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タランティーノ監督『デス・プルーフ』

2010年08月31日 20時51分11秒 | 映画
クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』を見た。
年齢制限があったので(たしか15禁)、エグい場面のある映画なのかと思っていたが、そこまでのことはなく、楽しい映画だった。強い女たちが、悪い男をやっつける映画だった。
映画ってこういうところが楽しいんだよなあと思う。
まあしかしそういうのもタランティーノがやってるから、ということはある。ジャッキー・チェンがやったら「普通じゃん」ということになると思う。
村上隆の現代美術に近い感覚だ。
見てはいないが『チャーリーズ・エンジェル』に似ていると思った。見ていないので『チャーリーズ・エンジェル』が見たくなった。
主題歌が「タモリ倶楽部」のオープニング・テーマを思わせた。

『イングロリアス・バスターズ』もそのうち見てみよう。
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マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

2010年08月30日 10時21分55秒 | 文学
マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(日経BPクラシックス)読了。
毎日こつこつと働いてお金を浪費せずに貯金することが良いとされるのは、キリスト教のプロテスタントの影響であるということがわかった。カトリックの時代は非合理的なことも許容されていたのに、プロテスタントでは合理的なことが正しいとされたこともわかった。
とても良い本だった。
もっと難しい内容かと思っていたが、翻訳のせいか読みやすかった。
わたしたちが無意識に良いとか悪いとか思っていることも歴史的なものだと感じさせる研究はおもしろい。

この間、いつものようにテレビをぼうっと見ていたら公開中の映画の予告編をやっていたので見ていた。
高岡蒼甫主演の『さんかく』と、
錦戸亮主演の『ちょんまげぷりん』と、
妻夫木聡主演の『悪人』
がおもしろそうだと思った。
『さんかく』はたぶん『きまぐれオレンジロード』みたいな、優柔不断な男を描いた話なのだろうと勝手に期待。
『ちょんまげぷりん』は書店で宣伝しているのをちょくちょく見ておもしろくなさそうな映画だと思っていたのだが、錦戸亮が刀を抜いて人を斬っているシーンがあり、おもしろそうだと思った。
『悪人』は原作が気になる。しかし原作を読むのは億劫なので映画でも見てみるかという感じ。

蓮實重彦と黒沢清の対談『東京から 現代アメリカ映画談義』を本屋で立ち読みしていたら、蓮實重彦と黒沢清のどちらもがタランティーノの『デス・プルーフ』を絶賛しているので気になる。
タランティーノは『キル・ビル』を最後に見ていない。
今日はお休みなのでひさしぶりに家で映画でも見ようかと思っている。
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司馬遼太郎『世に棲む日日(四)』

2010年08月25日 22時18分59秒 | 文学
司馬遼太郎の『世に棲む日日(四)』(文春文庫)読了。すべて読み終わった。
高杉晋作は病気で死んだ。意外だった。
読み終えるたびに司馬遼太郎はもうしばらくはいいかなあと思う。今回もそう思った。
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本選び

2010年08月23日 23時43分23秒 | 文学
マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(日経BP社)を読んでいるが、とてもおもしろい。結構熱心に読んでいる。
最近読む本がかなりの割合で(実感としては8割くらいの割合で)、マックス・ウェーバーのこの本を引用しているので、どうしても読まなければならないと思って読んでいるのだが、いろいろなところで引用されるだけあって素晴らしい本だ。マックス・ウェーバーはとても賢い。
読んでいるとアメリカの資本主義の精神の例として『フランクリン自伝』が引用されていた。これにも興味を持って読もうかと考えているのだけれど、岩波文庫か中公クラシックスかで迷っている。たぶん、本好きのひとにはよくある悩みなのだろうけれど、同じ本の翻訳が二種類以上ある場合はどれで読むべきかとても迷う。
『フランクリン自伝』は岩波文庫が700円くらいで、中公クラシックスが2000円くらい。しかし岩波文庫は字がとても小さい。が、2000円出すほど『フランクリン自伝』はおもしろいのだろうか。岩波文庫はそのうち字を大きくして出さないかなあ。ほかの出版社(光文社とか筑摩書房とか)が新訳を出すかもしれないし。
などと考えて迷う。
読み比べて見たら岩波文庫のほうが翻訳が良さそうなので(もちろん僕にとって、です)、字の小さいのを我慢して岩波文庫で読むことになるだろう。
『フランクリン自伝』について調べていたら、マルクス・アウレーリウスの『自省録』にも興味を持った。
このようにして読む本が増えていく。
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内田樹『街場のメディア論』

2010年08月22日 10時31分29秒 | 文学
内田樹の『街場のメディア論』(光文社新書)を読んだ。
「テレビってつまらない」とか「新聞は読むところがない」とかよく思うので、この本は期待していた(だから購入した)。まあまあおもしろかったのだが、期待したほどではなかった。前半の新聞・テレビの話と後半の出版業界の話がぜんぜん違う話になったような印象を受け、そのせいで曖昧な印象になってしまった気がする。
書棚の話は、本好きにしか理解できない話だろうと思った。それを一般的な話のように語っているのがすごいと思った。
価値というのは後から遡及的に出来るものだというところや、レヴィ=ストロースの話など、いつもの話が多かった。
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もう「正義」の話はやめよう

