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「うぬぼれ刑事」、「熱海の捜査官」、「ツイン・ピークス」

2010年07月31日 00時36分21秒 | テレビ
長瀬智也主演の「うぬぼれ刑事」のあと、オダギリジョー主演の「熱海の捜査官」を見る。
最近はこのようなコメディっぽい刑事ドラマが流行りなのか。しかしさすがに二つ連続ではきつい。
「熱海の捜査官」は「ツイン・ピークス」っぽい感じを狙っているのだろうか。
本家の「ツイン・ピークス」も、見るととても眠くなり最後まで見れなかったのだが、「熱海の捜査官」の相当眠くなった。
同じだ。
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井上ひさし『ムサシ』感想

2010年07月29日 23時44分52秒 | 文学
すこし吉川英治の『宮本武蔵』に興味があることと、ついこの前の新聞でこの演劇が英米で好評という記事を見て、井上ひさしの『ムサシ』(集英社)を図書館で借りて読んだ。
日本では藤原竜也と小栗旬が武蔵と小次郎を演じていたが、海外公演では勝地涼が小次郎を演じているらしい。藤原竜也と小栗旬と勝地涼の三人は良く似ているので、誰が誰の代役でも出来ると思う。
藤原竜也と小栗旬が「徹子の部屋」にそれぞれ出演して、この芝居について語っているのを見たときにも興味を持っていたのだが、そのときは蜷川幸雄の演出ということしか認識していなかった。(脚本がなかなか届かなくてたいへんでしたという話をしていたと思うので、そのとき井上ひさしの名前も出てきたと思うのだが、すっかり聞き落としていた。)
宮本武蔵と佐々木小次郎を双子のような役者が演じるのだな、すこし面白そうだなあ、しかし蜷川幸雄だからなあ、というふうにそのとき思ったのだが、今回読んでみて、これはつまらんと思った。井上ひさしの芝居はすべてこのようなものなのだろうか。だったら見なくても(読まなくても)いいやと思った。
天皇制批判と平和がテーマなのだろうなと思った。
これまで井上ひさしの本は『ブンとフン』だけ読んだことがあるが内容は忘れている。井上ひさしは天皇制批判と平和がテーマのひとなのだろうと思っていたら、その通りの内容だったのでさらにつまらなく感じたのだろう。
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カイル・ニューマン監督『ファンボーイズ』

2010年07月26日 00時08分14秒 | 映画
スター・ウォーズおたくの映画『ファンボーイズ』も、テレビで放送していたのを録画していた。スター・ウォーズを全部見たのでこっちもついでに見る。
エピソード1が公開されるまで生きられない友人のために、ルーカスのスタジオに潜入しエピソード1を見ようとする若者の話だった。
スター・ウォーズネタが満載でわりとおもしろい映画だった。
R2D2を見つけたときにレイア姫の真似をして「助けて、オビ=ワン・ケノービ」と言うところと、ゴミ処理場に入り込んで両側の壁が迫ってくるのではないかと怯えるところがおもしろかった。
『スター・トレック』を見たことがないので、そちらのネタはわからなかった。
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丸谷才一『思考のレッスン』『文学全集を立ちあげる』

2010年07月25日 19時24分59秒 | 文学

丸谷才一の本を図書館で借りて読む。
『思考のレッスン』と『文学全集を立ちあげる』(ともに文藝春秋)を読んだ。
僕はこれまで小林秀雄系統の評論家のものしか読んでこなかったので、丸谷才一の評価している作家のものをまるで読んでいない。丸谷才一の小林秀雄に対する恨み(?)のようなものも垣間見えた。彼の小林秀雄に対する評価は極めて低い。
鹿島茂と三浦雅士との鼎談『文学全集を立ちあげる』は架空の文学全集を作るという本なのだが、この架空の文学全集でも、小林秀雄はさすがに入ってはいるが保田與重郎と一巻にされている。志賀直哉は武者小路実篤と一巻。
本のなかでは「志賀直哉神話」と呼ばれていたが、志賀直哉に始まり、小林秀雄などに流れる、文学に人生論を求める考えを否定しようとする丸谷才一の意図の見られる鼎談だった。
代わりに、丸谷才一の評価する吉田健一が全集では一巻になっていた。
吉田健一というのはそんなに素敵なものなのだろうか。どうにも興味が持てないのだが。
『思考のレッスン』によると、丸谷才一はこの吉田健一と中村真一郎とバフチンと山崎正和が好きなようだ。
吉田健一と中村真一郎を読むことはないだろうと思う。
『文学全集を立ちあげる』ではもっと読みたい本があるかと思ったが、あまりなかった。
ディドロの『ラモーの甥』は面白そうだと思った。
《丸谷 あれ(『ラモーの甥』)は、まさしくジョイスが、プルーストが、トーマス・マンが書いた小説を十八世紀においてやったものなんです。》(36頁)
映画『スター・ウォーズ』を見たところでもあるし、吉川英治の『宮本武蔵』は読んでみたい。代わりに井上雄彦の漫画『バガボンド』でもいいのだが、あれはまだ終わっていないのか。

