板東、お遍路の入り口に立つも

2019-05-15 00:00:11 | たび
高松の栗林公園に行ったあと、寿司店に入って、その日は終わり、翌日はどこに行こうかと考える。高知方面、今治方面には行ったことがあるので、それでは徳島方面に行こう、と考える。徳島市まで行くと、日本列島の中央構造線の上なので、とりあえず鳴門方面とし、途中の板東駅でまず何か所か回ろうかと思うのだが、どうもネット上の断片情報では実感が伴わないが、とりあえず高松駅から徳島行きの3両編成の特急電車に乗る。高徳線である。

この高徳線だが、SUICAなどの交通系ICカードが使えない。しかも無人駅が多いようだし、単線なので、特急以外だと上下すれ違いに駅で待ち合わせが必要で、かなり時間がかかる。特急なのだが、高校生は通学に使っている。本数が少ないのだろう。

そして、板東駅は特急が止まらないので、普通電車に乗り換える。駅で降りると、改札の前で、乗っていた普通電車の車掌さんがホームを走ってきて切符を回収していった。たぶん、私が何らかの違法行為をしたのだろうが、よくわからない。

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古風な駅舎で、味わいがある。赤い郵便ポストも必需品だ。

そして、駅から15分ほどで最初の行き先に到着する。霊山寺という寺院である。何が有名かと言えば、ここがお遍路さんの八十八ヶ所巡りの第一番なのだ。このお遍路さんの一番は誰が決めたかというと、弘法大師さま(空海)。京大阪方面から船で来ると、ここが最初になるらしい。実際、一番と八十八番では大違いだ。お遍路をしようとする人は、普通は一番から始める。途中で止める人も多いだろうから、一番の方が収益に恵まれるはずだ。

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実際、霊山寺で観察すると、半分の方は、これからお遍路に出ようという人で、半分の方は、お気軽板東名所めぐりの人だ。しかも、お遍路については予備知識がない。

まず、山門だが、山門の二階に人が入れる(住める)構造になっている。これはよくある。そして大師堂がある。もちろん真言宗の中心人物である弘法大師を記念している。

そして、奥の方に荘厳な『本堂』があり、お遍路スタートする人は、ろうそくをはじめ仏教用小道具を購入して寄進することになっているように見える。実は私自身、宗派は真言宗であり。元首相のように「何かの償い」ではなく、「理由もなく」単にお遍路に出ても、何の問題もないのだが、やり方が調査不足だ。昨年の逃走容疑者はお遍路に扮して四国で時間稼ぎしていたが、そんなバイタリティもない。

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多宝塔と呼ばれる塔に向かって手を合わせて、失礼することになる。お遍路は心の中にとどめておく。