大江健三郎・柄谷行人『大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人』(講談社)を図書館で借りて読んだ。大江健三郎が1994年にノーベル賞をもらう前後の三つの対談。
最初の中野重治の話は私には興味が持てず理解できなかった。
真ん中に収録されているものがもっともおもしろかった。
大江健三郎はいつも江藤淳の悪口を言うなあ、という印象。
柄谷行人の『坂口安吾と中上健次』に興味を持った。それから柄谷行人の他の文学批評にも。
(だんだん文章の書き方が大江健三郎の影響を受けてきている気がする。)
柄谷行人の『定本柄谷行人集』は岩波現代文庫にはまだならないのだろうか。なったら買うのだが。
大江健三郎は『ガルシア=マルケス全小説』が発売されるときにさんざん宣伝していたように思うが、この本を読むとガルシア=マルケスについて、「今度の邦訳の出たものまで、どんどん衰弱している。『百年の孤独』もすでに衰弱している。その前の『落葉』が一番いい。」(128頁)とか言ってる。1996年の時点でどんどん衰弱しているということは、最初だけ良くてあとはずっと駄目ってことじゃないの、と思う。
でもこのように書かれると、読む予定のなかった『落葉』も読んでみようかと思う。
また村上龍について、「たとえば、村上龍なら村上龍という実力のある作家が、今度の作品を一週間で書いた、というようなことをインタビューでいっています。どんなに偉大な作家でも、一週間でいい作品を書くことはできない」(130頁)と言っていた。この話を知らないが、村上龍なら言いそうだなと思う。作品は何だろう。時期的には『KYOKO』とかか。読んでいない。
ロレンスの『虹』がおもしろそうに思った。
最初の中野重治の話は私には興味が持てず理解できなかった。
真ん中に収録されているものがもっともおもしろかった。
大江健三郎はいつも江藤淳の悪口を言うなあ、という印象。
柄谷行人の『坂口安吾と中上健次』に興味を持った。それから柄谷行人の他の文学批評にも。
(だんだん文章の書き方が大江健三郎の影響を受けてきている気がする。)
柄谷行人の『定本柄谷行人集』は岩波現代文庫にはまだならないのだろうか。なったら買うのだが。
大江健三郎は『ガルシア=マルケス全小説』が発売されるときにさんざん宣伝していたように思うが、この本を読むとガルシア=マルケスについて、「今度の邦訳の出たものまで、どんどん衰弱している。『百年の孤独』もすでに衰弱している。その前の『落葉』が一番いい。」(128頁)とか言ってる。1996年の時点でどんどん衰弱しているということは、最初だけ良くてあとはずっと駄目ってことじゃないの、と思う。
でもこのように書かれると、読む予定のなかった『落葉』も読んでみようかと思う。
また村上龍について、「たとえば、村上龍なら村上龍という実力のある作家が、今度の作品を一週間で書いた、というようなことをインタビューでいっています。どんなに偉大な作家でも、一週間でいい作品を書くことはできない」(130頁)と言っていた。この話を知らないが、村上龍なら言いそうだなと思う。作品は何だろう。時期的には『KYOKO』とかか。読んでいない。
ロレンスの『虹』がおもしろそうに思った。