ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

パブロ・ラライン監督『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』

2019年01月31日 21時31分08秒 | 映画
録画していたパブロ・ラライン監督『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』を見る。
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』でトム・ハンクス演じるワシントンポスト紙の新聞記者が、ケネディが死んだときに夫人のジャッキーが自分のところにやってきて泣いたというような話をしていて、そこらへんのことが出てくるかと思い、見てみる。
出て来なかった。
ケネディ大統領が殺されて、そのあとジャッキーが葬式で行進して、そのあとインタビューを受けて、というような話だった。
アメリカに住んでいて、ジャッキーがホワイトハウスの紹介をする懐かしい映像を見たことがあったり、ケネディ大統領やその弟の顔を知っていたりすれば「懐かしい!」と思って感動するのだろうがそんなこともないので、あまりぴんと来ない映画だった。神父との意味深な会話もそんなに興味を惹かれない。
コメント

レイモンド・カーヴァー『ファイアズ(炎)』

2019年01月30日 21時37分26秒 | 文学
レイモンド・カーヴァー『ファイアズ(炎)』(中央公論新社)を読んだ。
エッセイと詩と短篇小説を収録した自選作品集。
エッセイが読んでみたくて買った。短篇小説のほうがおもしろいが、エッセイもなかなか良かった。
詩は少し読んだが、時間の無駄の気がして全部は読まなかった。「時間の無駄」というのは僕は詩を読んでも何かを感じられることがほとんどないからだ。
短篇小説は他の短篇集で読んだものが多く、新たに印象に残ったものはなかった。

そろそろレイモンド・カーヴァーも終わりかけかもしれない。
読むものもなくなってきたし、新たに感動するものもなくなってきた。
次はヘミングウェイかフラナリー・オコナーの短篇でも読もうかなと考えている。
コメント

『私の人生観』初版

2019年01月29日 21時39分40秒 | 文学
二宮正之の『小林秀雄のこと』(岩波現代文庫)を読んでいると小林秀雄の『私の人生観』の単行本について語られていて、「私の人生観」という講演ではなく『私の人生観』という単行本があったことを初めて知る。
『小林秀雄のこと』の注に単行本になにが収録されていたかが載っていて、興味を持ったのでうちにある全集『小林秀雄全作品』の何巻に入っているか調べてみた。
括弧内が巻数で、この順番に読んでいったらおもしろいかなと思っている。
でも第四部がちょっと、あんまりおもしろくなさそうだなと思う。大岡昇平の本にもよく出てくるのだが、昔から富永太郎の話が好きではない。他にも興味の持てない人の話が多そうだ。

『私の人生観』初版

第一部
 「骨董」(16)
 「同姓同名」(17)
 「失敗」(7)
 「処女講演」(13)
 「初舞台」(7)
第二部
 「山」(7)
 「カヤの平」(5)
 「初夏」(6)
 「湯ヶ島」(9)
 「蔦温泉」(7)
第三部
 「僕の大学時代」(9)
 「文科の学生諸君へ」(9)
 「歴史の活眼」(12)
第四部
 「菊池さんの思い出」(15)
 「横光さんのこと」(15)
 「島木君の思い出」(17)
 「嘉村君のこと」(5)
 「真船君のこと」(15)
 「嵯峨沢にて」(15)
 「富永太郎の思い出」(13)
 「中原中也の思い出」(17)
 「死んだ中原」(10)
第五部
 「私の人生観」(17)
コメント

スティーブン・スピルバーグ監督『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』

2019年01月28日 23時53分32秒 | 映画
スティーブン・スピルバーグ監督『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』を見る。
前々から興味のある映画『大統領の陰謀』を見ようと思っていて、録画はしているのだけれど見れていない。途中まで見たのだけれど、何が行われているのかよく分からないので見るのをやめた。
この『ペンタゴン・ペーパーズ』の終わりが『大統領の陰謀』に繋がるという話を聞いて、歴史をちょっと前から辿れば見られるのではないかと思って見てみる。
やはり当時のアメリカの歴史をよく知らないので分かりづらい部分もあるけれど、最後まで飽きずに見ることが出来た。当時の政治家(ニクソン大統領ら)がベトナム戦争の戦況は良くないことを知りながらそれを国民に知らせず戦争を続けていた。その事情の書かれた機密文書を新聞が載せるか載せないかで悩む姿が描かれていた。

