モネの庭(高知県北川村)

2013-07-23 00:00:42 | たび
数か月前から西日本(岡山県倉敷)に拠点を持ったのに、西日本探索にはほとんど出られないまま、灼熱の季節となってしまった。やろうと思ったことをズルズルと日延べすると、結局チャンスを失い、場合によっては二度とできないことになったりするのは、よくある話なので、無謀にも、さらに灼熱の高知方面に出発する。東京<岡山(2度)、岡山<高知(2度)といった関係で、本当に暑く、鞄には水分とか、パンとか緊急時補給品を携帯する。

実際には、高知へはマイカーで行くという選択もあるし、時間も短いだろうが、3時間半車で走るのも疲れるし、さらに足回りが重いし、厄介だが、電車(&ディーゼルカー)の乗継で行く。

岡山から、瀬戸大橋をマリンライナーで渡り、次に土讃線特急で高知に向かい、途中の「ごめん駅」で、高知とは逆に東向きに海岸をひたすら低速で進む「土佐くろしお鉄道」に乗り換え、終点の奈半利(なはり)という駅までたどり着き、北川村の村営バスで山あいを登って行き、「モネの庭」に到着。自宅を出たのが7時15分。たどり着いたのが12時15分。

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モネの庭は、フランスと高知の二ヵ所だけで、特にモネが好んで描いた睡蓮の池が、ここの最大の特徴なのだが、大変困ったことに、睡蓮の花は、午後になると次々に花を閉じていく。これが睡蓮の名前の特徴で、花が睡眠してしまうわけだ。ということで、すでに到着が午後ということで、大慌てに池に走っていくことにするが、汗は止まらず眼に沁みて痛い。陽射しも強すぎて肌が痛い。高低差が大きく息が苦しい。良いことと言えば、大津波が高知を襲っても100メートルくらいの大物が来なければ安泰だ。

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モネの頃までは睡蓮と言えば白い花だけだったそうで、モネの描く色とりどりの睡蓮の花は、ちょうど品種改良されはじめた各種睡蓮をモネが積極的に購入していったことを示しているのだろう。

しかし、当時、存在できなかったのが、「青い睡蓮」だそうだ。この高知県の「モネの庭」には、青い睡蓮がある。熱帯種ということで、フランスでは育たなくても高知なら育つのだろう(というか、高知は完全に熱帯だ)。

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庭園全体は、「水の庭」「光の庭」「花の庭」とわかれていて、「花の庭」では、庭作りのコツみたいなものがわかる。モネは庭の花の絵を描くのが仕事だったが、庭の管理はモネの妻の仕事だったそうだ。

花といえば、女性スケーターが娘に花の名前を付けただけで、何らかの根拠を持つ父親候補たちが、頭を抱えているようだが、この庭も、秋になり、花が枯れれば種子が残るが、どの花のめしべが、どの花の花粉を受粉したのか、詮索するのも愚かだろう。