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朴性厚監督『劇場版 呪術廻戦 0』

2024年03月23日 02時00分05秒 | 映画
朴性厚監督『劇場版 呪術廻戦 0』を見た。
アニメのシーズン1とシーズン2を見てから、この『劇場版 呪術廻戦 0』を見た。
シーズン1がもっともおもしろく、あともおもしろいのだが、シーズン1ほどのおもしろさはなかったように思う。
戦闘シーンはだいだい退屈だと思っているのだが、とくにシーズン1で最初に見たときは圧倒された。シーズン2では長すぎて少し疲れた。
『呪術廻戦』の原作者は、いろいろなマンガを読んでいて、どうやったら話が面白くなるかというのをとても良くわかっている人のように思う。だからいつも話がおもしろく、私のようなそんなにマンガやアニメを知らない人間でも、これまで読んだり見たりしてきたものの何かを思い出させる。
『寄生獣』も『ドラゴンボール』も『AKIRA』も、そのほか思い出せないがいろいろなものを思い出したように思う。

京都校のメンバーは何かと言えば集められるが、いつもあまり活躍のないまま終わるのがかわいそう。
冥冥がわりと好きなのだが、もっと活躍してほしい。
両面宿儺の指をすべて呑み込んで、虎杖悠仁がどうなるのか、作者がどうするのか気にはなる。
が、このあとの話を見続けるかどうかはちょっとわからない。
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チェーホフ『馬のような名字 チェーホフ傑作選』

2024年03月16日 14時08分22秒 | 文学
チェーホフ『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(河出文庫)を読む。

「馬のような名字」
ウマノフ、ウマニコフ、メイバコフなど、次々と馬のつくロシア風の名前が登場するが原文とは全く違うのだろう。ロシア語では馬は何というのか知らないが、こういうふうにしか日本語には訳せないだろう。おもしろい。

「小役人の死」
しつこいし腹が立つけど、まさか死ぬとは。

「太っちょとやせっぽち」
階級がわかった途端に態度が変わる。

「カメレオン」
誰の飼い犬かで右往左往する。

「かき」
牡蠣がどんなものだかわからないままに牡蠣を食べた少年の話。貧乏。物乞いのはなし。

「ふさぎの虫」
息子を亡くした深い悲しみを、誰も聞いてくれず馬に話す。

「悪ふざけ」
耳元で語る。

「ワーニカ」
かわいそうな少年の話。

「ねむい」
眠いときの感じがよく描けている。最後は恐ろしい。

「恐怖(私の友人の話)」
夏目漱石とか谷崎潤一郎が描きそうな、日本文学的な、好きな語りだった。
友人の奥さんが好きな男の話。
しかし最後がチェーホフ的でよくわからない。チェーホフは話の結末に特徴があるのだろう。そしてそこに私は慣れることができない。

「ロスチャイルドのバイオリン」
奥さんにやさしくしなかったことを後悔するところが胸に沁みる。
私もそんな公開をしないように気をつけねばと肝に銘じたい。
やはりチェーホフは話の終わり方が独特で、そこに慣れない感じがする。彼は素直な終わり方が嫌いなのかもしれない。

「学生」
新約聖書の話が、わりとそのまま語られて、それで終わる。

「箱に入った男」
規則に雁字搦めになった男が死ぬが、それでもまだ規則に雁字搦めのひとはいる。

「ある往診での出来事」
なにか実態のない不安を抱えている人がいて、その前をただ通り過ぎたというような話。

「かわいいひと」
愛する人ができるとその人の意見を自分の意見にしてしまう女の話。

「いいなずけ」
ある男に吹き込まれて、いいなずけから別の土地へ逃げる女。ある男は病で死ぬ。

「結婚披露宴 一幕の喜劇」
結婚披露宴に連れてこられた退役軍人。退屈な挨拶をするが、お金はもらってない。

「創立記念日 一幕の喜劇」
いろいろなひとがひっかきまわしておもしろい。
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藤田一照『ブッダが教える愉快な生き方』

2024年03月06日 18時25分22秒 | 文学
藤田一照『ブッダが教える愉快な生き方』(NHK出版)を読んだ。
たしか手塚治虫のマンガでもブッダが苦行を嫌ったというような話は出てきたと思う。
同じような話がブッダの本にはいつも出てくるのに、仏教のイメージはなぜか苦行のイメージなのが不思議だ。仏教というよりも、集団があつまって何か思想を生きようとすればどうしても苦行になってしまうということかもしれない。
この本は書いているのが禅宗のひとのようで、禅や坐禅についての話が多かったように思う。禅が苦行でないなどとは私には全く思えないが、やっている人達からすれば苦行ではないと言えるのかもしれない。筋トレやマラソンと同じなのかもしれない。
仏教の話には英語の勉強のヒントが多くあるような気がして読んだ。
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今枝由郎『ブッダが説いた幸せな生き方』

2024年03月03日 01時56分46秒 | 文学
今枝由郎『ブッダが説いた幸せな生き方』(岩波新書)を読んだ。
最初おもしろく、興味を持って読んでいたが、だんだん私にとってはどうでもいいようなことに思われる細かい仏教的な説明が入ってきて興味がなくなっていってしまった。最後まできちんと読めなかった。
それと、最初の方で仏教は宗教ではないみたいなふうに語るのだが、だんだんと語り口が信者の語り口のようになってきて、やはり宗教なんだなと思った。そんなふうに検証なしに、私はブッダの言うことがすべて正しいというふうには思えない。
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