ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

「私の嫌いな探偵」と「緊急取調室」と「福家警部補の挨拶」

2014年02月26日 00時12分38秒 | テレビ
テレビドラマをいくつか見ていて、大河ドラマ以外では、「私の嫌いな探偵」と「緊急取調室」と「福家警部補の挨拶」をよく見ている。刑事もの、推理ものが多い。
「私の嫌いな探偵」は毎週録画して見ている。
「クロコーチ」を見ていたので、剛力彩芽出演のドラマを結構見ている。見ているとだんだんと好きになる。「この事件、ワカリタ」とかいうぜんぜん流行りそうもない、意味不明な決め台詞もなんか好きになってくる。
「緊急取調室」と「福家警部補の挨拶」は見れるときには見るといった感じで見ている。どちらもおもしろそうな雰囲気は出しているが、おもしろくてたまらないというほどはおもしろくない。
「緊急取調室」はダメ刑事二人組が出るのだが、これが雰囲気を壊している気がする。あと、でんでんも。そういえば先週の大杉漣の泣きも。よく考えたらまるでいいところがない気がするのだが、天海祐希が見たくて見てしまう。
「福家警部補の挨拶」は始め方とか終わり方が斬新で格好良くておもしろそうだと思わせるので何回か見るのだが、見終わるとまあそこそこだなといつも思う。終わりが檀れいの台詞でぶちっと終わる。このぶちっと感を見ていない人に伝えようとすると、たとえば「ルパン三世 カリオストロの城」で銭形警部の「あなたのこころです」の台詞でぶちっと映画が終わる。そのあとの「失礼します」も追っかけっこも歌の入った主題歌もなく、ぶち。そういう感じです。
コメント

司馬遼太郎『播磨灘物語(三)』

2014年02月24日 22時58分26秒 | 文学
司馬遼太郎『播磨灘物語』(講談社文庫)の三巻を読んだ。
黒田官兵衛が救出されてからの話はすこし退屈している。
この小説は司馬遼太郎の小説には珍しく退屈しないなと思っていたがやはり退屈なところはやってくる。
黒田官兵衛が荒木村重に幽閉されるところは岩窟王のようだなと思った。(モンテ・クリスト伯のようだ、では言い表せない。やはり岩窟王のようだと言いたくなる。)
ぼろぼろになって髪も抜けて、足も動かなくなっているところを、大河ドラマで岡田准一がどうやるのかに興味がある。またこのあとの荒木村重と小寺藤兵衛は演じ甲斐があると思う。落ちぶれた片岡鶴太郎が岡田准一のところにやってきて、昔のよしみでお金頂戴って言ってくる感じが本を読みながら想像できた。
コメント

最相葉月『セラピスト』

2014年02月19日 21時26分47秒 | 文学
最相葉月『セラピスト』(新潮社)を読んだ。
河合隼雄の箱庭療法にはずっと興味があって、いつか自分も受けてみたいもんだ、と思っていたことがあった。なので、河合隼雄を中心に描く日本の心理学の歴史を題材にしたこの本も興味深く読んだ。
読み物としてはさらっと読めておもしろかった。
深く心に残る本ではない。
あまり自分のことを書かないノンフィクション作家(最相葉月)が、セラピストを取材することで自分を語らざるを得なくなるところが、いちばんわくわくするところだったろうか。
本の帯に「心の病いは、どのように治るのか。」と書いてあったが、その謎は解かれなかった。
コメント

司馬遼太郎、酒井順子

2014年02月17日 22時00分54秒 | 文学
司馬遼太郎『播磨灘物語』では倫理と功利ということをよく言う。この時代、いまの感覚での倫理観を人はもっていなかった。功利主義で動いていた。ということを司馬遼太郎はたびたび言い、黒田官兵衛は倫理観を持っていた稀な例だったということを言う。
こういうところがおもしろい。

酒井順子『金閣寺の燃やし方』という本の文庫が本屋に並んでいて、非常に興味を惹かれた。三島由紀夫と水上勉のそれぞれの金閣寺焼失を題材にした小説を読み解くという内容でおもしろそうだった。
買おうかと思った。
新刊で出たときにも興味を持ったはずだが、と思って、何か書いているかと思い、過去のブログを検索したら、図書館で借りて読んでいた(参照)。しかも酷評。
買わなくてよかった。
しかしこのタイトルに私はどうしても惹かれてしまうらしい。
コメント

司馬遼太郎『播磨灘物語(二)』

2014年02月11日 01時12分12秒 | 文学
司馬遼太郎『播磨灘物語』(講談社文庫)の二巻を読んだ。
荒木村重が謀反を起こした、起こしそうである、というあたりまで。
非常によくわかり、大河ドラマの教科書ガイド的な本として読んでいる。先週の「軍師官兵衛」で、信長(江口洋介)が村重(田中哲司)に刀に差した饅頭を食わせるという場面があったが、あの場面もちょっと違うが登場した。饅頭ではなく、なますだった。
どうでもいい場面のように見えても元ネタがあるものだ。
コメント

司馬遼太郎『播磨灘物語(一)』、「軍師官兵衛」第五回

2014年02月03日 22時30分48秒 | 文学
司馬遼太郎『播磨灘物語』(講談社文庫)の一巻を読んだ。
黒田官兵衛とその周辺のことがよくわかる。
以前司馬遼太郎の『国取り物語』などを読んだことはあるのだが、戦国時代は幕末ほど興味を惹かれなかった。今回NHKの大河ドラマを見ているせいもあり、なかなかおもしろい。
黒田官兵衛の妻は大河ドラマ「軍師官兵衛」では光(てる)だが、『播磨灘物語』ではお悠となっている。こういうわからないことはそれぞれで勝手に決めてしまっているのだなと思う。
勝手に決めている、といえば、いま読んでいる『播磨灘物語』の二巻では、官兵衛が実は人一倍臆病で毛利に攻められたときに厠でぶるぶる震えていた、という話を司馬遼太郎が書いていた。こんなことはたぶん、どこにも書いていないだろうと思うので、司馬遼太郎が勝手に決めているのだろう。
歴史小説は史実と物語のあわいを愉しむものなのだなと改めて思う。

大河ドラマ「軍師官兵衛」の第五回を見たが、黒田家周辺の話は必要のない話だと思った。信長周辺の話はおもしろい。足利義昭が興味深い。このころ将軍になるというのは、いったいどういう手続きを踏んだら将軍になるということなのかが疑問だ。天皇の許可みたいなものがあったのだろうか。言ったもの勝ちなのだろうか。これについては司馬遼太郎の小説でも解決されない謎だった。
コメント