2010年08月19日 23時34分39秒 | 文学
マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』を図書館で借りてきたので、録画していたテレビ番組「ハーバード白熱教室」と合わせて読んでいたのだけれど、だんだんと興味がなくなってきたので断念することにする。
功利主義とリバタリアニズム(自由至上主義)について理解できたと思う。
テレビだけは最後まで見てみようかなあ。
マイケル・サンデルの講義の良いところは、その場の学生の意見に合わせて講義の内容が変わっていっているような雰囲気がある(実際に変わっていっているわけではないと思う)ところだ。用意されたものを話しているだけだと、内容そのものよりも、その「用意された感」で退屈に感じてしまうものだ。講義には臨場感が必要なのだと思う。

で、マイケル・サンデルはやめてトルストイの『戦争と平和』の続きを読む。読めばおもしろいと思うのだがなかなか読み終われない。僕は死ぬまでに『戦争と平和』を読了できるのだろうか。
登場人物が多いので、関係図を書きながら読んでいる。このようなことは滅多にしない。ジッドの『贋金つくり』以来かもしれない。

暑さのせいか、本を読まずに麻雀ゲームばかりしている。
もういい加減にこのゲーム(「役満Wii 井出洋介の健康麻将」)の配牌のやりくち(南家のときに大きなチャンスがやってくるとか)に飽き飽きしているんだけれど、やってしまう。
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岡野宏文・豊崎由美『百年の誤読 海外文学編』

2010年08月14日 15時06分49秒 | 文学
岡野宏文と豊崎由美の『百年の誤読 海外文学編』(アスペクト)を図書館で借りて読む。
100冊の本を紹介しているのだが、ざっと読んだところで読みたくなったのはミシェル・ビュトールの『時間割』だけだった。それとレイモンド・カーヴァーの短編もおもしろいのかなあと少し思った。村上春樹は読むのだが、彼の翻訳したものは熱心には読んでいない。
百年間の100冊の本を読んで紹介するという企画は良いものだと思うのだが、人選が悪いのかあまりおもしろくなかった。
二人の意見にそんなに違いがないのが原因かもしれない。丸谷才一と豊崎由美とか、そんな異色の組み合わせでやってみてほしいと思った。
ものすごくたくさんの本を読んで、しかもよく分かっている重鎮(丸谷才一みたいな)がこういう企画の本には必要なのだなあと思った。
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『トイ・ストーリー3』感想

2010年08月14日 00時03分25秒 | 映画
映画館で『トイ・ストーリー3』を見たがとてもいい映画だった。
ほんとうにおもしろい。
途中で少し泣いた。
なんでもないところなのだが、母親が自分が息子に別れの挨拶をしていないと急に思い至る場面で。
大人になるのは切ないことなのだということを再確認させる映画だ。

もう駄目だと諦めてみんなで死を覚悟する場面は、あまり見たことのない場面だった。すさまじい。

3Dメガネを初めて付けて映画を見たが、そんなに違和感なく見られた。が、3Dというのは必要なのだろうか。あまり必要ないのではないかと思った。
そのうち下火になってゆくのかもしれない。

『トイ・ストーリー』はこれまですべて見ているが、今回がいちばんおもしろかった。
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マロの息子、隆明の娘、魔の山

2010年08月11日 23時33分21秒 | 文学
映画『借りぐらしのアリエッティ』制作中のドキュメント番組をNHKで見た(「ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日」)。
ジブリで仕事をするのはたいへんだとまた思った。もう何度も思っている。
番組のナレーションは大森南朋だった。これは映画の監督がマロというあだ名だから、マロつながりで麿赤児の息子の大森南朋を使おうと思ったのだろうか。そうだとしたらNHKは芸が細かい。
少年が小さな女の子と恋をするというところは『崖の上のポニョ』といっしょだなあと思った。

よしもとばななが出演していたのでNHKの番組「わたしが子どもだったころ」を見た。
子供のころの再現ドラマがあって、彼女の父親の吉本隆明を平田満が演じていた。写真で見る吉本隆明によく似ていた。

本棚に入りきらなくなってきたので、本を大量に古本屋に売る。
すっきりした。
たとえ読まなくても本棚に常備しておかなくては教養を疑われてしまうトーマス・マンの『魔の山』も古くなっていたので売ってしまった。そのうち買いなおさなくてはならない。ついでに読みなおそう。
大学のときに読んで、さっぱり意味が分からないまま最後まで読んだ。主人公が最後に戦争に行って倒れるところしか印象に残っていない。主人公(ハンス・カストルプ)がサナトリウムに入って、そこでおっさん二人の「ああでもない」「こうでもない」の議論に延々と巻き込まれる話で、いま読むと多少は面白いのかもしれないと思う。
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司馬遼太郎『世に棲む日日(三)』

2010年08月09日 22時13分55秒 | 文学
司馬遼太郎『世に棲む日日(三)』(文春文庫)を読んだ。
のんびりと読んでいる。
読んでいるときは覚えているのだけれど、読んでいないときは覚えていないので、どんな話の内容だったかさっぱり思い出せない。
たぶんおもしろかった気がする。

幕末といえばNHKの大河ドラマ「龍馬伝」にはまったく興味が持てなくなってしまった。ほんとうにおもしろくない。「天地人」よりもおもしろくないのではないかという気がする。

テレビを見ていると、キャンペーン中らしくこのところ必ずSMAPの新曲を聴く。
ラブ サイケデリコっぽい曲だ。
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