日本でも、森友学園問題や加計学園問題について政治家から報道機関に圧力があった(ある)のだろうと思うが、そういうことをいつか誰か(原田眞人とか)が映画にして、報道機関の負けっぷり(や、ちょっとした勝ちっぷり)を描いてくれたらいいのになと思う。
コメント

デヴィッド・フィンチャー監督『ファイト・クラブ』

2019年01月27日 01時25分59秒 | 映画
國分功一郎の『暇と退屈の倫理学 増補新版』を読んだので、デヴィッド・フィンチャー監督『ファイト・クラブ』を見る。
昔よく映画を見ていた頃に、ティム・バートンとかタランティーノとかシャマランとかよく見ていて、「リュック・ベッソン」とか一日に五回くらいは名前を言ってた時期があったのだけれど、そのころにフィンチャーも好きでたぶん『ファイト・クラブ』も見たはずなのだけれど、さっぱり忘れていた。
普通に見て、普通に驚いた。そうか、そういう関係か。
それにしても痛々しい映画で、途中で見るのをやめようかと思ったのだが最後まで見て良かった。
もう見なくても良い。
「持っている物が自分を束縛する」とか、最近のミニマリズムとか断捨離とかの考えを先取りしていて、きちんとこの話を本で読んでみようかなとも思ったりもするのだが、いま見た映画の話をまたもう一度読むのも億劫な気がしてしまう。すべて破壊しろみたいな世界観も、ちょっと付いていけないところがある。
コメント

國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』

2019年01月26日 21時19分38秒 | 文学
國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)を図書館で借りて読んだ。
最近ちょっと生き甲斐のようなものを感じられなくなっている気がして、なにかヒントになればと思って手にした。この本について知っていたのは、映画『ファイト・クラブ』について書かれている部分があるのだろうということを以前テレビで著者が出ていたときに語っていたので知っているくらい。
確かに『ファイト・クラブ』について論じられている部分があった。

最初のほうはとても読みやすく興味を惹かれる。哲学書でこんなに読みやすいのも珍しいと思う。
途中ハイデッガーについて論じられるあたりから、なぜハイデッガーの著作についていっしょに考えていかなければならないのだろうかと疑問に思いはするが、それでも最後まで読めることは読める。
初めのほうの、遊動生活から定住生活に変わったことによって人間の生活は大きく変わり、退屈を感じるようになったというような話のあたりはとても興味深く読んだように思う。しかし読むとすぐに忘れてしまうので、どこでどうおもしろかったのか詳しく書けない。
疎外論はいいのに、本来性の論理が駄目なので、本来性の論理が駄目なのは疎外論が駄目なのだと思っていっしょに捨てられてしまったという話はおもしろかった。もっと聞いてみたいと思った。
最後の結論は、あまり納得できなかった。
「贅沢を取り戻す」というのは、物を味わって生きるというようなことのように読めたが、小林秀雄のように生きるというようなことなのだろうか。なぜ小林秀雄かというといま小林秀雄についての本を読んでいるから思い浮かぶのだが、読んでいるとどうしても小林秀雄的に人生を楽しむというような、骨董を愛でるような生き方を思い浮かべてしまった。

増補新版の付録「傷と運命」はさらにわかりにくい。
退屈だと過去の記憶が甦ってくる(から嫌なのだ)というような話のように読めたが、そうかなあ、と思った。

普通の読み物として普通に読めるというのは素晴らしいと思った。
コメント

迷惑メール対策

2019年01月22日 22時26分38秒 | 衣食住
今日から大量に携帯電話(iPhone)に迷惑メールが来はじめた。これまでもちょこちょこ来ていたのだが、大量に。
この前ドコモショップに行って、dTab(ドコモのタブレット)を解約したのだが、そのときdカードをもらって、そのときお店の人に携帯でなにか登録してもらったのだけれど、それ以来、のような気がする。
難しいメールアドレスにしているせいか、これまで一度も迷惑メールは来たことがなかった。

