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M・ナイト・シャマラン原案・製作『デビル』

2012年05月30日 23時59分43秒 | 映画
NHKの番組「未解決事件」を見て、オウム真理教の一連の事件について振り返った。
前回のグリコ・森永事件ほどおもしろくなかった。前回は「そこでなんで捕まえないんだ!」という場面が何度かあり、いらいらさせられてそこがおもしろかったのだが、オウム真理教については一応は誰が犯人であるかもわかり逮捕もされている。そこが違う。
事件の真相解明よりも、麻原彰晃がどれほど悪人であるかを証明するような番組になっていたように思う。
まだテレビで振り返るには早かったのかもしれない。

M・ナイト・シャマラン原案・製作、ジョン・エリック・ドゥードル監督の『デビル』を見た。
想像ほど残酷ではなく、期待よりもおもしろかった。よかった。
エレベーターに閉じ込められてどんどん死んでいく話で、シャマランらしいオチのつけかただった。
シャマランらしい、という以上に評価のしようがない。
短いし気楽に見られる映画だった。
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吉川英治『宮本武蔵』(六)

2012年05月28日 00時16分04秒 | 文学
吉川英治の『宮本武蔵』(六)を読んだ。
佐々木小次郎について全巻に引き続き興味を惹かれた。
格好をつけてはいるが、実は自分を高く売りたいと考えている姿がおもしろいと思った。就活をしているのだなと思った。
長い小説を読んでいるので、次も読みやすくて長いものを読みたいなと考えて何がいいかなと思っている。『デイヴィッド・コパフィールド』と『ミレニアム』がいまのところの候補。
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世間を敵に回す

2012年05月22日 23時50分41秒 | テレビ
NHKの番組「ミュージックポートレイト」で、加藤登紀子と菊間千乃の対談を見た。
僕はもともと子役と女子アナウンサーが嫌いなので、菊間千乃がフジテレビアナウンサーだった時期のことはあまり憶えていないのだが、いろいろたいへんだったのだなと思って番組を見た。加藤登紀子の人生もなかなかすごいのだろうが、菊間千乃の人生の前で少し印象が薄くなった。
きちんと未成年タレントとの飲酒事件についても語っていた。
なぜだか世間から攻撃を受けた人の話に惹かれる。
自分が世間から攻撃を受けたように感じた時期があり、おそらくその頃から、このような話にとても興味を持っているように思う。
世間を敵に回すことで屈折が生まれ、そこに思想が生まれると感じている。それ以外に思想は発生しないだろうとも思っている。
世間から攻撃を受けた人はほとぼりが冷めたころに過去を振り返って語ってほしいものだ。
それで救われるひとは結構いる。

この番組はお互いが自分の人生で大切な10曲を持ち寄って話し合うという番組なのだが、やはり年の近いせいか菊間千乃の選曲の中に「よい」と思える曲が多かった。
自分の人生で大切な曲を10曲挙げろと言われてもなかなかむずかしいだろうなと思う。3曲くらいしかないんじゃないかと思う。
次回は山本耀司と高橋幸宏で残念ながらどっちにも興味が持てない。
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吉川英治『宮本武蔵』(四)(五)

2012年05月21日 22時05分48秒 | 文学

吉川英治の『宮本武蔵』(四)と(五)を読んだ。
四巻は吉野大夫という遊女が登場し、宮本武蔵を助けるのだが、その場面が長くて退屈した。最後に吉野大夫が琵琶をぶっ壊して、武蔵に説教する場面も、退屈だった。
五巻は佐々木小次郎に興味を持った。佐々木小次郎は前髪を残していることと派手な衣装を着ていることが毎回描写されるが、彼がなぜ前髪を残して、もう大人なのに子どもの格好をしているのかは説明されない。佐々木小次郎が死ぬときは、彼の青春が終わるときなのだろうなと想像する。佐々木小次郎が自分の強さを自慢していろいろなひとに嫌われるのも若いってそういうことなのだなと思う。
又八とその母親のお杉婆は、どんなことがあっても宮本武蔵を憎む方向に考えが進むのだが、こういうひねくれた親子って実際にいるだろうなと感じる。
宮本武蔵は子どももきちんと殺す。すごい。しかもいまのところそんなに後悔もしていない。

井上雄彦のマンガ『バガボンド』はこの小説を原作にしているのだが、小説を読む限り、もう小説だけでよいかなという感じがしている。二度も読む物語ではない気がする。
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吉川英治『宮本武蔵』(一)(二)(三)

