![英語力はメンタルで決まる](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51+En2XP8HL.jpg)
こういう本はいつも前半はいいのだが、半分くらい進むと言うことがなくなってくるのか退屈する。この本も早起きして90分勉強するとか、区切りの悪い所で勉強を終えれば次の日にすぐに再開できる、というようなあたりはおもしろかったのだが、英検を受けましょうとか、TOEICの問題集はすばらしいとか言い始めるころには、「マニアの英語屋さん」という感じが強くした。
こういう英語学習のビジネス本は一冊分原稿を書かせて、編集者が半分にぶった切って前半だけ本にすればちょうど良いのではないかと思う。
後半は概ね詰まらない。
この人が非常に誠実な人というのはよくわかる。
現役の高校の英語教師として、きちんと英語を勉強している先生なのだろうなと思う。言っていることもまとも。
しかし、毎朝早起きして英語を勉強し、TOEICの試験は月に一回受け満点を取り、英検も受け、そこまでしても英字新聞はあまり読めないとか、イギリスに行ったら相手の言っていることが理解できなかったとか、そんな話を聞かされると英語の勉強というのはいったいなんのためにやるのだろうかという気になった。英語教師でもない人間が膨大な時間をかけてやるようなことだろうか。
たぶんほかのこういう本を書くひとは、自分の英語力のマイナス面はあまり書かないのだが、この人は誠実なのでそこまで書くのだろう。
少し疑問を感じてしまった。