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藤沢周平『用心棒日月抄』

2023年06月30日 21時53分59秒 | 文学
藤沢周平『用心棒日月抄』(新潮文庫)を読んだ。
藤沢周平はいくつか読んだことがあるが、いちばんおもしろかった。やはり代表作を読むべきだと思った。
読むきっかけをくれた平松洋子に感謝。
全四冊で、続編が三冊あるので読んでいこう。
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子母澤寛『味覚極楽』

2023年06月28日 00時32分57秒 | 文学
子母澤寛『味覚極楽』(中公文庫)を読んだ。
料理に関する本を読むのは好きなので、この本についても結構前から知っていたが書店においていないのでなかなか読めずにいた。最初に知ったのは伊丹十三の本で読んだのではなかったかと思う。
最近、伊丹十三などのことを思い出すことが多い。「など」と言うのは、あのころの私が若い頃に影響を受けた人たちのことで、大橋巨泉がいて、上岡龍太郎がいて、永六輔がいて、あと誰だっけ? そういう昔のテレビのひとたちが懐かしい。たぶん、このところ朝ドラ『あまちゃん』の再放送を見ていて昔を懐かしむ気持ちになり、宮本信子を見て伊丹十三を思い出し、上岡龍太郎の訃報でさらにそういう気持ちが強まるのだろう。昔のテレビは良かったなと思う。今のテレビには誰もいないなという気持ちになる。

『味覚極楽』は明治時代を生きた人たちの食に関するこだわりを聞き書きしたものと、その記事の後記のようなものがセットになっている。
何が美味しいとか美味しくないとかはひとそれぞれで、時代も違うので書かれてあるものを食べたいとも思わなかったが、聞き書きの部分が上手でこんな人いたんだろうなと思わせることが多かった。
時代のせいか「味の素」の話も多かった。昔の人は「味の素」が大好きだった。太宰治も吉本隆明も「味の素」が大好きだったと思う。
僕も子供の頃はよく食べていて、卵かけご飯に「味の素」を入れていたがいまでは家に置いていない。
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内田康夫『鞆の浦殺人事件』

2023年06月25日 21時54分07秒 | 文学
内田康夫『鞆の浦殺人事件』(徳間文庫)を図書館で借りて読んだ。舞台は広島の鞆の浦。
もう飽きてしまって内田康夫の本をこれ以上読めません。
しばらく休息が必要。
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是枝裕和『映画の生まれる場所で』

2023年06月24日 09時55分47秒 | 文学
是枝裕和『映画の生まれる場所で』(文春文庫)を読んだ。
もとになった単行本『こんな雨の日に』を図書館で借りて読んだときにおもしろかったので、もう一度読んでみようと思い読んだ。
カトリーヌ・ドヌーヴがかわいらしい。
是枝裕和が映画について多く語るので、『終電車』と『浮雲』(成瀬巳喜男)と『わたしを離さないで』が見たくなった。
単行本ではもう少し『こんな雨の日に』という、映画『真実』のもとになった脚本について詳しく説明されていた気がするが記憶違いかな。単行本を読んで、ケン・リュウのSF小説をしばらく読んだことがあったのだった。
映画『真実』をNHKのBSでやらないかと思いずっと待っているがなかなかやらない。
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なかにし礼『長崎ぶらぶら節』

2023年06月22日 20時09分01秒 | 文学
なかにし礼『長崎ぶらぶら節』(新潮文庫)を読んだ。長崎特集の六作目。
もっと長崎の街をぶらぶらして、観光名所を紹介するかと思ったらあんまりぶらぶらしなかった。
愛八という芸者と古賀十二郎という研究者が、長崎の古い歌を探す話。ある程度は実話なのだろう。
むちゃくちゃおもしろいわけではないが、退屈しない程度にはおもしろかった。
旅行の参考にはあまりならない。
旅行中に「長崎ぶらぶら節」か「浜節」でも聴くことがあればいいけれど、そんなことはないだろうし、たとえ長崎の街で流れていても説明されなければそれを「あっ、ぶらぶら節だ!」と思うこともないだろう。
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内田康夫『しまなみ幻想』

