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中野孝次『ローマの哲人 セネカの言葉』

2020年07月29日 21時41分00秒 | 文学
中野孝次『ローマの哲人 セネカの言葉』(講談社学術文庫)を読んだ。
セネカの『倫理書簡集』に興味があり、この本で取り上げられているのでどんなものか読んでみた。
確かに取り上げられているのだが、中野孝次の気に入ったところを少しだけ訳し、あとは中野孝次の現代日本への嘆きのようなものが続く。よくわかりませんがそういうのって、セネカの教えに忠実な行為なのでしょうか。
どうせなら『倫理書簡集』を全訳し、手に入りやすく出版してくれたら良かったなと思う。
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宮下志朗『モンテーニュ 人生を旅するための7章』

2020年07月23日 10時16分31秒 | 文学
宮下志朗『モンテーニュ 人生を旅するための7章』(岩波新書)を読んだ。
ちょっとだけモンテーニュについて詳しくなった。
いま僕は『エセー』の第1巻(翻訳は7冊なのだが、原書は全3巻)を読んでいるのだが、第3巻からの引用が多かったように思う。最後のほうに第1巻から読んで挫折する人が多い、第3巻から読んでもいい、とも書かれていたので宮下志朗としては第3巻のほうがおもしろいと思っているのだろう。確かに引用を読んでも興味深いものが多かった。
そうは言われても僕は最初から順番に読んでいくつもりである。
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モンテーニュ『エセー』(1・19)感想

2020年07月15日 06時40分35秒 | 文学
「哲学することとは、死に方を学ぶこと」
徳であっても、その目標は快楽であるという話が印象に残った。
一瞬で終わり、われわれのあずかりしらないものである死をあまりに恐れるのは間違っているという話がルクレティウスの引用を交えてなされる。
その通りだなと思うので格別の感想は無し。
これまで読んだなかでもっとも長い。これからだんだんと話が長くなるようだ。
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ディケンズ『大いなる遺産(下)』

2020年07月14日 21時38分50秒 | 文学
ディケンズ『大いなる遺産(下)』(新潮文庫)を読んだ。
上巻を読んだとき謎だった「トウキョウクノコ」は「当教区の故」だった。
この物語の良さが僕にはやはりよくわからない。
最初から分かっている話をえんえん読まされている気がする。
ミス・ハヴィシャムとピップが二人とも「赦してほしい」と言うのだが、そういう気持ちがよく分からない。キリスト教が分からないからだろうか。

訳者の加賀山卓朗氏には次は新訳の出ていない『互いの友』(『我らが共通の友』)を翻訳して欲しい。
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モンテーニュ『エセー』(1・18)感想

2020年07月13日 22時14分15秒 | 文学
昨夜『エセー』を読んでいたとき、と、そのあとここに書き込んでいたとき、すでにふらふらしていた。
ふらふらしていて、内容もあまり理解できなかったし、感想ももっと書こうと思ったのに一行しか書けなかった。
久しぶりにビールを飲んだからかなと思っていた。
で、ふらふらするので早く寝て、だんだんと気分が悪くなって、トイレでめちゃくちゃ吐いた。三度ほど吐いて、すっきりした。
朝起きると平気になっていた。
妻もお腹の少し具合が悪いようなので何か食べ物にあたったのかもしれない。
今朝はバスに乗っているときに母親から電話があって、そのときは出られなくて降りてから会社に着く前にかけ直した。今日から会社を休まないといけないかなと思ったのだが違って、自宅療養していた父親が入院することになったという電話だった。

「われわれの幸福は、死後でなければ判断してはならない」
《人生という芝居の最後の幕を見届けないかぎり、この人は幸福であったというべきではない。死という終幕こそは、たぶんもっともむずかしいのだから》(116頁)
父の終幕はもうすぐだな、と思いながらこういうところを読む。
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モンテーニュ『エセー』(1・17)感想

2020年07月12日 21時06分57秒 | 文学
「恐怖について」
恐怖は異様な情念である、という話。
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モンテーニュ『エセー』(1・16)感想

2020年07月12日 18時27分39秒 | 文学
「何人かの使節たちのふるまいについて」
ここでは考えさせられることが二点あった。
ひとつは、自分の専門としていることについてはあまり他人に語らないということ。
それは秘密にしておきたいというよりもどこかでその知識を低く見ていて、あまり他人に話しても感心されないと思っているから語らない、ということがある。私なども自分の仕事について他人に語ることはほぼない。しかし他人から見れば、私の読書の知識などよりも、会社員としてやっている専門の知識のほうがより有益である、というようなことはあるかもしれない。
もうひとつは、上司と部下の関係で、部下は上司に誰かから伝えられたそのままを伝えればいいのか、ということ。何か問題が起きそうなことを敢えて伝えなくても良いというようなことはよくある。自分の裁量で問題にならなくできることならば伝える必要はないかな、と思うことは伝えないということは私などはよくある。というか私は、相手に判断してもらわなければいけないこと以外はほとんど伝えないことが多い。何でもかんでも上司に伝えて、何でもかんでも判断を仰いでいるのは馬鹿じゃないかと思っている。
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モンテーニュ『エセー』(1・15)感想

2020年07月12日 14時03分10秒 | 文学
「臆病を罰することについて」
臆病のせいで何かをやってしまった場合は、悪意でやったのではないのだから罰さなくても良いこともある、というような話。
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モンテーニュ『エセー』(1・14)感想

2020年07月12日 09時43分21秒 | 文学
「理由なしに砦にしがみついて、罰せられること」
小さなことにこだわりすぎて大きなものを失わせた人はその責任をおって処罰されるという話。
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ヒッチコック監督『ハリーの災難』

2020年07月12日 00時51分51秒 | 映画
ヒッチコック監督『ハリーの災難』を観た。
ヒッチコックが自作のなかではこの作品が一番好きだというようなことを言っていた(と思う)ので、観たいと思いながらずっと観ていなかった。テレビで放送したので録画して観た。
死体を埋めたり掘ったりを繰り返して、おかしな話だった。
絵が売れてハッピーエンドで終わると思ったら、死体の絵が見つかって危機になるあたりがおもしろかった。
めちゃくちゃな話なのにヒヤヒヤさせられる。
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