郎と仲代達矢がさんざん睨み合って(感覚では五分ほど)、一瞬で勝負がついて仲代達矢から大量に血が噴き出すイメージなのだが、この映画では豊川悦司は血を流さない。流れているように見えて流れていないという演出を森田芳光がやりたかったか、血が流れるのを織田裕二が嫌ったのだろう(「どうして現場に血が流れるんだ!」)。
楽しい映画だった。
黒澤明の『椿三十郎』が大好きなので、興味はあったのだがこれまで機会がなくて観ていなかった。
おもしろかったが、ひさしぶりに黒澤明のほうも観たくなった。
顔の長い人って誰だろうと考えていたのだが、藤田まことは思い浮かばなかった。たしかに顔が長いと言えば藤田まことだった時期があった。しゃべりかたに品がある。懐かしい。
中村玉緒は誰かの真似をしているようにゆっくりしゃべる。これは良くない。
織田裕二も三船敏郎を意識しているが、それほどの違和感はない。違和感があると言ってしまえば織田裕二のしゃべりかたにそもそも違和感がある。
この映画は時代劇であるのに血が流れない。織田裕二はどんどん人を斬っていくが血が流れない。最後の豊川悦司との対決でも、黒澤版では三船敏郎と仲代達矢がさんざん睨み合って(感覚では五分ほど)、一瞬で勝負がついて仲代達矢から大量に血が噴き出すイメージなのだが、この映画では豊川悦司は血を流さない。流れているように見えて流れていないという演出を森田芳光がやりたかったか、血が流れるのを織田裕二が嫌ったのだろう(「どうして現場に血が流れるんだ!」)。
楽しい映画だった。