ダブログ宣言!

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☆ななみちゃん

2006年10月31日 12時35分22秒 | 文学
NHK-BS2のヘヴィーウォッチャーとしては、「ななみ」といえば「ななみちゃん」ですが、塩野七生の「ローマ人の物語」について調べていたら、いいホームページがあったのでリンクを貼っておく。(ここ
いよいよ完結って、まだ続いていたことすら知らなかった。
本屋でたまに見かけることはあったが、これまでまったく興味がなかった。
興味の無さから言えば、池田大作の「人間革命」と互角だった。

リンクを貼ったページの「編集長日記」によると、塩野七生本人も出てくるらしいので、しばらくここを覗きながら読むかどうか検討する。
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☆久しぶりの勝

2006年10月30日 20時43分03秒 | 文学
「翔ぶが如く」を読んでいたら、久しぶりに勝海舟が登場した。
久しぶり、というのは「翔ぶが如く」で久しぶりというわけではなく(この小説にはいままで出てこなかったはず)、これまで読んできた司馬遼太郎の小説を通して久しぶり、という意味。
「竜馬がゆく」以来。
「最後の将軍 徳川慶喜」にも「燃えよ剣」にも勝は登場しなかった。
「竜馬がゆく」を読んで勝海舟が好きになったのに、出てこないのでどうしてるか気になっていた。
でも久しぶりに出てきたら僻みっぽいおっさんみたいになってた。
ちょっと失望。

ヘーゲルは「歴史哲学講義」でギリシャとローマの歴史について語っているが、もちろん僕は全く知らない。
どこか近所の高校で世界史の補習とかしてるのなら、一緒に参加したい。
って嘘ですが。
社会科の授業はほんとうに苦手だった。
いまだに世界史のつながりってわかってない。
やっと日本の幕末と明治の初めが少し判ってきて、歴史はなかなかおもしろいと思うので、どっかでまとめて世界史も知っときたいなあとは思う。
世界史で司馬遼太郎っぽい小説を書いているのは誰なんだろう。
塩野七生か。
面白いのかなあ。ローマ限定ってところがちょっとなあ。
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☆よしもとばなな「アルゼンチンババア」感想

2006年10月29日 20時30分02秒 | 文学
アルゼンチンババアよしもとばななの「アルゼンチンババア」(幻冬舎文庫)を読んだ。
主人公のお父さんがどうしても吉本隆明に思えて仕方がなかった。
親が年を取るとか、呆けるとか、死ぬとか、だんだんとそういう問題が切実になる。
そういう悩みはある程度誰でも持っていることなのでそんなに恥ずかしくもないし悩みと言ってもみんなと一緒という気楽さがあるが、片方の親が死んだあとにもう一方の親が再婚する、とか、別の異性と性関係を結ぶとかいうことの、生理的な気持ち悪さも、これからは問題になってくるだろうなあ。
そんなことを考えながら読んだ。
アルゼンチンババアの臭さとか薄汚さは、新しく入ってきた親戚の気持ち悪さを表しているんじゃないかと思った。
なかなか面白かった。
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☆司馬遼太郎「翔ぶが如く(7)」感想

2006年10月29日 15時42分39秒 | 文学
翔ぶが如く〈7〉司馬遼太郎の「翔ぶが如く(7)」を読んだ。
とうとう西南戦争が始まりそう。
きっかけは太政官政府が、西郷隆盛暗殺のために薩摩に使者を送ったと、薩摩の私学校の人たちが思ったこと。このへんは本当に暗殺のためだったのか、単なる偵察のためだったのかははっきりとはさせていない。
戦争とはこのように始まるものなのだな、ということがよくわかる。
どちらにも義がある。

西郷隆盛の無口なところに結構腹が立つ。
自分は周りの人が決めたことに従いましょう、と思っているような態度(何も言わないので判らない)。そして周りの人たちも西郷さんはこんなふうに思っているに違いないという考えで物事が決まっていく。
まさにヘーゲルの言うところの、中国的、東アジア的な政治だなあ。
今でもあんまり変わってないようにも思う。
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☆ヘーゲル「歴史哲学講義(上)」を読んだ。リリメグを試聴した。

2006年10月28日 23時16分34秒 | 文学
歴史哲学講義(上)ヘーゲルの「歴史哲学講義(上)」を読み終わった。
ほんとうに大学で授業を受けているように、興味のあるところは聞くし、つまらないところは適当に流す、または寝る、という感じで読んでいる。
中国、インド、まではまあまあちゃんと読んでいたが、ペルシャはあまりよく判らなかった。
海というものを交易の障害とは考えないで、そこから世界が広がる、陸続きよりもほかの国と貿易しやすくなると考えるところは網野善彦と同じだなと思った。
前半は、なかなかおもしろかった。
興味がなくなるのは話が難しくなるというよりも、その国の歴史を全く知らないことが原因だと思う。

