![I LOVE モーツァルト](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61r9IMvbsVL.jpg)
石田衣良『I LOVE モーツァルト』(幻冬舎)。
クラシック音楽を、とくにモーツァルトを聴きたいと思っていて、しかし何からどういうふうに聴いたらいいのか全く見当がつかないので、やはり手始めに本を読んでみることにする。
いろいろ調べてみるとやはり吉田秀和がもっとも良さそうなのだが、もう少し低いところから、と思い、石田衣良のこの本を図書館で借りてくる。図書館に行くのはほんとうにひさしぶり。足繁く行っていた時期もあったのだが、「図書館で借りた本は結局記憶に残らない」と感じて行くのをやめていた。
石田衣良のこの本はほんとうに求めていた通りの本で、とてもいい本だ。買いたいくらいなのだが、もう売っていないので仕方がない。
CDが付いていたのでこれをしばらく聴くことにする。このCDに入っている曲の解説がとてもすばらしく、初心者にはありがたい。
ついこの間ラジオも聴けるラジカセというかコンポというか、そういう音楽再生機器を買ったのだが、それにはUSBメモリから再生することもできる。
でも、USBメモリに手に入る限りの大量のクラシック音楽を入れて、ずっと流してしまうのはどうなのだろうと思い、CDに焼いて聴くことにする。
やはり74分程度の音楽を繰り返し聴いて、それに飽きたら取り出して別のCDをまた入れて再生するという、愛情のこもった作業が必要なのではないのかと思う。
なんらかの物(この場合はCDという物)への愛情ということが音楽を聴く上でとても重要なとっかかりになる気がしている。
音楽をデジタルなファイルの一つとして認識して、制作者の曲の並べ順などは無視し、ランダムに、あるいは自分の好きな順に聴くことでは、なんだか愛情が育って行かない気が私などはしています。
図書館ではその他、吉田秀和の「名曲のたのしみ」の本、丸谷才一の『持ち重りする薔薇の花』の入った全集(ほんとうは全集じゃなくて単行本で良かったのだが借りられていた)を借りた。