ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

西田大『英語力はメンタルで決まる』

2018年07月30日 20時37分20秒 | 英語
西田大『英語力はメンタルで決まる』(アルク)を図書館で借りて読む。
こういう本はいつも前半はいいのだが、半分くらい進むと言うことがなくなってくるのか退屈する。この本も早起きして90分勉強するとか、区切りの悪い所で勉強を終えれば次の日にすぐに再開できる、というようなあたりはおもしろかったのだが、英検を受けましょうとか、TOEICの問題集はすばらしいとか言い始めるころには、「マニアの英語屋さん」という感じが強くした。
こういう英語学習のビジネス本は一冊分原稿を書かせて、編集者が半分にぶった切って前半だけ本にすればちょうど良いのではないかと思う。
後半は概ね詰まらない。

この人が非常に誠実な人というのはよくわかる。
現役の高校の英語教師として、きちんと英語を勉強している先生なのだろうなと思う。言っていることもまとも。
しかし、毎朝早起きして英語を勉強し、TOEICの試験は月に一回受け満点を取り、英検も受け、そこまでしても英字新聞はあまり読めないとか、イギリスに行ったら相手の言っていることが理解できなかったとか、そんな話を聞かされると英語の勉強というのはいったいなんのためにやるのだろうかという気になった。英語教師でもない人間が膨大な時間をかけてやるようなことだろうか。
たぶんほかのこういう本を書くひとは、自分の英語力のマイナス面はあまり書かないのだが、この人は誠実なのでそこまで書くのだろう。
少し疑問を感じてしまった。
コメント

先崎彰容『違和感の正体』

2018年07月26日 22時05分22秒 | 文学
先崎彰容『違和感の正体』(新潮新書)を図書館で借りて読む。
NHKの「100分de名著」という番組の『南洲翁遺訓』のときにこの人が解説者として出てきていたのだが、あまり西郷隆盛に興味が持てなくて西郷隆盛のどこがいいのか、いまだにぴんと来ない。そのときも番組はちょこちょこ見ていたのだが、印象には残っていない。
江藤淳について取り上げられていると知り、この本を読んでみたがとても興味深かった。

いまツイッターなどを見ていると、ネット右翼的なものとそうでないもの(左翼的と言うと違和感があるが)の対立が見られる。
どちらかといえばそうでないもの(左翼的と言うと違和感がある)のほうに親近感はもつのだけれど、それでも違和感を持つことはあり、たとえば「NHKはなぜあれを報道しないのか」的な責め方をしているものに違和感を感じる。
どこに違和感を感じるのか上手く言えないのだけれど、正解を私は知っている、そしてあなたは間違っている、という感情があるような感じ、それが嫌、と言ったらいいのかもしれない。
この本はそういう今の時代の、正義か悪か、敵か味方か、の息苦しい感じをよくとらえられていると思う。
あまり最近本を読んでこんな感じのことを言う人がいないので貴重な存在だと思う。
ちょっと無理矢理誰も言わないことを言おうとするようなところがあって、そこに違和感を感じる部分はあった。
それでも誰も言わないことを言うのは知識人の務めだと思う。風穴が開く感じがする。
吉本隆明というのは貴重な存在だったのだと改めて思う。いつも誰も言わないことを言っていた。

この本には内田樹の名前は一度も登場しないが、”仮想敵”として内田樹が置かれているのではなかろうかと思った。
「橋下徹」「教育」「反知性主義」など、内田樹を思わせるキーワードが多かったように思う。

先崎彰容には注目していく。
コメント

藤岡頼光『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。』

2018年07月26日 21時33分54秒 | 英語
藤岡頼光『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだ。
この人は『DUOセレクト』でずっと英語の勉強をした。
書店で見てみたが、続けるのは難しそうだなという印象だ。
英語を勉強するなら三ヶ月くらい集中してやって、早めに効果を実感できることが大切なのだろうと思った。
コメント