おやすみ(初回生産限定盤)(DVD付)さて、前回、リリメグの安めぐみの声、というか、歌い方が誰かに似ていると書きましたが、今日CD屋に行く機会があったので試聴してみた。(買ってはいない)
うーん、「僕らの音楽」では小沢健二(おざけん)の「いちょう並木のセレナーデ」という曲を歌っていたときに強烈に似ていると感じたので、このCDに入っている曲ではなんだかはっきりしないが、酒井法子(のりピー)に似ているのかなあ。
しかし、酒井法子の歌を僕はそんなに集中的に聴いた覚えはないんだが。
「マンモスうれピー」とか言ったことないし。
酒井法子に似ていることが僕に懐かしさを感じさせているとしたら不思議だなあ。
安めぐみが「碧いうさぎ」を歌ってくれたら似ているかどうかはっきりするんだが。
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☆「デスノート 前編」感想

2006年10月28日 00時20分04秒 | 映画
テレビで映画「デスノート 前編」を見た。
L(エル)は、ラブのL、でもリップのL、でもなかった。
なんのLなんだろうか。
夜神月(やがみ・らいと)のライトがRightで、LはLeftのLかと思っていたが、夜神月のライトはLightと書くようだ。
ルパンのLなのかなあ。
夜神月と死神リュークの関係は何かを思い出させる。藤子不二雄のアニメかなあ。
「寄生獣」のようでもあるが。
夜神月と父の関係は、「新世紀エヴァンゲリオン」からかなあ。「新世紀エヴァンゲリオン」は見てないけど、主人公のお父さんがえらい人ということは知ってる。
警察のトップ、津川雅彦を見ると、「スケバン刑事」の暗闇指令(長門裕之)にしか見えん。
きちんと古典を踏まえていてえらい。

この映画はぜんぜん期待してなかったし、出だしもいまいちかなあと思いながら見ていたが、予想以上に面白かった。
映画を見ている人の、さらに上を夜神月が行く感じがよかった。
物語を物語るということ自体がテーマになっているんだろうなあ。と、判ったように書いておく。
もうすぐ公開の続編もなかなか期待できそう。
テレビ放送をじっと待つ。

さっきリリメグの歌を、というか、安めぐみの歌をテレビ(「僕らの音楽」)で聴いた。
なかなかうまい。
結構ツボだ。
懐かしい誰かの歌い方に似ているなあ、と思って聴いていたが思い出せなかった。
たぶん斉藤由貴とか菊池桃子とか小泉今日子とか、あの周辺の誰かに歌い方が似ている人がいるはずだ。
絶対。
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☆前世の記憶

2006年10月27日 09時24分44秒 | 文学
ナボコフの「ロリータ」の文庫の解説は大江健三郎のようだ。
大江健三郎は最近ナボコフが好きなんだなあ。
確か新作の、といってもかなり前だが、「さようなら、私の本よ!」のタイトルもナボコフから取ったんじゃなかったっけかな。読んでないけど。
「取り替え子(チェンジリング)」もナボコフの「セバスチャン・ナイトの真実の生涯」から取ったんだっけ? これは勘違いかなあ。でもこっちは読んだ。

ヘーゲルの「歴史哲学講義」は中国について書かれてあるところまで読んだ。
いつかどこかで吉本隆明が、ヘーゲルの歴史哲学は結局自分のところ(ヨーロッパまたはドイツ)がいちばん良いように書いてある、って言ってたが、まさしくその通り。中国が結構ひどく書かれてあった。家族的なつながりを重んじ、個人が何も判断しないで家長が全部決める。そんなんじゃだめ、って感じで書いてる。
アフリカなんかは歴史とすら呼べない、らしい。
こうやって順番にいろいろな国を見ていって、最後の到達点がヨーロッパって言うんだなあ。
なかなか面白い。

最近、前世について考えることが多い。
この前見たテレビ番組「奇跡体験!アンビリーバボー」はすごかった。あそこまではっきりと前世の記憶があるのはすごい。
「オーラの泉」では中村橋之助が前世も役者だったと言われて喜んでいた。
前世というのは、もう使い終わった身体から魂が離れて、しばらく休んで、新しい身体がこの世に出来たときにその魂を入れるというリサイクル的な発想なんだけど、どうもそこが納得いかない。身体から魂が出し入れ可能ってところが引っかかるんです。
どっちかって言うと、地上にある「なにか」に身体のアンテナが反応して、さも自分の前の世の記憶であるように思ってしまうということじゃないかなあ。魂が前の世にも生きていたというわけじゃなく。
その「なにか」っていうのが何かはわかりませんが。残留思念のようなものかなあ。残留思念って何だ、って訊かれてもよく判らんが。
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☆ヘーゲル

2006年10月24日 17時33分52秒 | 文学
この前、新聞を読んでいたら、カズオ・イシグロのインタビューが載っていた。ちなみにうちは朝日新聞。
なんでもカズオ・イシグロの脚本による映画が出来たらしい。
映画のことはどうでもいいのだが、その記事の中に彼の小説「わたしを離さないで」の紹介文があり、とんでもないネタバレが書かれてあった。なるほどー、そういう話なのか。いままでこの小説のどんな紹介文にも書かれていなかったことが書かれていた。新聞なんか読まなければ良かったと後悔した。小説を読んでから驚きたかったなあ。
が、文庫になるまで待ってた僕が悪いんだな。
こうなったら文庫になるまでにこの記憶は消してしまおう。
カズオ・イシグロがそんなSFを書くわけがない、と思い込んで、消してしまおう。
忘れろ、忘れろ、SF忘れろ。

