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「ロング・グッドバイ」二回目

2014年04月30日 22時52分47秒 | テレビ
NHKのドラマ「ロング・グッドバイ」の二回目を見た。
あと三回なのでこのドラマは最後まで見ると思うが、おもしろいのだろうか。まだよくわからない。
柄本明はいい役者だなと、再確認した。一回目はドラマ「流星の絆」を見たときに思った。
ここまで見ても、話の内容を全く思い出せない。誰かからの手紙がその人物が死んだあとに届くという場面は確かにあったような気がする。

講談社から『名探偵登場!』という本が出ていて、いろいろなひとの推理小説を集めた本なのだが、気になっている。ちょっと読んでみたいのだが、執筆している十三人の作家のうち知っているのが、筒井康隆と町田康と片岡義男の三人だけで、しかも特別読みたいのが片岡義男の作品だけなので、単行本で買うほどではないかと思っている。文庫になったら読むかもしれない。片岡義男の名探偵ものというのが気になる。
本業でない人の書いた推理小説というのは惹かれる。
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ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(一)』

2014年04月29日 00時43分25秒 | 文学
ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(一)』(岩波文庫)を読んだ。
デイヴィッドの母親が夫とその姉(マードストン姉弟)にいじめられる場面がとてもつらくて、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」のキムラ緑子を思い出した。「ごちそうさん」はつらくて途中で見るのをやめてしまったが、『デイヴィッド・コパフィールド』は最後まで読めると思う。とても興味深く読めている。
この小説はずうっと昔、十年くらい前に一度読もうとして、挫折していたのを再度読んでいる。二巻までしか買っていない。たぶん一巻目の途中くらいでやめてしまっているのだろう。
いま読むととてもおもしろくて、なぜ最後まで読めなかったのかがわからない。
ディケンズの小説はいくつか読んだのだが、これまであまりおもしろいと感じたことはなく、最後で何かというと血のつながりで解決させたりするので古くさいなという印象だ。たぶん今回も血縁関係が重要な要素になっているのだろうが、いまのところわくわくしながら読めている。
翻訳のせいなのかもしれないが、ごくたまに意味のつかみにくい表現がある。次回読むときは新潮文庫、か、または新たな翻訳(そのとき出ていれば)で読みたいと思う。

今朝のNHKの「あさイチ」は「子どもの貧困」ということで興味のあるテーマだったので録画して見た。
六人に一人が貧困ということで、見えにくくはなっているけれど、実際にそうなんだろうなと思った。ディケンズの物語というのは古くさい昔話ではないのかもしれない。
他人との接触を避ける傾向にあることがすべての原因なんじゃないかと、いろいろなことを考えるたびに思う。
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小島政二郎『小説 永井荷風』

2014年04月26日 01時40分03秒 | 文学
小島政二郎『小説 永井荷風』(ちくま文庫)を読んだ。
もともとこの本に興味を持ったのは、丸谷才一の『星のあひびき』で取り上げられているのを読んで存在を知っていたことと、加藤典洋が解説を書いていることだった。
永井荷風は実はずっと興味はあるのだが、きちんと読んでいない。
江藤淳の『荷風散策』と半藤一利の『荷風さんの戦後』は読んだし、わりと信用できるひとたちが永井荷風のことが好きなのでおそらくおもしろいのだろうけれど、読んでいない。

この本はどういう本なのだろうか。
江藤淳に『昭和の文人』という本があって、堀辰雄が養父(確か)に対してお金持ちのお坊ちゃん的なあまちゃんであったことを江藤淳が糾弾するとてもおもしろい本なのだが、それを思い出した。
確かに、小島政二郎の言うように、永井荷風は日記に自分に都合のいい嘘を書いていたり、母親が死にそうなときにも弟にめんどうを任せて自分は女のところに行っていたりするのだが、あんまり糾弾しているのを見ていると、「そんなにしなくても」という気持ちになる。(確かに永井荷風はそばに近づきたくないタイプの人だとは思うが。)
自分に都合のいい脚色をすることって本当にないのですか、とそんな気持ちになる。
文学者には理想像を重ねがちなのだが、実はそんなことはないということは、近い人間の証言を聞くとよく思う。おそらくいま、世間の文学者的理想像を一身に背負っていると思われる村上春樹は、死後、とんでもないことになるのではないかと思う。手紙、メール、ゴシップがたくさん出てくると思う。
そういうものにどう対処すべきか、無視するか、見ないふりしてこっそり見るか、手のひらを返して「私は元からああいうひとは嫌いでした」という態度になるか、文学者は作品のみで評価されるべきと言うか、いろいろあるが、それはそのときどきの態度でいいのではないかと思う。
こう来たらこう打つ、と決めているのは、おもしろくないと最近思う。
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シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』読了

