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『三島由紀夫と戦後 中央公論特別編集』

2011年01月30日 23時20分37秒 | 文学
『三島由紀夫と戦後 中央公論特別編集』を図書館で借りて興味のあるところをつまみ食いする。
なんでこの本に興味を持ったのか、結構前のことなのでだいぶ記憶があいまいなのだが、内田樹の『もういちど村上春樹にご用心』を立ち読みしたときに、村上春樹と三島由紀夫の共通点がなにか上がっていて(なんだっけ? 記憶が……)、それを指摘したのが関川夏央だというようなことが書かれていたんじゃないかと思う。で、関川夏央と三島由紀夫という組み合わせが僕には意外で、関川夏央が三島由紀夫についてどんなことをいうのか興味があったので、調べてみるとこの本で何か書いていることがわかった。立ち読みして、関川夏央の書いている部分にはあまり興味を惹かれなかったのだけれど、江藤淳が『鏡子の家』について書いているのを読んで、なかなかおもしろそうだと、『鏡子の家』のことを思い、平野啓一郎も対談しているので、この本はきちんと読んでみようと思った。しかし買うほど三島由紀夫のことは好きではなく、どちらかと言えば嫌いなので、図書館で予約した、ということだったんだと思う。
結局、そもそもの疑問である関川夏央が三島由紀夫について書いてある本はこの本ではなさそうで(内田樹の本で引用されていた内容とちがう気がする)、解決にはなっていないのだが、どういう疑問を抱いたのかすらすでに記憶が曖昧になっているので、もういいか、という気がしている。
ぱらぱらと読んだ印象では三島由紀夫の『鏡子の家』はたいへんおもしろそうだ。
そのうち読みたい。
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渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』感想

2011年01月30日 01時46分42秒 | 文学
渋沢栄一著、守屋淳訳『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)を読んだ。
実社会でお金儲けをしていくうえでも論語の思想が大切だ、というか、論語というのは経済活動をするうえで使える思想だ、という発想で書かれた本でした。若いころにこの本を読んでいたら、きれいごとを言っているように読めて「そんなこといっても結局金だろ」と思っていたかもしれないが、最近はそのころの反動で、お金だけが大事だとはまったくといっていいほど思っていないので渋沢栄一の言うこともなんの反感もなく読めた。こういうのはお金だけが大事だと思っているひとにはまったく理解ができない本だろうし、分かる人にはわかるし、そのような本なのだろうと思う。

今日初めて青汁を飲んだ。
はちみつ入りでわりと飲めた。水で割るよりも牛乳のほうが飲みやすい。しばらく飲むつもり。

ひさしぶりにCDを借りてきて聴いている。
ちょっと前にテレビで見て聴く気になった宇多田ヒカルのアルバム『HEART STATION』と、最近よく見る嵐のアルバム『僕の見ている風景』を借りた。
嵐のアルバムは2枚組なのだが、そんなに盛り沢山じゃなくてもいい。3曲しか聞いていない。「Monster」という曲があって、最初にOh!Noという掛け声が入るのだが、これは嵐のメンバー大野くんの名前にひっかけているのかなと思っている。ま、どうでもいいことですが。
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『フィールド・オブ・ドリームス』

2011年01月29日 12時58分47秒 | 映画
映画『フィールド・オブ・ドリームス』を見た。
僕はいま36歳で、ちょうどこの映画のケビン・コスナーと同じ年齢で、自分のやりたいことをやりたくなる年代なのかもしれないと思った。ケビン・コスナーは畑をつぶして野球場にするのだが、奥さんは理解があって、最終的には借金の問題も片付いて、「そんなわけないなあ」と思わせるお話だった。でもわりとおもしろかった。
60年代の伝説の作家として、テレンス・マンという黒人作家が登場するのだが、ほんとうにそんなひとがいたのだろうか。しらないけど。
と、調べてみたらどうも実在の人物ではなさそうだ。
「ああこんな作家がアメリカに実際にいたんだなあ」と思いながら見ていたので、これは日本で言えば庄司薫みたいなひとなんだろうなと思っていた。
八百長事件で追放された”靴なしジョー”は実在の人物のようだ。
有名だし、ものすごくおもしろいのだろうと思っていたが、期待しすぎたのか「まあまあそこそこおもしろい」といった感じだった。
テレビにジェームズ・ステュアートが出ていて、娘が見ているのをケビン・コスナーがテレビを切ってしまって「あいつは頭がおかしい」と言う場面があるのだが、なんだか意味があるのだろう。この映画について調べてみたい。
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ディケンズ『荒涼館1』

