思わぬ損失があった

2016-10-19 00:00:23 | 投資
投資分散の観点から、全国展開中のイオンモールの巨大建物群のオーナーである『イオンリート投資法人』の泡沫投資者の一人である。

基本的に、建物を貸す先は、イオン(スーパー)とモール入店者である。イオンそのものがパッとしないのだから高い賃貸料を取れるのかどうかという心配はあるが、郊外に大増殖中である。破綻したダイエーに似てないとも言えないが、どこに行っても同じようなお店が入っていて(キラーテナント)、底が浅いような気もする。

とはいえ、別に心配なんかしていなかったのだが、7月末決算の報告書を読むと、大問題が発生していた。経常利益が2~7月の半年で36億円なのだが、当期利益がマイナス16億円。その差の52億円は4月の熊本地震でイオンモール熊本が大被害を受けたためらしい。

aeonkuma


調べると、当初は85億円の地震の損失と言っていたが、それよりは少ないようだ。しかし出資者には後で連絡するらしい。初めて被害額が開示された。

建物は4つの区域に分けられ、「核店舗(イオン)」と「東モール」は天井落下、設備機器落下、外壁破損等、床タイル破損等の被害があったが7月20日に再開。

「西モール」は液状化による基礎沈下と天井、機器の落下、床タイル破損ということで、大幅改修が必要となるようだ。そして「サブ核ゾーン」は液状化による基礎沈下、天井落下、間仕切壁倒壊、床タイル破損等ということで、取り壊しの上、再築ということだそうだ。(そういえば地震直後には「イオンから出火炎上」とか「ライオン逃走中」とかデマが流れていた。)

ところで、これからの対策として挙げられていたのが「保険の加入」。遅すぎるとしか言えない。

気を取り直して、全体の中の自分の持ち分比率を損害額と掛け合わせると、1万円位かな。驚くことは何もないわけだ。