2014年04月24日 23時56分08秒 | 文学
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア(下)』(岩波文庫)を読んだ。
とてもおもしろかった。
物語の最初のころにヘレン・バーンズという、ローウッド養育院でジェイン・エアと友だちになる少女がいるのだが、彼女が先生にひどい仕打ちを受けている。
キリスト教の理屈がひとを傷つけることを描くのだが、最後のほうにもジェインのいとこのセント・ジョンがジェインにキリスト教的な無茶な論理で結婚を強いるところがあり、読んでいると胸が苦しくなった。
たぶん、こういう人の前で何も言えなくなった経験はよくあり(キリスト教で攻めてくる人はいないが、正義っぽい理屈で攻めてくる人はたくさんいる)、それが胸を苦しくさせて、ジェイン負けるな、と思わせるのだろう。非常に執拗に描かれ、もう金持ちになったんだから早くロチェスターと結婚させてやれよ、と思わせる、心に残る場面だった。
セント・ジョンを完全な悪人として描いてなくて、彼の性格も活躍の場があればそこで活きるというふうに描かれている。
ロチェスターが失意の中でジェインの名前を三度呼び、遠く離れたジェインにそれが聞こえ、応える、というのは吉本ばななの『キッチン』を思い出した。
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NHKのミステリードラマ

2014年04月23日 00時06分14秒 | テレビ
NHKはミステリーに力を入れているようで、海外ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」と国内ドラマ「ロング・グッドバイ」を放送するので録画した。
「ロング・グッドバイ」を少し見たが、浅野忠信と綾野剛の声が小さくて何を言っているのかわからない。
映画風に作ると、声まで聞こえなくなってしまうのはどういうわけだろう。
NHKでは劇場並みの音響設備の試写室で見ているのかもしれないが、一般家庭では普通のテレビで小さな音量で見ていることをもう少し意識すべきだと思う。映画のDVDをテレビで見て声が小さいのはまあ仕方がないとしても、もともとテレビ向けのものをテレビで見て声が小さいのはよくない。
チャンドラーの『ロング・グッドバイ』は読んだけれど内容を全く覚えていないし、僕には話を追うことができないのではないかと思っているので、ちょうど良い機会なのでドラマで内容を確認しようかと思っていたが、また長いお別れになるのかもしれない。
浅野忠信がこの作品でドラマ初主演と聞いて、「濱マイク」は? と思ったが、あれは永瀬正敏だった。

シャーロック・ホームズかフィリップ・マーロウか何かミステリーを連休に読んでみようかとも思う。
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シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア(上)』

2014年04月19日 00時39分01秒 | 文学
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア(上)』(岩波文庫)を読んだ。
昔読んだことはあるのだが、ほとんど忘れている。
占い師の老婆の場面などは、ものすごくおもしろい場面なのに、こんな話があったことをまるっきり忘れてしまっていた。
いまは下巻の三分の一あたりまで読んでいる。
ロチェスターとジェイン・エアの、お互いのことが好きだということを言い合う場面は長すぎる気がした。
いまは重婚問題について語られている。
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「軍師官兵衛」を毎日、『ジェイン・エア』もほぼ毎日

2014年04月15日 21時44分09秒 | テレビ
大河ドラマ「軍師官兵衛」はもう見なくなるかと思ったが、録画したものを毎日見て追いついた。
毎日見ていると興味が持続するせいかおもしろかった。
信長が家康に茶器を送るという話があり、ついに家康が登場するのだなと思う。だれがやるのだろうか。
秀吉が小寺政職に会うために車引きに化けて行く話があったが、やりすぎではないだろうか、と思った。司馬遼太郎はそんな話は書いていなかった。片岡鶴太郎と竹中直人の登場するところは遊びの入っているところが多いように思う。(念のため言っておくと、だから悪いとは思っていない。)
陣内孝則の演じる宇喜多直家は、手塚治虫のキャラクターの「ハムエッグ」か「アセチレン・ランプ」にしか見えない。

シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』を読んでいるが、非常におもしろい。
『ハリー・ポッター』の最初みたいな感じで、継子いじめの話で始まった。
僕の昔読んだ印象だと「サウンド・オブ・ミュージック」みたいに家庭教師にお金持ちの家に行って「ドレミの歌」を歌う印象だったけれど、違った。子どもの時から話が始まっていた。
とてもおもしろいので、これを読んだ後にはトルストイの『戦争と平和』を読もうと思っていたのだが、ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』にしようかと迷っている。
なぜ『デイヴィッド・コパフィールド』かというと、ジョン・アーヴィングの『サイダーハウス・ルール』で、確か孤児院で本を読み聞かせるのに、女の子には『ジェイン・エア』を、そして男の子には『デイヴィッド・コパフィールド』を読んでいたように思うから、似たような話なのかと。
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エミリー・ブロンテ『嵐が丘(下)』

