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☆高田崇史「QED 鬼の城伝説」感想

2007年01月30日 02時03分49秒 | 文学
QED 鬼の城伝説高田崇史の「QED 鬼の城伝説」を読んだ。
毎回同じことの繰り返しでいい加減飽きてきてはいるんだけれど、なんとなく読んでしまう。
朝廷が悪いということと、朝廷のやったことに何の疑問も持たずに従っている庶民はいけないということと、タタラについて繰り返し述べられる。これぞ刷り込みという感じ。

前回の「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」の続きなのかと思っていたが、話につながりはなかった。
なぜだか崇は遅れて登場する。特に遅れてくる必然性は感じなかった。桃田優子と猫村吉子に岡山を案内させる理由もよくわからない。たぶん作者の個人的な事情だろう。よくわからないが、ファンサービスなのかも知れない。

まあどうでもいいと言ってしまえばどうでもいいのだが、崇が結婚というものについて語り、奈々との関係がほんのちょっとだけ前進したように見える。
この物語は結婚とかするのだろうか。
別に、しなくていいと思うのだが。
結婚してこどもが出来て、こどもがめちゃくちゃ歴史に強くて、崇パパと奈々ママが教育問題で対立するというような、「ドラゴンボールZ」的「キン肉マン2世」的展開にならないことを望む。
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☆山田風太郎「警視庁草紙 下」感想

2007年01月28日 19時20分04秒 | 文学
警視庁草紙〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈2〉山田風太郎の「警視庁草紙」(ちくま文庫)の下巻を読んだ。上巻を読んでからずいぶんと時間が経ってしまった。
西南の役が始まったところで物語は終わった。
これまで明治新政府をからかっていた千羽兵四郎が西南戦争で西郷隆盛を攻める側に従軍するところで終わる。
どっちつかずで文句ばかり言っていられる気楽な立場から、覚悟を決めてある態度をとることを決めた、ということだろうか。

幕末から明治十年あたりの歴史については最近特に詳しくなってる。
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☆ひとの集まる映画

2007年01月28日 01時18分02秒 | 映画
男はつらいよ 寅次郎紅の花ノッティングヒルの恋人
NHK-BS2でずっとやっていて、わりと毎週楽しみにしていた山田洋次監督の「男はつらいよ」の最終話「寅次郎紅の花」を見た。
マドンナは浅丘ルリ子。
渥美清がぜんぜん動かなかった。
そのあと、録画していたロジャー・ミッチェル監督の「ノッティングヒルの恋人」も見た。
アメリカの女優ジュリア・ロバーツがイギリスの本屋ヒュー・グラントと恋におちる話。

ふたつ見て思ったのは、ひとびとが集まっていっしょに食事をして楽しく会話をする姿というのを見ていると、それだけでわりと楽しいということだ。
そういえば、リリー(浅丘ルリ子)とアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)はどちらも脚光を浴びていた(いる)女性で有名だけれども孤独というところが似ている。
孤独なこころに賑やかな食卓は効く。
日本では血縁関係で賑やかな食卓を作り上げるが、イギリスでは友人・恋愛・元恋人・ルームメイト関係で賑やかな食卓を作り上げるのもお国柄かなあ。
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☆はじめてのロッピー

2007年01月26日 00時43分56秒 | 音楽
生まれてはじめてローソンでロッピーを使った。
コンビニにはほとんど行かないので、ローソンとセブンイレブンの区別もあまりついていないのだが、コンサートのチケットを購入するためにローソンに行った。
ロッピーの操作はそんなに難しくはなかった。
ホームページで予約をした番号を、ロッピーに打ち込み、出てきたやたら長いレシートをコンビニの店員に渡し、お金を支払った。
コンビニの店員に訊くと、コンサートの席が決まるのは、ホームページで予約した時点でもロッピーからレシートが出てきた時点でもなく、お金を払ってチケットが印刷された時点だという。
ホームページがしばらくつながらなくて必死でブラウザを更新してたのが馬鹿みたいだ。

今回購入したのはユーミンの「シャングリラⅢ」。
楽しみだ。
それにしても一人12,000円は高いなあ。
サーカスは大体3,000円と相場は決まっているはずなのに。
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☆鯨統一郎「九つの殺人メルヘン」感想

2007年01月25日 01時22分08秒 | 文学
九つの殺人メルヘンひさしぶりに鯨統一郎の小説を読む。
「九つの殺人メルヘン」を図書館で借りた。
殺人事件をグリム童話の新解釈によって解決するというもの。まあまあだった。

