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辞任

2020年08月29日 16時56分50秒 | 文学
嘘つきのろくでなしが辞任することになった。
大変喜ばしい。
安倍首相は就任して初めて良いことをした。
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是枝裕和監督『そして父になる』

2020年08月27日 23時47分21秒 | 映画
録画していたものがあり、是枝裕和監督の『そして父になる』を観た。
反省することしきり。
この映画は公開時に映画館で観たのだが、そのころはまだ娘は一歳半くらいで、自分の子育てと結びつけて見ていなかったのだと思う。今回見てみると、福山雅治の子育てって自分も「やってるな」と思うことが多かった。
昔から、ドラマに出てくるような狡い人やちょっと嫌な人を見ると、このひとは自分のような人がテレビドラマで描かれるのを見るときはどのような感想を抱くのだろうか、自分のことだと思うのだろうか、そうは思わないで単に嫌な奴だと思うのだろうか、と思うことがよくあったのだが、自分のような人間が描かれると「自分のようで嫌な奴だな」と思うのだということが分かった。
ちょうど子どもを叱った後に見たので強く思うのだけれど、やはり子どもには優しくしなければならないと落ち着いて考えればいつも思う。
「次はお父さんだ」と子どもが言って、福山雅治が銃撃戦ごっこをしてあげるところから、流れ星に願い事をして「パパとママのところに帰りたい。ごめんなさい」と子どもが言うあたり、ものすごい。
最後になると、リリー・フランキーは善人にしか見えない。

この映画を見返そうと思ったのは、福山雅治とその父親役の夏八木勲の関係も描かれていたなと思ったからで、見てみたが、ちょっと私には深く感じるところはなかった。
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夏目漱石『こころ』

2020年08月26日 22時02分57秒 | 文学
夏目漱石『こころ』(新潮文庫)読了。
二つほど思い違いをしていた。
語り手の書生は両親の家に一度だけ行き、そこで先生からの手紙を受け取るのだと思っていたが、一度実家に帰った後に上京し、もう一度実家に帰るのだった。父親はもう死にそうだった。死にそうなのだか、死んだのだか、元気で生きているのに実家に帰らせるために嘘を手紙で知らせるのだが、よく分からなくなるのだが、死にそうだった。
もう一つは、先生は奥さんと一緒に、乃木大将のように殉死するのかと思っていたが、奥さんには知らせずに一人で死ぬのだった。ここもいつも曖昧に記憶している。
「記憶して下さい。」と言われているにもかかわらず曖昧に記憶している。

そのように注目して読んだせいか、先生の遺書よりも、語り手の書生と両親の関係のほうが今回は印象に残った。
Kと先生の関係などは、先生を生きづらくさせるための「設定」のようにさえ思えてしまう。そんなにずっと罪悪感を抱えて生きていられるかしら、生きていられるならそのような自分が好きなのだろう、死んだ友人とはまったく何の関係もないことだ、とすら思う。
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『こころ』の病床の父

2020年08月23日 13時02分49秒 | 文学
夏目漱石の『こころ』の「上 先生と私」と「中 両親と私」まで読んだ。
先生の自殺にばかり気を取られて、語り手の両親と語り手の関係について、いつも最後にはあまり印象に残らなくなってしまうのだが、もうすぐ死にそうな父親の様子も、自分の父親が死んでみると印象に残る。
父親が囈語(うわごと)を言う場面や、母親が昔父親が酷かったことを語るところなどは、私自身も似たようなことをこの間見たので特に新鮮な気持ちで読んだ。
私の父は、魚のような顔をした人がたくさん壁に現れているのが見えると言っていた。また姉には父の父(私の祖父)が迎えにきているというようなことを言ったらしい。
もうすぐ死にそうな父親を放っておいて、実は良く知らない先生の死が気になって上京する語り手の気持ちが、よく考えてみると私にはもう理解できない。作り物めいてもいる。父親のことを考えるために読むという目的はここまでで充分に達したようにも思う。
しかしここまで読んだら遺書を読まないわけにはいかない。
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モンテーニュ『エセー』(1・21)感想