今日来たメールは、
「日本(郵政):配達希望日、時間帯を入力してください」
という件名でリンクが貼ってあるものが、昼休みに10分おきに来た。
そのほか、
「3000万〜11億2000万をお受け取りください。これだけ連絡しているにも関わらず、なぜご連絡いただけないのかが分かりません。」
という件名のものと、同様のアドレスから似たようなメールが来ている。
iPhoneでは「迷惑メール」フォルダに移動したらそれ以降は同じアドレスからのメールは勝手に「迷惑メール」として認識してくれるのかと思ったらそうではなくて、同じメールアドレスからでも迷惑メールとはならなかった。なぜだ!?
調べて、ドコモのメール設定で「拒否リスト設定」をしてみる。
明日また様子を見る。
だんだん迷惑メール対策が楽しくなってくる。

しかし、こんなこと(迷惑メール送付)を仕事と思ってやっているひとがいると思うと絶望的な気持ちになる。
コメント

ジャック・ロンドン『野性の呼び声』

2019年01月21日 21時45分16秒 | 文学
ジャック・ロンドン『野性の呼び声』(光文社古典新訳文庫)を読んだ。
途中から思っていたよりも楽しめた。とくにソーントンに飼われだしてからの、心安らぐ感じが良かった。
それまで食うか食われるかの関係や、頭の悪い飼い主の嫌な感じばかりだったのでここでほっとする。
最後のほうは、よくわからない。ソーントンがインディアンに襲われて死に、山に行くのだが、ちょっとどういうことなのか分からなかった。確か『おおかみこどもの雨と雪』という映画はこんな話だったなと思った。
コメント

レイモンド・カーヴァー『必要になったら電話をかけて』

2019年01月20日 06時43分25秒 | 文学
レイモンド・カーヴァーの短編集『必要になったら電話をかけて』(中央公論新社)を読んだ。
「薪割り」がいちばん好きだったように思うが、ほかのものも好きだった。夫婦が離婚するとか別居するとか、そんな話が多かった。
火事になるとか、冷蔵庫が壊れて中の食品が駄目になるというような話があったが、別の短編集のどれかの作品で見たような気がする。
コメント

「長編小説を読むなら『戦争と平和』にしなさい」

2019年01月16日 23時04分39秒 | 文学
フランク・マーティンの薦めでジャック・ロンドンの『野性の呼び声』を読んでいる。
フランク・マーティンというのはレイモンド・カーヴァーの「ぼくが電話をかけている場所」の登場人物の名前です。
『野性の呼び声』は犬が主人公で、しかも犬がいろいろ考えることが描写される。犬って考えるのか、と僕なんかは思ってしまう。昔「週刊少年ジャンプ」の連載で犬たちが主人公の『銀牙』という漫画があったことを思い出した。あんまり好きではなかったので熱心には読んでなかった。そのころから動物を擬人化するものに違和感を感じていたのだろう。動物が人間のように考えるというのは嘘だと思ってしまう。
いまは『野性の呼び声』とレイモンド・カーヴァーの短篇集しか読んでいない。
ほんとうは司馬遼太郎の『項羽と劉邦』とか、この前新訳の出始めたジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』とか、読みたいものはあるのだけれど、箱入りを買ってまだ読んでいないトルストイの『戦争と平和』が控えており、「長編小説を読むなら『戦争と平和』にしなさい」と小林秀雄、ではなく私の心の声が聞こえるので長編小説には手を出さないようにしている。そうは言っても、もうすぐ文庫が発売される村上春樹の『騎士団長殺し』は読んでしまうだろうなあ。
木村拓哉が宣伝しまくっている東野圭吾の『マスカレード・ホテル』も気になっている。映画は見ないだろうけれど。ホテルが舞台というのに惹かれる。
コメント