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☆黒澤明の「羅生門」を見た。芥川龍之介の「藪の中」も読んだ。

2008年05月09日 00時52分31秒 | 映画
羅生門黒澤明監督の「羅生門」も見た。
見れば見るほど合わないな、と感じてしまう。
これまでのところ、「椿三十郎」だけは文句なくおもしろいと思った。「用心棒」もまあまあ。
他のはあまり面白いと思わないなあ。
退屈なのはまだ許せるが、黒澤明的ヒューマニズムが耐えがたい。堪らない。
今回も最後の赤ん坊の話って必要なのかな、と感じた。

原作である、芥川龍之介の「藪の中」を読んでみた。
映画では最後に志村喬の目撃談が語られるのだが、原作にそれはなかった。
志村喬の目撃談では、京マチ子が何か言うと、三船敏郎と森雅之が争いはじめるのだが、この京マチ子の台詞が何を言っているのかいつものように聞き取れなかったのでよく意味が分からなかった。
にしても、志村喬の目撃談は不必要なんじゃないかと思った。これって正解を語ってることになるんじゃないかな。
三船敏郎と京マチ子と森雅之のそれぞれの話は誰が正解か分からないということになるけれど、志村喬の話は正解になってしまうんじゃないのかなあ。

芥川龍之介の「藪の中」は久しぶりに読んだけれど、面白かった。(と言うと結局原作のほうがいいってことになって、お前は結局映画よりも文学が好きだからな、と言われそうなのであるが、否定はできません。)
二人の男と一人の女がそれぞれ、男の死の真相を語るのだが話が食い違って誰の言っていることが真実か分からない。それぞれが自分が殺したと言う。
今回読んでみて、確かに三人の言い分は食い違うのだが、しかし有りようは違っても結局女が悪いというところは変わらないんだ、ということに気付いた。
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