ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

☆ダンテ「神曲 煉獄篇」感想

2010年03月29日 19時30分07秒 | 文学
ダンテの「神曲 煉獄篇」(河出文庫)を読んだ。
もうここまで読んだら最後まで読むことにするけど、あまりおもしろくない。
どこをどのように読んだら面白く感じられるのかすらわからない。
最後に、悪い記憶を忘れさせるというレテ川の水をダンテが飲んで記憶を失い、「この水は何ですか」と言っているところはすこし可笑しかった。「お前は悪い」と言われて、レテ川の水を飲み、記憶を失い、私は悪いことをしたことがない、と言うのもどうなんだろうと思った。それって良いことなんだろうか。反省って必要な行為なんじゃないか。
忘却のレテ川と、善を想起させるエウノエ川がセットになっているところがすごい発想だと思う。人の記憶を、電池交換とか再インストールとかのような発想でとらえているんだなあ。
次はとうとう天国!
コメント

☆茂木健一郎「「読む、書く、話す」脳活用術」

2010年03月28日 14時31分10秒 | 文学
茂木健一郎の「「読む、書く、話す」脳活用術」(PHP研究所)を図書館で借りて読む。
前半が日本語学習について、後半が英語学習についての本です。
茂木健一郎の書く文章は、内田樹などの書く文章などと較べるとあまり巧さを感じないというか、素晴らしい文章だと思ったことが僕には一度もないのだが(読みやすいのは確かなのだけれど)、自分ではプロの書き手の自負があるんだなあ、とよく違和感を覚える。
《日本では、ピーター・ドラッカーのような未来学者がなかなか出てこず》(150ページ)と書かれた部分があり、ドラッカーがいま(僕の周りに)来てるなと思った。
(ここまでが日本語学習部分の感想。ここから英語。)
半年に一度、資格試験直前になると僕に毎回訪れる英語熱は季節性の病のようなものかもしれない。
また英語を勉強しよう、と思った以外はとくに得るものはない本だった。英語でブログを書くというのは選択肢としてありだな、と少し思った。
コメント

☆ドラッカー「経営者の条件」感想

2010年03月27日 16時35分48秒 | 文学
昨日はテレビで「中居正広の金曜日のスマたちへ」を見ていた。
近藤真彦と野村義男が一緒に出ているあたりは懐かしくて楽しかったのだが、”誰にも話さなかった真実”をあまりにも引っ張るので見る気を失った。引っ張り続ければ誰もが見てくれるわけではないのだ。
スタジオでVTRを見ている芸能人たちは退屈しないのだろうか。
この、スタジオでVTRを見る芸能人をワイプで見る番組は、「この番組を見ているのはあなたひとりじゃない」と視聴者を励ます手法なのだろうと思っている。

ドラッカーの「経営者の条件」(ダイヤモンド社)を読んだ。
たくさん赤線を引いた。
しかし明日から役に立つかどうかといえばそんなことはないだろう。
良いこと言ってるなあと思うことは多かったのだが、いまの僕にとってそこまで切実ではない言葉なのかもしれない。すでに結構忘れている。
コメント

☆本に赤線を引く

2010年03月22日 22時38分16秒 | 文学
この三連休はすこし勉強した。試験まであと一か月ないのでそろそろ本気を出さないといけない。
「本気を出す」ということにつながるのだが、僕は本気を出すことは恥ずかしいことだとどこかで思っているふしがあり、あまり本気にならないように無意識に気をつけている気がする。そのような癖がある。
つまり、勉強をしなければならないときにまったく違う種類の本を読んでいたりとか、そのようなことをよくやる。
いまドラッカーの「経営者の条件」を買ってきて読んでいるのだけれど、あらためて考えてみればビジネス書は最近は結構読むけれど購入したのは初めてくらいでそこに私の本気にならなさが表れているように思う。「私はビジネスには本気にならないぞ」という強い意志が感じられる。
自由な時間には好きな本を読み、生活するのに”仕方がなく”会社に通ってお金をもらっている、という「思い込み」、というかそのような「設定」、そういう気分がどうしても抜けない。実際には”仕方がなく”というほど会社に行くのが嫌いなわけではないのだけれど、初期設定はなかなか変更できない。

ドラッカーの「経営者の条件」はたいへん良い本で、いい機会なので会社での仕事についてきちんと考えてみたいと思っている。
ひさしぶりに赤線を引きながら本を読んでいる。
ドラッカーは素晴らしいので他の本も読みたいと思っている。
「傍観者の時代」と「マネジメント」が気になっている。
「マネジメント」については上中下三冊の”完全版”とそれを一冊にまとめた”エッセンシャル版”とがあり、どちらを読むか迷っている。
コメント

☆コナン・ドイル「バスカヴィル家の犬」再読

2010年03月21日 00時09分59秒 | 文学
NHKのBS2でアカデミー賞授賞式を見る。
ものすごく興味をもった映画はないが、メリル・ストリープの「ジュリー&ジュリア」はDVDが出たら見ようと思っている。
タランティーノはあのような渋い(?)声だったろうか。昔はもっと甲高くてもっと早口だったと思うけれど。

