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ジョー・ライト監督『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』

2024年04月29日 22時42分08秒 | 映画
ジョー・ライト監督『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を見た。原題は「Darkest Hour」。
そもそも世界史全体がよくわかってないのだが、イギリスの第二次世界大戦あたりのこともよくわかっていなかった。こんなにイギリスがヒトラーを恐れていたとは思っていなかった。余裕で勝利したような気がしていた。
同じ時期を扱ったクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』も見たので続けて見てみたが、よく理解できた。
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クリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』

2024年04月26日 22時48分02秒 | 映画
クリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』を見た。
私にはむずかしすぎて追いかける気にすらならない。
おそらく全体像を図に書いて、いま描かれているのは「ここ」で、このあとこうなって、というのをやっていかないと理解は難しい。そういうのが好きな人はやったらいいと思う。
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クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』

2024年04月23日 23時49分00秒 | 映画
クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』を見た。
すこしクリストファー・ノーラン作品をまとめて見たいと思っている。
あまり世界史も詳しくないし、戦争映画も好みではないし、よくわからずおもしろくないのではないかと恐れていたが、きちんと内容も理解できて面白かった。
複数の人物を描き分けて話もわかりやすくなっており、最後はきちんとイギリス人とともに喜べる。
ただとにかく水が怖い。夢に見そう。
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フロイト『新訳 夢判断』

2024年04月16日 23時43分13秒 | 文学
フロイト『新訳 夢判断』(新潮社)を読んだ。
NHKの『100分de名著』を見ているので、今月取り上げられるこの本を読んだ。
当たり前なのだが夢の話が多く、個人的に知り合いでもないドイツ語圏のひとたちの夢はちょっと理解し難くむずかしい。ドイツ語がわからないと理解できない言葉遊びのようなこともある。
それで少しずつ興味を失ってしまったように思う。
この本はそんなに急いで読まずに、毎朝自分の見た夢を枕元においた手帳にメモ書きし、それを自分で分析することを行いながら読むべきなんじゃないかと思った。そうすればこの本にもさらに興味が湧く。
ちょっと私にはいまそのような余裕がなかった。
毎朝のんびり起きてゆっくりと朝食を摂るような生活になれば再度この本を読んでもいい。

この本は初めて電子書籍の本をお金を払って購入して読んだ。
電子書籍で読むには少し難しかったかもしれない。
電子書籍は、新書か、哲学にならない程度のエッセイか、翻訳ではなく日本語によって書かれた小説など、じゃないと読めないのかもしれないと感じた。
しかし本が古くならず、いつでもずっと読めるのは良い。
何を電子書籍で読むかもう少し検討する。
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大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』

2024年04月15日 00時59分44秒 | 文学
大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』(中央公論新社)を読んだ。
とてもおもしろかった。
特に三つ目の「現代をどう生きるか(一九六八年)」はすごい。喧嘩。
論争を読むとやはりどちらが強いかを考えてしまうものだが、江藤淳のほうが正しいことを言っているように読めた。大江健三郎の『万延元年のフットボール』についての対談なので大江が不利になってしまうのだが。
『万延元年のフットボール』について、私自身がそんなに評価していないせいもあるかもしれない。読みにくい、とか、登場人物の名前が変、とか、わりと普通の、だれでも感じるようなところから話を展開していくので江藤淳の肩を持ってしまう。
しかしただ単に喧嘩しているわけではなく、とてもハッとするようなことをどちらもが発言していて良かった。

大江 あなたはどうしてナルシスティックなほど自分自身の尊厳を主張し、自分の主観を大切にしながら、他人のこととなるとすぐにそのように大切にしないのですか。(99頁)

という大江の発言はとても痛いところを突いているように思う。よく私自身が妻に言われるような発言で、とても胸が苦しくなった。
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江藤淳『なつかしい本の話』

2024年04月14日 01時24分11秒 | 文学
江藤淳『なつかしい本の話』(ちくま文庫)を読んだ。
とてもおもしろくてすぐに読んでしまった。
”なつかしい本”の話はあまりせず、それを肴に自分の話を語るという体のものだった。
取り上げられている本に興味を持ち、それを一冊ずつ読んでいく、というような本ではなかった。
江藤淳のことがよく分かるし、江藤淳のことが少し好きになると思う。
最後の日記からの抜粋にジェイ・ルービンの名前が見えるが、これは村上春樹の英訳をしているジェイ・ルービンなん、だろうな、たぶん。
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岸田秀『ものぐさ精神分析 増補新版』

2024年04月12日 00時20分42秒 | 文学
岸田秀『ものぐさ精神分析 増補新版』(中公文庫)を読んだ。
二十代の頃に読んでかなり影響を受けたと思うが、最近読み返したくなっていてちょうど増補新版が出たので読んだ。
なつかしく、たいへんおもしろく読んだ。
おそらく男の子のほうがそのように思うのではないかと思うが、自分の性欲がちょっと異常なのではないかと思っているようなときに、「人間の本能は壊れている。みんな異常。」というように言われるとたいへん救われるというようなことがあると思う。私がおかしいのは私のせいではないし、私だけがおかしいわけではない。
「わたしの原点」を読んで、私も自分の母親に抑えつけられてきたのだなと思ったように思う。
いま思えばこれは多分、かなり多くの人たちに共通することなのではないか。母親というのはそもそもその気もなくて子どもを抑圧するものではないか。抑圧すると言うか、そのようにしか育てられないのではないかと思う。育てるということが抑圧するということではないかと思う。
自分の妻が娘を育てているのを見てもそう思う。そう言っているからと言って、私に他にうまく子どもを育てる考えがあるというわけではない。
抑圧して子どもを成長させ、ある程度のところで子どもがその抑圧から逃れるという方法しかないのではないかと思っている。
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