鹿島茂が、鼎談の中で「最近評価が上がっている」とか「若い子にも人気」みたいなことを何度か言っているが、いったいどこで評価が上がっているんだろう、と思うことばかりだった。
フランスの作家コレットはそんなにすごいのだろうか。これは少し興味を惹かれた。
林芙美子が今の若い学生にすごく受けているという話は嘘だろうとしか思えない。大学教授にありがちの勘違いだろう。
鹿島茂は、見るときはいつも「ドーダ理論」(東海林さだおが言い始めたという、おれはこんなにすごいんだ、ドーダ! という観点からものを見る理論?)の話をするのだけれど、だからどうだというのかがよくわからない。あまりおもしろい観点だとも思えない。
鹿島茂は胡散臭い。

丸谷才一の、文学に人生観を求めないという徹底した態度はとても新鮮だ。
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リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』

2010年07月24日 00時37分14秒 | 映画
リチャード・マーカンド監督の『スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』を見た。
全6作を通して見ると、やはり昔のもののほうがよく、昔のものも後から手を入れると駄目になるということがよくわかる。ろくなことにならない。
エピソード6の最後で、ヨーダとオビ=ワンとアナキンが並んで登場するのだが、アナキンだけが若いのに驚いた。なんでそんなことをするのか理由が分からない。アナキンはやはり若い時点で死んで、ダース・ベイダーは別人であるという、オビ=ワンの解釈を取っているということだろうか。ダース・ベイダーは死ぬ前に善人に戻ったわけではないということなのだろう。
今回見直してもこれまでの評価はあまり変わらなかった。エピソード4から6についても思っていたほどおもしろくはなかった。記憶の中で相当に大きな存在になっていた。
おそらく、スター・ウォーズはもう二度と見ることはないだろう。

ドラマ「うぬぼれ刑事」の第三話を見る。
前回の蒼井優の話は非常に楽しい出来であったが、今回の樋口可南子はあまりおもしろくなかった。このドラマに期待しすぎているのかもしれない。
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アービン・カーシュナー監督『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』

2010年07月22日 22時34分53秒 | 映画
アービン・カーシュナー監督『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』を見た。
ヨーダが出てきた。
ジャッキー・チェンと『キン肉マン』と『ドラゴンボール』を思い出した。
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ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』

2010年07月21日 23時49分26秒 | 映画
ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』を見る。
やはりこれこそスター・ウォーズなのだよなあと思う。このアナログ感がたまらない。
しかし後からCGで付け足している部分があってそこが気になってしまう。ジャバ・ザ・ハットとハン・ソロの会話とかはどうしても不自然に見えてしまう。他にも奇妙に浮いた映像が乗っかっている。「乗っかっている」ようにしか見えない。
このようにアナログ感たっぷりの映像の上にデジタルの生き物が乗っかっていると、CGだらけの映画のなにが、僕のこころに訴えかけてこないのかがよくわかる。
それはデジタル独自の、なめらかな動きだ。
人間のそのとき一回だけの動きのごつごつした感じに、時代遅れと言われようが惹かれる。自分、不器用ですから。

さらに、出来れば吹き替えで見たかった。C-3POは野沢那智で「ルーク様」と言ってほしい。
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司馬遼太郎『世に棲む日日(二)』、読みたい本はすべて品切れ