ドラッカーの本に登場して気になったコナン・ドイルの「バスカヴィル家の犬」(光文社文庫)を再読した。
ドラッカーは間違っていた。バスカヴィル家の犬が吠えなかったことが重要であるという話ではなかった。
犬が吠えなかったことが手掛かりとなるのは別の話だ。
「バスカヴィル家の犬」はそんなにおもしろい小説ではなかった。
コメント

☆そうだ

2010年03月18日 23時33分35秒 | 勉強
そうだった、そうだった。
この間の土曜日だったか日曜日だったかに思い立って資格試験の勉強をした。一気に180ページほどテキストを読んだ。ビジネス書を読む感覚で読もうと思って。
そろそろ一か月前なのでやらないといけない。
今回は合格したい。
前回不合格だったので二回連続不合格は避けたい。
コメント

☆ドラッカーブーム

2010年03月17日 23時17分32秒 | テレビ
家に帰ってパソコンで「ほぼ日刊イトイ新聞」を見ていたら、NHKの「クローズアップ現代」でドラッカーが取り上げられることを知り(このとき19時10分くらい)、あわててテレビをつける。興味があると思っているだけで、情報が舞い込むことがある。そんな気がする時がある。
ほんとうかどうか知らないが、岩崎夏海の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」によりドラッカーブームになっているらしい。
ドラッカーの本に赤線を引いて、ものすごく書き込みをしているひとがいた。本は「経営者の条件」に見えた。
僕はドラッカーの本を図書館で借りて読もうとしていたのだけれど(買うほどの興味はなかった)、ひとが赤線を引いて書き込みしているのを見ると、自分も赤線を引いて書き込みがしたくなった(不思議な欲望)。
買おうかなあ。
しかし一冊二千円くらいするし、そんなに好きになれるかなあ。場所もとるし。
コメント

☆ダンテ「神曲 地獄篇」感想

2010年03月14日 15時31分52秒 | 文学
ダンテの「神曲 地獄篇」(河出文庫)を読んだ。
とうてい面白かったとは言えないけれど、読みやすい翻訳ではあった。
ソクラテスやプラトンやマホメットが地獄にいた。キリスト教でないものは絶対に救われないというところが容赦ないなあと思った。

今朝テレビを見ていると、五木寛之が近著「親鸞」(講談社)について語っていた。
宗教的な説教を書いているのかと思っていたら、わりと大衆文芸っぽい小説のようで面白そうだった。新聞の読書欄にも紹介されていた。
いつか読むかもしれない。

宗教的な小説を読みたく思い物色している。
日本で宗教的な小説家といえばたぶん遠藤周作なのだけれど、いま読みたい種類のものではない。僕がいま求めている「宗教的な小説」とは、自分の力ではどうにもならないという感覚が描かれているようなもので、前々から読みたいと思っているフラナリー・オコナーの短編集やカズオ・イシグロの「充たされざる者」がそれっぽいのではないかと考えている。
コメント

☆ドラッカー「仕事の哲学」感想

2010年03月13日 22時04分28秒 | 文学
ドラッカーに興味をもったので手始めに、ドラッカーの著作から名言を集めた「ドラッカー名言集 仕事の哲学」を図書館で借りて読んだ。
すぐ読めた。
ドラッカーの考え方は、納得できることが多い。
しかし名言集で、全編いいとこ取りなので個々のことばが印象に残らなかった。この本のなかで引用の多かった「経営者の条件」を読んでみようかと思った。やはり一冊きちんと読んだ方がいいだろう。

《10回に1回は、突然夜中に目が覚め、シャーロック・ホームズのように、重要なことはバスカヴィル家の犬が吠えなかったことだと気づく。》(168頁)
というところがあり、「バスカヴィル家の犬」読んだのにまるで内容を覚えていないと愕然とした。

コメント

☆岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

2010年03月13日 12時18分09秒 | 文学
会社で借りた、岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)を読んだ。名前から作者は女性だと思っていたが、あとがきを見ると「ぼく」と言っているので男性なのだろう。
小説は、高校野球のマネージャー(川島みなみ)がドラッカーの「マネジメント」を読み内容を実践して甲子園を目指すという話だった。
大江健三郎の小説で、主人公がダンテの「神曲」やセルバンテスの「ドン・キホーテ」を読みながらそれに重なるような出来事を経験する、ということがよくあるが、そんなようなものだろう。
ドラッカーに興味を持ったし、もともと高校野球の話が好きなので非常に愉しく読めた。特に前半。
以下、読みながらメモしたことを書き残す。

・これまでのマーケティングは製品からスタートしている。真のマーケティングは顧客からスタートする。
・フォアボールを出したくて出すピッチャーはいない。
・働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。
・高校野球で死につつあり、陳腐化したもの
 ――「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」
・送りバントという作戦は、選手や監督の考え方を硬直させ、最近では野球をつまらなくさせる一因ともなっている。
・甲子園の長い歴史の中で、イノベーションを起こした監督は、池田高校の蔦文也監督と取手二高の木内幸男監督。

特に「送りバント」は、甲子園を見るたびに「くだらん。そんなことをするくらいならやめちまえ」と思っていたので、とても共感した。
コメント