ひとが泣いているのを聞くと悲しくなったり、笑い声を聞くと可笑しくなったりするが、ひとが懐かしがっているのを聞いて自分も懐かしくなるということもあるんだろうか。
この本のなかで厄年の男三人が昔のテレビ番組の話をするところが最もおもしろかった。アリバイ崩しやグリム童話の新解釈や日本酒の話の部分よりも。
自分の知らない、昔のテレビ番組の話であっても、「ゲバゲバ」とか「シャボン玉」とか「イレブンPM」とか言って懐かしがっているのを聞いていると、なんとなく嬉しくなってくる。大橋巨泉とかクレイジーとかの話をもっと聞きたい。
あのころはよかったなあ。
という気持ちになってくるから不思議だ。
昔なつかしのテレビ番組の話が大好きな、そういう特異体質の人におすすめです。
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☆高田崇史「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」感想

2007年01月23日 23時24分12秒 | 文学
QED ~ventus~ 鎌倉の闇図書館で借りた高田崇史の「QED ~ventus~ 鎌倉の闇(くらやみ)」を読み終えた。
ventusの意味は風。たぶんラテン語。
QEDというシリーズ名自体もなんで付けられているのかよくわからないが、さらにこのventusというサブタイトルもなんで付けられたのかよくわからない。
よくわからないと言えば、このシリーズは身分差別を無意味だということでわりと批判するが、どの登場人物が語るときも天皇に対して尊敬語が使われるのはどういうことなんだろうか。そのへんが毎回気になる。
特に崇は天皇制についてどのように考えているのだろうか。そこに興味がある。

今回の「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」は次回の「QED 鬼の城伝説」に話が続いていく模様。
稲村モールドの坂下佑子と宗像義行は次回も登場すると匂わせながら終わった。

源頼朝について少しは理解が深まった気がする。
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☆ventus

2007年01月23日 01時52分48秒 | 文学
読むたびにこのシリーズは面白くなくなってきているなとは思いつつも、高田崇史の「QED ~ventus~ 鎌倉の闇」を読んでいる。
あともう少し。
今回は歴史講義のみの回だ。遊びの部分が少なすぎるんじゃないかと思う。
殺人事件に充てられているページ数があまりに少ない。

「ventus」っていったい何なんだろう。
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☆J.M.ロバーツ「図説世界の歴史 (4)」を読んだ

2007年01月21日 23時44分03秒 | 文学
図説世界の歴史 (4)J.M.ロバーツの「図説世界の歴史」(創元社)の4巻目「ビザンツ帝国とイスラーム文明」を図書館で借りて読んだ。
イスラムのわりとおおらかな統治の仕方が印象に残った。
あとは、なんだろう。
他にはあまり印象に残っていない。

「発掘!あるある大事典Ⅱ」のアト番組「発掘!あるある大事典Ⅲ」は、
堺正章の代わりに、井上順
志村けんの代わりに、加藤茶
柴田理恵の代わりに、久本雅美
というキャスティングでやったらどうだろう。
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☆高田崇史「QED 龍馬暗殺」感想

2007年01月21日 02時07分30秒 | 文学
QED 龍馬暗殺高田崇史の「QED 龍馬暗殺」を読んだ。
坂本龍馬については司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んだので、わりと知っている。QEDシリーズのなかではじめて知っている歴史が出てきた。
しかし、龍馬暗殺の黒幕については鯨統一郎の連作短編集「邪馬台国はどこですか? 」のなかの話とあまり大差がない気がした。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
なんとでも言えるな、という感想。

今回初めて、奈々の妹、沙織がいっしょに旅をすることになる。
崇の話に対する合いの手がちょっと変だ、と思った。
突然「ウッキー!」とか叫びそうな雰囲気の女の子だと思う。あまり近付きたくない雰囲気の子だ。
こんな妹がいたら確かに恥ずかしい。

殺人事件はいわゆる「嵐の山荘」の状況で起きる。
閉ざされた場所で、短い時間で起きる話なので、わりと読みやすくはあった。
しかし、設定にむちゃくちゃ無理があると思う。
高知をどこまで田舎だと思ってるんだ! と思った。
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☆丸谷才一「樹影譚」感想

2007年01月18日 23時17分46秒 | 文学
ずっと前に古本屋で買ってそのままにしていた丸谷才一の短編集「樹影譚」(文春文庫)を読んだ。
三つの短編、
「鈍感な青年」
「樹影譚」
「夢を買ひます」
が入っている。
まあ別に面白くないこともなかったが、しばらくしたら読んだことすら忘れてしまうだろう。
神社につるしてあるでかい鈴のことを「鰐口(わにぐち)」と呼ぶことを初めて知った。
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