2023年06月21日 23時04分12秒 | 文学
内田康夫『しまなみ幻想』(光文社文庫)を図書館で借りて読んだ。舞台は瀬戸内しまなみ海道。
当時の愛媛県知事の依頼で書いたものらしく、基本的に愛媛県の悪口は言わない。
適度に旅をして、ミステリーをして、歴史を辿って、犯人捕まえて、知事の依頼で書いているためか政治批判はあまりなく、読みやすかった。
しかしもう、だいぶお腹いっぱい。内田康夫はもういいかな。
と言いつつ、あといくつか気になるものがあるのでそれを読んでからやめる予定。
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『ジョン・レノン・ストーリー』

2023年06月19日 22時36分25秒 | 英語
『ジョン・レノン・ストーリー The John Lennon Story (ラダーシリーズ Level 4)』(IBCパブリッシング )を図書館で借りて読んだ。
英語は読みやすい。
知らないことがたくさんあった。
ビートルズは当時薬物をずっとやっていて、『ラバー・ソウル』は「マリファナアルバム」、『リボルバー』は「LSDアルバム」と自分たちでは呼んでいたらしい。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコはむちゃくちゃ。
広末涼子のW不倫と永山絢斗の大麻所持がいま話題だが、彼らはとっくの昔にやっていた。
倦怠期にはメイ・パン(May Pang)という女性をオノ・ヨーコはジョンにあてがう。
なんでもありの時代だったな。
ジョン・レノンの暗殺と『ライ麦畑でつかまえて』って何か関係があった記憶があったが、殺害した男(Mark Chapman)が警察が来るまで読んでいたということだった。
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内田康夫『箱庭』

2023年06月19日 07時52分37秒 | 文学
内田康夫『箱庭』(徳間文庫)を図書館で借りて読んだ。舞台は広島の厳島神社や山口の錦帯橋など。
そろそろ読むのも限界かもしれない。悪いところだけしか見えなくなってきた。
最初の脅迫状も何のために送ってきたのやらわからない。
プロットを決めずに書くということを内田センセイはしきりに自慢気にあとがきで書いているが、そうだろうなとしか思えない。
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内田康夫『不知火海』

2023年06月16日 20時03分36秒 | 文学
内田康夫『不知火海』(新潮文庫)を図書館で借りて読んだ。長崎特集の五作目。舞台は九州では熊本や福岡が中心だが長崎も少し出てくる。ハウステンボスとオランダ村に浅見光彦が取材に行く。
箱の中に入った頭蓋骨や夜中に男のところにやってくる女性に、村上春樹の影響を感じたが気のせいだろうか。
これもあまりおもしろくなかった。ハズレが多い。
内田康夫はあとになればなるほどおもしろくなくなってくるのではなかろうかと思っている。
ちなみにこれまで読んだなかでのおもしろかった順を言うと、

1位 『後鳥羽伝説殺人事件』(1983年)
2位 『長崎殺人事件』(1987年)
3位 『不知火海』(2000年)
4位 『棄霊島』(2006年)

となり、出版された順に並ぶ。
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内田康夫『棄霊島 下』

2023年06月13日 22時12分40秒 | 文学
内田康夫『棄霊島 下』(文春文庫)を図書館で借りて読んだ。
一つ前に読んだ『後鳥羽伝説殺人事件』が浅見光彦シリーズの第一作目で、この『棄霊島』が百作目らしい。一作目はおもしろかったのに百作目はひどかった。どこから、いつからこんなふうになってしまっていったのだろう。
作者の、なんということもない平凡な政治的意見を言うためにこの作品は書かれているのだろうか。おだて続けた編集者が悪いんだろうな。
ミステリーの部分はなにかのおまけのようにしか存在しない。具体的な行動や証拠などは何もなく、ただただ探偵の想像が語られて、しかもそれで当たっている。
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