2012年05月13日 22時55分25秒 | 文学

吉川英治の『宮本武蔵』(一)から(三)を読んだ。
最近テレビをつけていないことが多いので一気にたくさん読めた。
武蔵とお通のすれ違いが多く描かれて「なつかしい」感じがする。昔のドラマはすれ違いが多かったなと思う。
違和感を感じているところは、武蔵が人を”きちんと”殺すところで、昭和十年代では、主人公が人を殺すということが違和感がなかったことがわかる。「人を殺す」ということは「悪人」のすることで、「悪人」は「主人公」にはなれないというのはそんなに昔からある倫理ではない、ということを改めて感じている。
大河ドラマを見ても、平清盛は人を殺さず家族の絆を大切にする人物に描かれているのだが、それがもう、「疲れる」のではないかと思う。「人ぐらい殺せよ、侍だろ」と思う。
『宮本武蔵』の宮本武蔵は人を殺し、『竜馬がゆく』の坂本竜馬は殺さなくなっていて、この間に何があったかというと敗戦があったのだなと思う。
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ビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』感想

2012年05月11日 16時20分41秒 | 映画
ずっと前に録画していた、ビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』を見た。
評判の良い映画なのだろうとは思うが、私には合わなかった。
映画で「フランケンシュタイン」を見た少女が、いろいろあって、森の中でフランケンシュタインに出会う話なのだが、フランケンシュタインに出会うまでが長い。しかも画面が暗い。
この、画面の暗さとBGMがない時間の長さに、私の身体はもう耐えられないのだ。
昔の映画はこうやって見られなくなっていくのだなと思う。
主人公の少女の母親が最初に誰かに手紙を出し、終わりごろに恐らくその返事だと思われる手紙を燃やす場面があったが、何の意味かわからない。
その他、意味のわからない場面が多くあり、やはり昔の芸術映画はすごいものだと思った。
いま、ここまでの意味不明な場面を挿み込める監督はいるだろうか。

見ながらずっと、『となりのトトロ』みたいな映画だなと思っていた。
姉妹が登場し、妹がへんな生き物に出会い、お父さんがインテリ、というところがなんとなく似ている。
もう一度『ミツバチのささやき』を見るくらいなら、『となりのトトロ』を十回見る。もうそれでよい。難しいことはわかんなくてよい。
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毛利子来『新版 赤ちゃんのいる暮らし』

2012年05月04日 23時33分54秒 | 文学
毛利子来『新版 赤ちゃんのいる暮らし』(ちくま文庫)を読んだ。
内容が少し古く、ベッドについてとかおむつについてとかの部分で、いまの感覚とは少し違うなということが多かった。子育てというのは普遍的なもののようでいて、その時代とか、その国とか、やり方の違いがある。
その時代に合ったものを適度にやって、それが絶対的なものではないと思いつつやっていくのが良いのだろうと思う。これは子育てに限らないことだろうけれど。
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ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』

2012年05月02日 00時22分31秒 | 映画
ダーレン・アロノフスキー監督の『ブラック・スワン』を見た。やっと見た。ブルーレイで見た。初めてブルーレイで映画を見たが、映像にこだわるほうじゃないので良さはあまりわからなかった。吹き替えで見たが、台詞が聞きとりやすかった。これはブルーレイのせいかどうかはわからない。
全部妄想なのだからなにをやってもいいじゃんという映画で、あまりにもやりすぎてしまって「なんだそれも嘘か。全部嘘じゃん」という気持ちになった。
どんどん鳥になっていく映像がすごいなあと思った。
ナタリー・ポートマンにカメラが接近していて、映像は彼女の首から上の映像がずっと続き、閉塞的な感じで雰囲気はよかった。
深く考えられている映画ではなく、心に長く残るような映画ではない。
ああ見た見た。そこそこおもしろかった。という映画です。
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三浦雅士『青春の終焉』

2012年05月01日 00時18分31秒 | 文学
三浦雅士『青春の終焉』(講談社学術文庫)を読んだ。
長かった。
長いがしかし、結局何が言いたいのかよくわからなかった。自分の知っていること、興味のあることをつなげて書きました、というような印象だった。そうではないと言われるかもしれないがそのような印象だった。おもしろいところもたくさんあった。
滝沢馬琴からマルクスまでを読んでいる読者を対象としているのだろうから、私には読む資格がないのだろうなと感じた。
丸谷才一系のひとの本は、山崎正和の本を読んだときも思ったが、どうもあわない。何が言いたいのかよくわからない。煙に巻かれた感じ。
ついでにいうと、この文庫の丸谷才一の解説も何が言いたいのかわからない。小林秀雄の悪口が言いたいのだろうということだけは理解できた。

小林秀雄の『考えるヒント』と吉川英治の『宮本武蔵』は昨日も書いたが、読もうと思った。
今日はたまたま立ち寄った工具店で古本コーナーが設置されていて、そこに安岡章太郎の『果てもない道中記』があったので「これはこれは」と思い、購入。『宮本武蔵』のあとに、中里介山の『大菩薩峠』を読むかどうかはわからないが、読むかもしれないので一応この、安岡章太郎の『大菩薩峠』読書録を買った。

テニススクールに行き、くたくた。ものすごく汗かいた。
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