![幻の女〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517aSHFdTgL.jpg)
有名なものなので以前から気になっていたが新訳が出たので(そして新訳が出てからもしばらく時間が経ったのだが)、読んでみた。
家に帰ったら妻が死んでいて、自分のアリバイを証明するのは、オレンジ色のカボチャ型の帽子をかぶった女なのだがその女も見つからず、いっしょにいたところを見ていた人たちもそんな女は知らないと言う。どういうことなのか興味を持って読んだが、最後の謎解きの部分が少し長すぎると感じた。あそこの部分はどのミステリもどうしても長いと感じるので、「このひとが犯人です」と言った後は2ページくらいで終わらせて欲しい。長々説明しても言い訳にしか聞こえないし、どうしたって無理が生じるものなので、「作者の私が犯人だと決めたから理屈はどうでもいい。こいつが犯人なのです。終わり。」くらいの感じで終わっても僕はぜんぜんかまわない。
有名だから読んだが、そんなにおもしろいかな、と思った。