2010年07月20日 20時48分16秒 | 文学
司馬遼太郎『世に棲む日日(二)』(文春文庫)を読んだ。
吉田松陰が死んで、主人公は高杉晋作に変わる。全四巻の本で、ちょうど真ん中の二巻の終わりに主人公が変わるわけでもなく、吉田松陰が劇的に死ぬわけでもなく、そもそも一冊の小説で主人公が変わるのが珍しい。このあたりの、司馬遼太郎の文学らしくないところ、全体の構成をまるで考えていない(ように見せている)ところ、行き当たりばったりに話を進めているようなところ、が実は良いところだ。
疲れない。
あなたがいい加減なのだから、こっちもいい加減に読みます、といった気分になれる。

村上春樹のインタビューを読み、丸谷才一の文学史に江藤淳と吉本隆明のいないことを発見し、筒井康隆の『文学部唯野教授』を久しぶりに読み返し、そんなこんなをしているうちに、いわゆる「遊びの文学」についてもっと真剣に考えるべきなのではないかと思い始めている。
人生について真剣に悩んでそれを書いたものが文学で、それ以外のものはフォニイであるという江藤淳的な考えも確かに正しいのかもしれないが、ただ単に物語を楽しんでそれで終わりっていうのも本を読む楽しみではあると思う。
人生に悩んで思いを吐露することって大人には出来ないことでもあるし。
そういうことを思って丸谷才一の小説を読んでみようかと思い、『裏声で歌へ君が代』を読んでみようかと思ったら、なんと品切れになっていた。いつのまに。
丸谷才一のどの本が絶版になろうが、『裏声で歌へ君が代』だけは消えなかったのに。やはり読みたくなくても気になる本は買っておくべきだ。
ないとなると読みたくなってくるので、『裏声で歌へ君が代』批判の載っている、江藤淳の『自由と禁忌』や蓮實重彦の『小説から遠く離れて』を読んで、読む気をなくそうかと思ったがどれも絶版だ。
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ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』

2010年07月20日 00時04分27秒 | 映画
ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』をテレビで見た。
このところ毎日スター・ウォーズを見ているのだが、エピソード1から3のなかではもっともおもしろかった。話も分かりやすい展開だった。
ダークサイドにとらわれたらいけないけど、でもダークサイドは強い、というよくわからない論理については、エピソード4から6を見たときにもよくわからない論理だなと思っていた。解決できる問題ではない。
アミダラは子供を産んだ瞬間に名前を付けていた。すごい。しかしアメリカでは普通なのかもしれない。

ジェダイが正義だと素直に信じてしまうのだけれど、実はなぜジェダイが正義であるのかはよくわからない。
シスが悪い証拠としては、アナキンが子供を殺したことと、シディアス卿がヒトラーのように演説することだろうか。
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齋藤孝『軽くて深い井上陽水の言葉』

2010年07月19日 14時19分29秒 | 文学
井上陽水の歌をiPodで聴きながら、齋藤孝の『軽くて深い井上陽水の言葉』(角川学芸出版)を読んだ。
井上陽水の発言には昔から興味を持っていてNHKなどに出演する時にはわりとよく見るので、この本を見つけたときにも興味を持って図書館で借りた。
おそらく相当に齋藤孝的な井上陽水像になっているような気がするが、それでも井上陽水はやはりおもしろいと思った。
僕が井上陽水の発言で好きだったのは、確かNHKのインタビューでだったと思うが、「いつもいつも定型じゃないことをやっていると、それが定型になってしまうので、たまには定型でもやる」というような意味の発言をしていたときに、「すげぇ」と思った。
それから今回歌を聴いていて、「東へ西へ」の、「昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ」というのはいいと思った。たしかにどういう訳だ? とよく思う。

たまには本屋に行ってみないといけないな、と思うのは、知らない新刊本を見つけたときだ。
昨日本屋で、
蓮實重彦と黒沢清の対談『東京から 現代アメリカ映画談義 イーストウッド、スピルバーグ、タランティーノ』
という本と、それから、
サルトルの『嘔吐』の新訳(鈴木道彦訳)
を見つけた。
蓮實重彦の本はとりあげられている三人の監督に興味があるので図書館で借りて読みたい。
『嘔吐』は、どうせなら文庫で出せばいいのにと思う。
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