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アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』

2020年09月29日 22時10分59秒 | 文学

アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』(創元推理文庫)を読んだ。
入れ子構造になっていて、ミステリのなかにミステリが入っていて、それがきちんとおもしろい。いい加減に書かれていない。
とてもおもしろかった。

アガサ・クリスティーの作品を暇なときに読んでもいいかもしれないなと思ったりもするが、本に関するかぎり私に暇などない。読むべき本がずっとある。
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池澤父娘の本の話

2020年09月21日 06時46分33秒 | 文学
池澤夏樹と池澤春菜の『ぜんぶ本の話』という本を書店で立ち読みする。
池澤夏樹はどうしてそういう立ち位置にいられるのか前から不思議なのだが、文壇の重鎮という場所にいる。彼の本を読んだことがないのだが、そんなにすごいのだろうか。
最近読みたい本があまりないように思うので何か良い本が見つかるかと思ってちょっと読んでみた。
村上春樹の本は科学的じゃないことが書かれていたからある時期から感心しなくなって、と池澤夏樹が言うのでなんだろうと思って読むと、井戸の底から太陽は見えないはず、という話だった。そんなことか。
そんなことが気になるのにアガサ・クリスティはおもしろいと言えるのが不思議だった。アガサ・クリスティは完璧に科学的なのだろうか。そんなことで人は殺せないとかないのだろうか。ダブルスタンダードじゃなかろうか。
本のなかでアンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』について書かれていて、入れ子構造でポアロやマープルの雰囲気の話であるというように書かれていたので興味を持つ。読んでみることにする。
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原尞『それまでの明日』

2020年09月17日 00時05分21秒 | 文学
原尞『それまでの明日』(ハヤカワ文庫)を読んだ。
ひさしぶりにものすごくおもしろい本を読んだ。熱中して読んだ感じ。
たまにミステリを読むがここまでおもしろいものは海外のものを含めて、ない。ミステリに限らなくても、ない。最初から最後まで話も理解できる。大体において私にはミステリはだんだんと興味が失われて話が理解できなくなる。そのようなことが原尞に限っては、ない。
望月皓一は村上春樹の『騎士団長殺し』に登場する免色さんを思い出させた。
また、海津一樹も魅力的だった。続編の『それからの昨日』も期待できる。早く書き上げて欲しいものだ。
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國分功一郎『スピノザ エチカ』

2020年09月14日 22時09分58秒 | 文学
いつかスピノザを読もうと思っているので、書店で何かのフェアで売っていた、NHKの番組「100分de名著」の過去の番組のテキストである、國分功一郎『スピノザ エチカ』(NHK出版)を読んだ。
受動と能動や自由意志について長々と話をするが、いっこうにおもしろくならないままに終わる。スピノザが何を考えていたのかぜんぜんつかめなかった。國分功一郎はずいぶんと低いところを相手にして話しかけるものだという気がした。これでは『エチカ』に興味を持つ人はいないんじゃないかと思う。
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佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』

2020年09月13日 11時11分11秒 | 文学
テレビ番組(「セブンルール」)を見て興味を持った、佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)を読んだ。
癌になって死ぬ前に、どのように過ごすのが良いのかを考えさせる本だった。
やはりこの間死んだ父親のことを考えながら読んだ。入院もしたが、最後まで長く自宅で療養していて、それは良かったなと思っている。しかし自宅で看護するのはなかなかたいへんなものだということも思う。
そういうはっきりと結論の出せない感じがこの本にも良く出ていた。
著者は母親のことを父親が看病していた経験や、著書の取材のために終末医療の現場に同行させてもらっていた少し前のこと、そしてそこで知り合った看護師が癌になって彼のそばにいて思ったこと、を行ったり来たりしながら描く。
最初のほうは在宅医療はたいへんだという感じが強く、最後になるにつれて在宅医療も良いというように進んでいったような印象を受ける。それは友人の看護師への弔いのようなものでもあるだろう。
やはり自分では在宅での看護はできないだろうとは思いながらも、死んでいった友人の思いを否定することはできない、ということがあると思う。
死んでいく人は何かを遺していく。著者は遺された思いを受け取ったということかもしれない。
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三谷幸喜監督『記憶にございません!』

2020年09月12日 01時56分49秒 | 映画
三谷幸喜監督『記憶にございません!』を観た。
ひさしぶりに三谷幸喜すばらしいと思えた。
中井貴一が良い。
ディーン・フジオカがかっこいい。
「人は変われる」というメッセージが案外感動する。
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山﨑圭一『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

2020年09月12日 01時42分31秒 | 文学
新聞の広告を見て買った、山﨑圭一『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(SBクリエイティブ)を読んだ。
もちろん、絶対に忘れないということはなくて、すでに忘れている。
まあしかし世界史は苦手だったが、流れが少しは分かったように思う。こういうのは繰り返し、映画を観たり、何かを読んだりして再確認する必要があるだろう。
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レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』

2020年09月10日 21時33分23秒 | 文学
レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』(ハヤカワ文庫)を読んだ。
途中から話がぜんぜん追えなくなって、もう二度と読むか、つまんねえなと思っていたが、最後のオチのところだけちょっと興味を惹かれて、そのあとの村上春樹の「訳者あとがき」を読んで、「もう少し読んでもいいかもしれない」と思った。
村上春樹も《筋を要約しろと言われると、けっこう頭を抱え込んでしまうことになる。》(373頁)と書いていて、少し安心する。
原尞が好きなのでチャンドラーも何度か読もうとするが、いつも読めない。チャンドラーを引き続き読むかどうかは原尞の最新作の文庫を読んでから考えよう。
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ジェームズ・アイヴォリー監督『日の名残り』

2020年09月08日 00時02分08秒 | 映画
ついこの間原作を読み返したので、観るのであれば今しかないと思い録画してあったジェームズ・アイヴォリー監督の『日の名残り』を観た。
初めて観るのだが、ファラディがルイスになっていたりしてもちろん原作とは少し違う部分もあり、ものすごくおもしろいというわけにはいかなかった。原作の雰囲気だけは感じられることができた。
これだけ観ても、つまんない話だな、としか思わないのではないかと思った。

長年気になっていたので観られて良かった。
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オードリーの若林の降板は何番目のルールで決まったのだろうか

2020年09月05日 21時40分27秒 | テレビ
「セブンルール」というテレビ番組をしばらく見ていなかったらオードリーの若林が出演者からいなくなっていて、それでさらに見なくなっていたのだが、この前書店の店主が取り上げられていたのでひさしぶりに見た。
小さな書店なのだが、客に熱心に本を薦めていた。
そのなかで彼女が『エンド・オブ・ライフ』(佐々涼子著)という本を薦めていたので少し興味を持って調べてみるとおもしろそうなので今度本屋で見てみようと思っている。

それにしてもこの番組は本谷有希子と若林正恭が中心にいて、自意識のカタマリのような本谷に対して、そこから少し抜け出したような若林がいるというのが良かったと思うのに、若林がいなくなってしまったら本谷の自意識が前面に出てしまって疲れちゃう番組になってしまうのではないかと思う。
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