地元の手打ち蕎麦

2016-10-28 00:00:52 | あじ
蕎麦を食べようとすると、他の飲食店や食材とも同じ現象だが、「大部分を人間の作った料理」と「大部分を機械が作った料理」と二分され、お値段が1.5倍位違う。チェーン店だと500円ぐらいで、手打蕎麦だと750円から1000円位。

特に手打蕎麦だとほとんどを人間が作ることになる。よく地区センターなどで蕎麦打ち教室を開いていて、中年の男性が参加していた。隣の教室で将棋をこどもたちに教えていて、邪魔だなあと思っていたら、そのうち散会となったようだ。教室で勉強しても、実際に自宅で蕎麦を打つと、部屋中が粉だらけになるだろう。というか一回で懲りるのだろう。

で、話を戻すと、近隣のあざみ野駅と江田駅の中間の裏道に地元で有名なお店がある。通常は二八蕎麦だが時に十割を打つらしい。で、二八の時に食べに行く。おろしそば(950Yen)。

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おろしの量と、山葵の量から推測し、まず蕎麦の半分をおろしで食し、残りの半分を山葵で食する計画を立てる。

しかし、おろしで食べる前に、山葵の味見をすると、これが甘い。今までに食べた山葵の中で最高だ。(ちなみに、今まで食べた中で最高の蕎麦は、三重県の伊賀上野城内にある蕎麦店で、とろろそばが絶品だった(手打かどうかはしらないが)。ということで、蕎麦を食べ始める前に山葵は減ってしまったが、わさびのお替りするわけにもいかない。

また、本来、蕎麦は一気に食べてのど越しを楽しむべきなのだが、その時の店内は高齢者のお客様ばかりで、いかにもゆっくり味わう方々ばかりだった。で、後で来て先に帰るのも味が悪いので、ゆっくり食べていると、胃にもたれてきた。蕎麦は消化が遅いのだろう。

ところで、高齢のお客様でもかまわないのだが、「うどんはないか」とか「カレー蕎麦はあるの」とか、わけのわからない人が多いわけだ。蕎麦粉を北海道産に求めたり、かなりこだわりの店主と見たが、さぞかし心苦しく思っているだろう。

それこそ、手討ちにしたいだろう。

実は手打そばというコトバから、どうしても「手討ち」を連想してしまい、引いた気持になってしまう。家臣が気に入らないことをすると、その場でバサッと切り捨ててしまうという暴君を思い出してしまうのだ。近くの国にいるのだけど。