桜鯛は何者か?

2018-03-30 00:00:50 | あじ
3月ともなると突如現れ、その後いなくなる魚が『桜鯛』だ。一体、どこから来てどこに行くのか。

あるいは、そもそも鯛は赤いのか白いのか黒いのかとか疑問もあるが、この疑問については、赤っぽいのが天然で、黒っぽいのが養殖ということになっている。

鯛は塩焼きにするか、鯛めしにするかというような選択が好まれていて、翌朝は鯛汁を飲むというのが一般的だろうか。あら煮にすることもある。

sakuradai


ところが、広島の方では、薄造りにして食べることが多いのだが、東京でも『桜鯛の薄造り』をいただくことになった。薄造りは、フグや平目、オコゼなどの白身魚が適していて、鯛は味がはっきりしていて、さらに歯触り舌触りもさっぱりとしている。

ところで、桜鯛と真鯛とはどこが違うのだろうと、不思議に思っていたのだが、春の桜の頃に鯛は産卵を控え、雄のみが赤くなるそうだ。産卵シーズンが終わると雄も雌も色が落ちてきてその味までも冴えなくなるそうだ。

雄が赤くなるのは雌に対して目立ちたいということなのだろう。Wカップ代表選考前の練習試合の選手のようだ。目立ちすぎる鯛は人間に捕まるし、暴れすぎてPKを与える選手もいる。国会の質疑応答で自爆する与党議員もいる。(チャンスとピンチは紙一重)