よし、忘れた。

前にカントを読み、カントでほかに読めそうな本がないので、今度はヘーゲルの「歴史哲学講義」(岩波文庫)を読んでいる。もう10年以上前に買った本なので結構日焼けしている。
買ったときは読んでいない。読もうとしたが読めなかった。
いま読むと結構面白い。
ヘーゲルの本は最後まで読めたことがいままでない。
なので、よく知らない。
僕のヘーゲル知識は、時間的または思想的にカントとマルクスの間にいるドイツの哲学者という程度。竹田青嗣か西研の本で昔読んだ知識のみです。
あと、大学のときにヘーゲル哲学の授業を受けたことがあって、そのときの先生がヘーゲルの名前を呼ぶときに必ずどもり、
「へっ、ヘーゲルは」
と言っていたことを思い出す。
まるで村上春樹の「ノルウェイの森」のなかに出てくる、寮で主人公と同室になる地理好きで毎朝ラジオ体操をする人みたい。彼は地理のことを言うときは必ず「ち、地理」とどもる設定だった。
あまりに好きすぎると、喋るときに異常に緊張してしまうということだろうな。
「ゆっ、ユーミン」って僕はまだ言ったことないから、さほど好きでもないってことか。
ヘーゲル哲学の授業内容自体については全く憶えてない。先生の名前も憶えていない。
ほかに思い出せるのは、ヌース、ってよく言ってたことくらい。
「へっ、ヘーゲル哲学では、……ヌースは、……へっ、ヘーゲルは、……ヌースが、……」
という授業が毎週毎週続いていた印象しかないなあ。ひどい。
しかしここまで書いてしまうと、この先生が誰だが限定できてしまうのではなかろうか。こんな授業をしているヘーゲル哲学者が全国にたくさんいるとは思えない。まあ、いいか別に。
ヌースというのは知性か理性のことみたいです。「歴史哲学講義」に出てきた。

ヘーゲルの長谷川宏訳の本は読みやすいと話題になったこともあるので、この本が無事に読み終われたら他のものも読んでみよう。
フランス料理のフルコースを箸でつまむように、西洋哲学も興味があって読みやすいものだけを自分なりに読んでいきたい。お箸の国のひとだから。(フィーチャリング・三田佳子)
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☆山村美紗の舞台

2006年10月23日 00時49分48秒 | 舞台
さっきまでテレビで山村美紗原作の舞台「京都 都大路謎の花くらべ」を見ていた。
途中、他の番組に変えたり、ゲームをしていたが、だいたい見た。
若林豪は化粧をしすぎじゃないかなあ。誰よりも化粧が厚い。誰かが縁日で若林豪の仮面を買ってきて被っているんじゃないかというくらい作り物めいていた。
刑事役でなければ、彼が犯人だと思ったくらいだ。
テレビで二時間ドラマを最近は見ることがないのでよく知らないが、今回の芝居は、大村崑と山村紅葉が出ている「赤い霊柩車」シリーズの番外編のようなものらしい。
片平なぎさと神田正輝は旅行に行って留守という設定になっていた。
池畑慎之介(ピーター)は女役で出演していた。彼女は誰も知らないが実はオカマで、被害者のお腹の子はピーターが父親である。一夜の過ちがばれるのが嫌で、だから殺した、という話かとずっと疑っていたが違った。
萬田久子とピーターが幼なじみということを知っても、「いやいや子どものころから女の子として育てられていたのだ。だから萬田久子も彼を女だと思っているんだ。」と疑い続けていた。
最後まで見て、じゃあ、なんで他の女優じゃなくて、ピーターなんだ! って思った。
ピーターである必然性が全然ないじゃないか。

萬田久子がしゃべると「デスパレートな妻たち」のスーザンがしゃべっているようにしか聞えない。
へんな感じだった。
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☆内田樹「街場のアメリカ論」を読んだ

2006年10月22日 16時45分19秒 | 文学
街場のアメリカ論内田樹の「街場のアメリカ論」(NTT出版)を図書館で借りて読んだ。
最近ずっと司馬遼太郎の本で幕末や明治の話を読んでいるので、第1章「歴史学と系譜学」は面白かった。
《「原因とは何か?」という問いを人間が立てるのは、「原因がわからない」場合だけであるということです。》(p.53)
などはなるほどなー、と思った。
第2章「ジャンクで何か問題でも?」も面白かった。
内田樹が一時、ジャンクフードを食べている人を見ていると気持ち悪くなって、みんなにそんなものを食べるのは良くないと言って回ってたら、友達がいなくなって、それではいけないと思い、自分もジャンクフードを食べることにしたという話は、どこまで本当かは知らないが、面白かった。とことん思想で生きてるひとだなと思う。
第3章のアメコミの話も面白かった。
まあ、この辺までは面白かった。
そのあとは、難しいこともなく、つまらないでもないが、だんだんと聞きかじった話を披露するという感じになり、まあそこそこでした。
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