2014年04月12日 01時21分51秒 | 文学
エミリー・ブロンテの『嵐が丘(下)』(岩波文庫)を読んだ。
やはり、この小説をものすごく好き、というふうには思えなかったのだが、退屈はしなかった。
ヒースクリフが最後に大分弱って、キャサリンとヘアトンに死んだキャサリンの面影を見るところに、この小説の文学を感じました。
ものすごい名作だと思って気負って読むからそこまでおもしろくないけれど、なんでもない最近の作家の作品だと思って、週末に暇つぶしに読むとものすごく感動するのではなかろうか。
そんな気がする。
しかしやはりヒースクリフがなにに憤っているのかがどうしてもわからない。死んだキャサリンのことをそんなにも愛していたのかも納得できない。
そのへんが引っかかってしまう。
いろいろと納得できない引っかかりのある小説だが、退屈しないし、やっぱり名作なのだと思う。

次はお姉ちゃんのシャーロットを読む。

しかし名作ばかり読んでいると、ミステリーが読みたくなる。
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エミリー・ブロンテ『嵐が丘(上)』

2014年04月08日 23時24分47秒 | 文学
エミリー・ブロンテの『嵐が丘(上)』(岩波文庫)を読んだ。
女中が若い男性に長い長い、文庫二冊分の話を語るという設定は水村美苗の『本格小説』と同じで、それなりにおもしろいのだが、『本格小説』ほどは興味を惹かれていない。
『本格小説』の東太郎はそれなりに納得できる性格だったのだが、『嵐が丘』のヒースクリフはなんで怒っているのかよくわからない、泉谷しげるみたいなひとだな、という印象である。
イギリス人だからかもしれない。(泉谷しげるがイギリス人と言っているわけじゃなくて、ヒースクリフが。)
たしか以前読んだときにもヒースクリフの人物に納得できない感じが残ったように思う。
後半で納得がいくのだろうか。たのしみだ。

NHKの「ミュージックポートレイト」と「The Covers」は新しく始まった音楽番組で、録画して見ている。
「ミュージックポートレイト」は以前も見ていたがおもしろいと思う。
「The Covers」は歌手が昭和の歌謡曲を歌う番組で、とてもいい企画の番組だと思うのだが、カバーする曲が少ない。カバー曲を二曲歌って、二曲自分の歌を歌う。全部カバー曲にしろと思う。
カバーだけして自分の曲は歌わない、というほうがいいと思うのだが。
今後、平井堅と桜井和寿が出演することを期待する。
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大河ドラマ挫折?、「考える人」最新号、『嵐が丘』等の長編小説

2014年04月06日 22時28分19秒 | 文学
大河ドラマ「軍師官兵衛」はもう三週間見ていない。もうこれは見なくなるのだろうか。
見なくなってしまうのかもしれない。

雑誌「考える人」の最新号が発売されたので本屋でちらっと立ち読み。
海外児童文学の特集ということで、興味はあったのだが、興味のある記事がなかった。
もっと正確に言うと、興味を持てる書き手がいなかった。1400円もする雑誌なので、そうとう興味を持たないと買わない。
内田樹か加藤典洋か、すくなくとも茂木健一郎がいないと「買おうかな」という気にならない。
小説家であれば村上春樹がいないと買う気にならない。よしもとばななでも村上龍でも高橋源一郎でも橋本治でも買う気がしない。しかしその全員が書いていれば買うかもしれない。
そのくらい1400円の雑誌は高い。
そういう意味では、私の購買欲を刺激する”スタア”みたいな作家がいまいなくなったのだなと思う。
昔であれば、遠藤周作や開高健や吉行淳之介や三島由紀夫とか江藤淳とか井上靖とか、誰でも知っているスタアがいたが、いまそういうひとがいなくなった。

エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を読み始める。
語り手となる女中がネリーと呼ばれたりディーンと呼ばれたりエレンと呼ばれたりする。
キャサリンが二人いる。
このへんが引っかかって昔読んだときは難しい印象だったが、今回はそういうことはなくすっと話に入れる。
おもしろいように思う。
水村美苗の『本格小説』を読んだせいで、内容がつかみやすくなっている気がする。
これは正宗白鳥が英訳の『源氏物語』を読んでそのおもしろさを理解したのと、(大げさに言えば)似ている。
水村美苗の『本格小説』を読んだせいで、長編小説を読みたい気持ちにいまなっている。このあと『ジェイン・エア』も読みたい。『戦争と平和』も読みたい。
大西巨人の『神聖喜劇』もできれば読んでおきたい。
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