2011年01月24日 23時22分29秒 | 文学
ディケンズの『荒涼館1』(ちくま文庫)を読んだ。全部で四冊ある。
いまのところ、ディケンズの中でも特におもしろい、といった感じではない。筒井康隆が朝日新聞の連載(単行本は『漂流 本から本へ』)でこの本をとても褒めていたけれど、まだよくわからない。いつものディケンズといった感じ。語りが二つに分かれているところが特徴ではある。
いまは2巻目を読んでいるが、エスタとデッドロック夫人の関係が思わせぶりで気になる。ジャーンディスさんとデッドロック夫人の姉がかつて仲が良かったという話が出てきたので、エスタはその二人の娘といったところか。ディケンズは基本的に最後は登場人物はみんな親戚という話でまとめるので、今回もそれかなあと思って読んでいる。
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これからは「ロールズ」の話は読むまい(永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』感想)

2011年01月22日 19時35分54秒 | 文学
永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』(ちくま学芸文庫)を読んだ。(と言えるほどよめてないけど。)
この本を買ったのは、ちょっと手軽に読める哲学の本がひさしぶりに読みたいと思っていて、今月の新刊で猫と大学生の対話でおもしろそうだったから。この本がおもしろかったら、同じ作者の『翔太と猫のインサイトの夏休み』も読もうかと思ったが、もう永井均は読まない。
僕にはまったく興味のない話がずっと続いて後半はほとんど読めていない。なににこだわってこの猫たちが会話しているのかよくわからないままに終わった。
内容は、マイケル・サンデルの本と同じような人たちの名前が出てきて、マイケル・サンデルの本も読めなかったようにこの本も興味が持続しなかった。要するにロールズとリバタリアンの出てくる本は僕には読めないということがよおく分かった。
これからは本屋で目次を見て「ロールズ」が出てきたらそっと棚に戻すことにしよう。
もうちょっとおもしろい本だと思っていたんだけどなあ。
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注目の映画

2011年01月16日 01時09分01秒 | 映画
宇多田ヒカルがクリス・ペプラーのインタビューに答えているNHKの番組を見ていたら、宇多田ヒカルやめちゃうんだなあと思い、懐かしくなって彼女の曲が聞きたくなる。デビュー当時はめちゃめちゃ聴いた。
今度CDを借りてこよう。

最近気になる映画は、『ソーシャル・ネットワーク』で、これは「Facebook」が気になるというよりは、監督のデヴィッド・フィンチャーが気になっていて、たぶんいま生きている外人の映画監督で僕がいちばん作品を見ている監督だと思う。『ゾディアック』は映画館に見に行った。
「Facebook」というものが何なのかよくわからない。いや、だいたいわかるのだが、突っ込んで分かろうという気にならない。もう、だんだんと、いろいろなことをあえて知らないでおくということがこれから生きていくうえでは必要になっていくのではないかと思う。自分に必要のないことは、いくら世間が騒いでいても、知らんぷりしておくということが大切になっていくのではないかとひそかに思ったり思わなかったり思いついたりする。
それと気になるのは、イーストウッドの最新作の『ヒアアフター』で、これは映画館に行ってしまうかもしれない。霊能者の話って、どうしても注目してしまうなあ。最近は江原啓之がテレビに出ないので少し残念だ。木村藤子にはそこまでのホンモノさを僕は感じられない。
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吉本由美『するめ映画館』