英語の季節

2018年07月24日 22時52分22秒 | 英語
今日書店で須藤元気の『面倒くさがり屋の僕が3ヶ月で英語を話せるようになった唯一無二の方法』(幻冬舎)を立ち読み(実際には座る場所があったので座って読んだが、購入せずに読んだという意味で「立ち読み」)で、半分くらい読んだ。
こういう本を読むときは、もちろん英語の勉強がしたいときだ。
ほんとうは英語でなくてもいいのだけれど、何かを頑張る、そしてそんなにお金をかけずに、となると、僕には英語くらいしか思い浮かばない。
須藤元気は一日三時間で三ヶ月と書いてあって、そうそのくらいやらないと駄目だよなと思ったのでした。
そして完璧を目指すのも駄目というようなことも書いてあった。確かに。それで嫌になってしまう。
それからセーラマーキュリーだったか、何かが好きだったということも書いてあった。
須藤元気には何か惹かれるものがある。

それから図書館で藤岡頼光の『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を借りてこちらも半分くらい読んだが、『DUOセレクト』を買って勉強するかなと思った。
このひとはフィリピンで英会話学校を開いたひとのようでその話が多い。
フィリピンに行ってみようかなあという気にさせる程度には良い宣伝になっている。
しかし四十歳を過ぎたら、いろいろなこと(TOEICとか英語を読む、書くこと)を捨てろと言われる。
「捨てろ捨てろと言うが俺はいやなのさ」と十五歳の頃に歌っていたのに、また捨てろと言われるのは嫌なものだ。
尾崎豊と言えば、池松壮亮が尾崎豊になりきる映画があるらしく興味を惹かれる。

少し調べたら藤岡頼光の経営する英会話学校の校長に須藤元気がなったという記事があり、奇妙な偶然に驚いた。
コメント

太宰治『斜陽』

2018年07月24日 18時34分38秒 | 文学
太宰治『斜陽』(新潮文庫)を読む。
もう何度も読んでいるけれども、あらすじをつかむことが出来ずに、しばらくすると話の内容をすぐに忘れてしまう。今回もすぐに忘れてしまうのだろう。
「恋と革命」について気にしながら読んだが、よく分からなかった。
他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。それは、ひめごと。
不良とは、優しさの事ではないかしら。
直治の遺書に出てくる、彼が好きだという洋画家の妻「スガちゃん」というのは、上原の妻のことなのだろうか。
かず子がそのように思ったということは、最後に上原との子どもを妊娠した彼女が、上原の妻にその子を抱いてもらいたいというような話から、そうなのかなと思う。
M・Cは、マイ・チェホフ、マイ・チャイルド、マイ・コメデアンの頭文字。
前半は興味深く読めるが、途中から手紙が続き、そのあたりから興味を失ってしまう。
これは毎回そうなのかもしれない。
コメント

ディケンズ『オリヴァー・ツイスト』

2018年07月20日 22時22分34秒 | 文学
ディケンズ『オリヴァー・ツイスト』(新潮文庫)を読む。
『オリヴァー・ツイスト』は予想以上におもしろかった。
引き続き『二都物語』を読みたい。

読みながらメモを取っていた。以下そのメモ。

フェイギンの盗賊団
書店で盗みにあい、そこから走り去るオリヴァーを見て、彼を犯人だと思うが、ブラウンローはオリヴァーを助ける。誰かに似ているを思う。家に飾っている肖像画にオリヴァーはそっくりである。おそらく母親がブラウンローの何かなのだろう。おそらく妻?
→妻ではなく知り合いの娘だった。
最後に姻戚関係がごちゃごちゃして何のことかわからないし、どうでもよくなってしまうのだが、ブラウンローの知り合いの男(ブラウンローが結婚をしようとしていた女の弟)の娘(アグネス)がオリヴァーの母親で、オリヴァーの母親の妹がローズだったと思う。モンクスはオリヴァーの異母兄。

オリヴァーはのちに救われなくてはならないので、盗みを働かされる機会はあるのだが、盗みに手を染めることはない。
これは彼の出自が高貴であるということを示すものだろう。

