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村上春樹・柴田元幸『本当の翻訳の話をしよう 増補版』

2021年07月11日 18時20分14秒 | 文学
村上春樹・柴田元幸『本当の翻訳の話をしよう 増補版』(新潮文庫)を読んだ。
柴田元幸の論文は読めなかった。
村上春樹と柴田元幸が新潮文庫で復刊したり新訳で出したりした翻訳本についての対談をまとめたものだった。
興味を持ったのは『アリバイ・アイク』だった。
昔別のタイトルで出ていた本を復刊するときに村上春樹の一言で別のタイトルをつけて出すというのは、翻訳した人からすれば複雑な気持ちだろう。自分の思いもあっただろうし。しかし復刊していただけるなら文句は言えない。村上春樹自身が『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を、タイトルがわかりにくい(というか訳してないじゃん)という理由で別のタイトルにしますと言われたら絶対に反対するだろうな、と思う。
翻訳は、同じところを二回読ませないように訳すというのはいい基準だと思った。
柴田元幸の『ロード・ジム』で初めてこの本が読めたという村上春樹に共感した。私もそうだ。(おもしろくはなかったが。)
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吉川英治『新・平家物語(二十)』

2021年07月04日 20時54分35秒 | 文学
吉川英治『新・平家物語(二十)』(新潮文庫)を読んだ。
やっと最後まで読めた。義経は自害したんだな。
昨年の十一月から読み始めているので半年以上かかったことになる。結構時間がかかった。
ほんとうは『私本太平記』に興味があってそれを読む前の事前準備として『新・平家物語』を読んだのだが、ちょっと続けて『私本太平記』を読む気になれない。
しばらく考える。
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