![ブルージャスミン](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81pt29TiV-L.jpg)
前に見た『世界にひとつのプレイブック』(デビッド・O・ラッセル監督)と内容が少し被る。主人公が精神を病んでいて、ある音楽に固執していて、過去から逃れられない。
過去と現在が、過去っぽくもなく、現在っぽくもなく、入り乱れて描かれる。
ウディ・アレンの映画はだいたいどれも似たような印象で、あまり記憶に残ることはないのだが、この映画もすぐに忘れてしまいそうだ。
ケイト・ブランシェットが小さな子どもを前に、頭がおかしい感じでしゃべるところが凄いと思ったが、アメリカで劇場で見ていたらもっと笑えただろうと思った。どんな場面を見ても、外国であればそういうことも普通なのかもしれないと思って、そのまま素通りして見過ごしてしまうことがあるような気がする。
アメリカ人の感覚がないと、アメリカ映画はほんとうは見られないのかもしれないと、元も子もないことを考えた。