オリヴァーはメイリー家に救われ幸福な日々を過ごす。
この辺りはディケンズを読む幸せだ。不幸な主人公が幸福になる。
ブラウンローの家に行くがすでに彼らは西インド諸島に行ってしまった後で出逢うことが出来ない。

ナンシーの死ぬ場面は非常に可哀想。あまりディケンズで読んだことのない残虐な感じ。
サイクスとナンシーの関係を見ていると、どういう関係なのだろうかと思う。
ディケンズではセックスが描かれないことについて、何とも不思議とも思っていなかったのだが、よく考えてみればこれは不思議なことだ。逆に現在の小説では男女の関係を描くときに必ずセックスを描かなければならないことも不思議なことだ。
コメント

綾野剛がとても良いひとで驚いた

2018年07月18日 22時19分52秒 | テレビ
『パンク侍、斬られて候』の映画の話をするのかと思って、綾野剛がゲストの「徹子の部屋」を録画して見る。
映画の話はまったくなく、明日から始まるドラマの『ハゲタカ』の宣伝をしていたのだが、綾野剛がとても良いひとそうで驚いた。
特に何か特別に良い人のアピールがあったわけでも(徹子の前にあるカンニングペーパーをいっしょに整理してあげていたが)、良い人エピソードトークがあったわけでもないのだが、醸し出す雰囲気がとっても良い人だった。
こんなにテレビで良い人の雰囲気を出したのは誰以来だろう。思い浮かばない。
これからは綾野剛に注目したい。
コメント

山本周五郎『完全版 日本婦道記(上)』

2018年07月17日 21時15分09秒 | 文学
山本周五郎『完全版 日本婦道記(上)』(講談社文庫)を読む。
何ということのない話がたくさん入った時代物の短編集で、通勤時に読むのにはちょうど良いのだが、何も印象に残っていない。
これはおもしろいのだろうか。
コメント

山田洋次監督『男はつらいよ 柴又慕情』

2018年07月17日 00時18分19秒 | 映画
録画していた山田洋次監督『男はつらいよ 柴又慕情』を観る。
マドンナは吉永小百合。
歌子(吉永小百合)は結婚したいと思っているひとがいるにもかかわらず寅(渥美清)に対する態度はなんなのだろうか。思わせぶり。
しかし父親のために自分の人生を犠牲にしようとする姿が可哀想でもある。
最近『男はつらいよ』を見ていて、渥美清がいつも同じ格好で出てくることが重要なのだろうなと思いながら見ている。他の人は普通に違う服を着ているのに、渥美清が扮装を変えず特徴のある格好をしていることで、アニメの登場人物がひとり入り込んできているような感じになっている。
コメント

『西郷どん』から江藤淳

2018年07月15日 22時16分28秒 | テレビ
今年のNHKの大河ドラマは『西郷どん』で、いまのところ毎週見続けている。
なぜか飽きずに見れている。
先週はドラマの宣伝のような特別番組(見なかった)でドラマはお休みだったので、二週間ぶりに見る。
西郷隆盛が島流しから還され、京に行き、これから勝海舟や坂本龍馬や岩倉具視に出逢いますよというような話となっていた。
岩倉具視が笑福亭鶴瓶で、大久保利通の瑛太と並んでいてなんだか懐かしい感じ(『ディア・ドクター』)だった。
なんだかそれで気付いた、というか気になりだしたのだが、このドラマはお笑い芸人が多い。今日はディラン・マッケイ(なだぎ武)もちょっと出ていた。
もうそろそろ、いいかな。多すぎる。

江藤淳の『海舟余波』と『南洲残影』がちょうどどちらも手に入るので、どちらも読んで幕末について考えてみるのも良いかもしれないなと思っている。
しかしいまはディケンズの『オリヴァー・ツイスト』を読んでいる。とてもおもしろい。こんなにおもしろいのならばディケンスをまとめて読んでみようかという気にさえなっている。

『西郷どん』の宣伝で「革命、革命」というので、革命と言えば太宰治は革命について何と言っていたろうかと思い、『斜陽』を読みたくなる。
確か「恋と革命」と書いていた。
コメント