2020年08月22日 09時11分00秒 | 文学
「一方の得が、他方の損になる」
タイトルそのままの話。
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モンテーニュ『エセー』(1・20)感想

2020年08月22日 08時44分32秒 | 文学
「想像力について」
想像力によって他人の痛みや喜びが伝染する、というような話から始まり興味深く読み始める。
しかし途中から、初夜に男性が不能になる「魔法の結び目」の話を熱心に語る。
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岩井俊二監督『ラストレター』

2020年08月22日 00時21分41秒 | 映画
岩井俊二監督『ラストレター』を観た。
私のように岩井俊二が好きな人間には懐かしい映画で、お葬式で始まり、中山美穂と豊川悦司も出てくるし、図書室とか、学校の風景とか、少女二人組とか、ああ岩井俊二だなと思って見た。
しかし懐かしさ満載のせいか、あまり心に残らない。
長いからかもしれない。
福山雅治が、気持ち悪い男にしか思えないからかもしれない。福山雅治と庵野秀明の役をひっくり返して演じたら、ずっと高校時代に恋した女性を思い続けて小説を書いている小説家の気持ち悪さがもっと明確になるだろう。豊川悦司も悪人を演じるが、出てこないほうが良かったように思う。懐かしいが、あまり印象には残らない。
例えて言えば、知らないひとの葬式になぜか出席してしまったような感じで、みんなものすごく思いを語るけれど、私はあのひと知らないし、思い出もぜんぜんないんです。申し訳ないです。たまたま来ちゃったんです。だから悲しくないんです、というような気持ちになった。

やはり福山雅治がいると、どうしても違和感を感じ続けてしまって、そのせいで入口が閉じられるということがあるのかもしれない。一因ではあるように思う。
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井上ひさし『四捨五入殺人事件』

2020年08月20日 22時48分34秒 | 文学
井上ひさし『四捨五入殺人事件』(中公文庫)を読んだ。
ここのところあまり本を読む気がしなくなっているので、推理小説でも読むか、と思い、新刊で並んでいたこの本を読んだ。
『十二人の手紙』のほうがおもしろかった。もしも先に『四捨五入殺人事件』を読んでいたら『十二人の手紙』を読むことはなかっただろう。
ちょっとタイトルの意味もよく分からないし、おもしろさもわからなかった。
もっときちんとしたミステリーが読みたくなった。
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父を思う本

2020年08月17日 00時23分26秒 | 文学
今日は部屋の掃除をし、日曜日にやることにしている掃除機の掃除をし、昼にミートソースを作って食べた。
午後から本屋で本を買った。
日常に戻りつつある。
少し父親を感じる本を読みたく思っていて(私自身の父親を感じる、という意味ではなくて、一般的な父親)、夏目漱石の『こころ』でも読もうかなと思っている。
その他に父親を考えることのできる本を思い出せない。カズオ・イシグロの『日の名残り』には老いた父親が出てきたような気がする。すごく好きなのにずっと読んでいないので読んでみてもいい時期かもしれない。
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村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』

2020年08月16日 21時50分43秒 | 文学
ちょうどタイミングが合うのではないかと思い、村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』(文藝春秋)を読んだ。
村上春樹が亡父について書いたエッセイで、もう少し何か感じるものがあるかと考えていたが、それほど心を打つものは私にはなかった。戦争について多く書かれてあり、父親について語ることが戦争について語ることなのだというのがちょっと私に感覚には合わない。敢えて書かなかったのだろうけれど、村上春樹と父親との関係性があまり見えなかった(少しは見えたが)。
自分の父親について、各々が何をどう語ろうが勝手なのだが、私の感覚とは違うなと思った。
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