2011年01月12日 00時07分37秒 | 文学
吉本由美『するめ映画館』(文藝春秋)を図書館で借りて読んだ。
吉本由美よりも、対談の相手として登場する村上春樹に興味があって読んだ。
吉本由美が推す、アニエス・ヴァルダ監督の『落穂拾い』、糸井重里の推す、チャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』が気になった映画だった。
吉本由美と村上春樹と和田誠が野球映画について語るところがもっともおもしろかった。僕も野球そのものにはあまり興味はないのだが、それを取り巻くさまざまなことには深く興味を持っているので、野球そのものに興味がなく野球映画は見るという和田誠の気持ちはよくわかる。
『プリティ・リーグ』、『ナチュラル』、『フィールド・オブ・ドリームス』は見てみようと思う。
あと、ちょっとだけ触れられる市川崑監督の『どら平太』も興味を持った。

僕にとってのするめ映画(噛めば噛むほど味が出る映画)は何か、と考えてみたが、『彼女を見ればわかること』と『花とアリス』と『ジョゼと虎と魚たち』と、有名だけど『レインマン』と、他に何かあるかなあ。基本的に最近は何度も同じ映画を見ることがなくなったから、するめ映画の範疇にはいるものがほとんどない。何度も見たということであれば『ルパン三世 カリオストロの城』と『魔女の宅急便』だけど。

平野啓一郎『ドーン』を図書館で借りて読んでいるが、なかなかおもしろい。マイクル・クライトンみたいな話。SF。トム・クルーズの出てた映画『マイノリティ・リポート』をすこし思い出させもする。日本の小説でこういうものを読んだことがないので なかなか新鮮。
物語の最初のほうに登場する、アリスのパロディ、年老いたアリスがもう一度穴に落ちて、なかなか底につかずに、骨になってしまう、それは実は宇宙空間をさまよっている、という現代イギリス小説の引用(たぶん平野啓一郎が作った話なのだろうけれど)のところでものすごく掴まれた。こういうインテリっぽいのっていいよなあ。
が、いまディケンズを読んでいるので、中断するかも。『ドーン』はもっと軽いものかと思っていたが(「欽ドン!」ぽいものを期待していた)、内容が濃いので『荒涼館』と平行では読めない。
文庫になってからまた読むか。
しかし平野啓一郎は結構すごいと見ました。
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今年最初の風邪

2011年01月09日 22時56分49秒 | 文学
休みになった途端に風邪をひいてしまう。
寒気がしたので熱を計ると38度ちょっとあり寝込む。二日たってだいぶ良くなった。
寝すぎて眠れなくなったのでベッドで『荒涼館』を読んで過ごす。この小説は思いつきのように話が続く、ように見えながらも結構考えられているところが魅力なのかもしれない。少女の一人称で語られる部分と、三人称で語られる部分が交互に書かれて、そのなかを登場人物が行き来している(んじゃないかと思う。登場人物が多くて僕のように大雑把な人間には把握しきれない)。難しい話ではないので風邪をひいていても読めるのが嬉しい。
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ディケンズ『荒涼館』読み始め

2011年01月08日 01時46分31秒 | 文学
ディケンズの『荒涼館』(ちくま文庫)を読んでいる。
いまのところ(一冊目の100頁くらい)、なにがおもしろいのかさっぱりわからない。
思いつきのみにより話が展開しているように見える。最初は三人称で始まったけれど、突然少女の一人称に変わった。読めないほどおもしろくないことはなく、読めるのだけれど、ディケンズの中でもわりと評価の高い理由はよくわからない。
「ジャーンディス対ジャーンディス事件」の裁判がさも大切なことのように語られるが、結局どんな裁判なのか明らかにされないままに話が進む。
ほんとうにおもしろいのかなあ、これ。

連休なので本が読めるけれども、「ズーキーパー」をやってしまうのだろうなあ。
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DS「ズーキーパー」購入

2011年01月06日 00時03分11秒 | ゲーム
お正月に妻の実家でやっていておもしろいと思ったので、任天堂DS用のゲーム「ズーキーパー」を購入。
連鎖の理屈が分からない。わかる気がしない。
このゲームは連鎖の理屈が分かっているかどうかで大きく差がつくゲームだ。たとえば「しりとり」をふたりでやっているときに最後が同じ文字で終わる言葉を言い続ければ勝てるとか、そういう理屈が分かっているかどうかでぜんぜん変わってくるゲームがある。
僕には連鎖の理屈が分かるような気がしない。ルービックキューブや剣玉が絶対にできるようにならないだろうと思うのと同じだ。
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