ピストンエンジンは永遠か!な?

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ミッションがグラグラ!?

2007年12月20日 | トランスミッション

人気blogランキングへ  わりと暖かい。

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ハーレーダビッドソンの4速ミッションは、赤矢印のプレートを介してフレームに固定してあります。

そのプレートは緑矢印のボルトで固定してあります。

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画像はショベルエンジンの時代のフレームですが、4速ミッションのスイングアーム フレームはおおよそ共通と思われます。

赤矢印の前側マウントはナット付きのボルト、緑矢印の後ろ側マウントはフレームにネジが切ってある、いわゆる”タテコミ”といわれる方法。

青矢印はミッションケースの右側を固定するためのタブ。長穴になっているのは、プライマリードライブカバーがブリキ製の時代にはチェーンアジャスターがないため、トランスミッションを前後に動かす必要があったときの名残。

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クローズアップすると、雌ネジが切ってあるのが分かると思います。

この上にプレートが載って固定してありますけれど、ボルトが緩んだまま使い続けると、トランスミッションには大きな力が掛かりますので、当り面どうしが擦れあって磨耗し更にネジの緩みは進んでしまいます。

その症状が進むと、ネジ山まで痛んでしまうことがあるようです。

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ダメになったのがボルトだけであれば交換するだけの簡単なことですが、フレーム側の雌ネジが壊れた対処方法としては、最終的にはフレームを一部だけに交換すれば、どんな悪い状態になっていても修理は可能ですけれど、かなりの大掛かりな作業になります。

ネジだけ直すのであれば、リコイルとか径のオーバーサイズも可です。

更に簡単な方法を考えてみましょう。

上の画像の短いボルトは、パーツリストに記載されている1941~1977年まで適合するサイズ、つまり3/8(約9.5mm)径の24山のネジで長さは11/4インチ(約28.5mm)。

ミッションプレートの厚さは1/2インチ(約13mm)ですから、画像のような位置関係になります。

画像の約10mmほど長いほうのボルトを使って、根本的な修理とは言えないまでも対処してみましょう。

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まず奥までタップを入れてみました。

使われていなかったネジ山に付いた汚れは取れましたが、金属くずは少ないので奥のほうまでネジ山はあるようです。

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撮影してみると、目で見るより現状を把握できました。奥までネジ山があるのを確認できます。

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実際に使う”長いボルト”を可能な限り入れてみて、赤両矢印の寸法がミッションプレートの厚さより小さければ安心できます。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ。 (big_boy)
2007-12-20 16:33:37
こんにちわ。
リアルタイムなレポートですね。^^

不思議でならないのは何故、このような力のかかるところまで
HDは「細め」ピッチのボルトを多く使っているのでしょうかね?
力の掛かるところのほうが、ピッチの細かいボルト... (通りすがり)
2007-12-21 07:54:26
力の掛かるところのほうが、ピッチの細かいボルトを使うのが一般的だと思いますけど。

緩みにくいとか、同じ呼び径なら、細目の方が有効断面積が大きいとかが理由だったと思います。

それに、「自動車ネジ」という通称があるくらい、HDだけでなく国産自動車でも細目、極細目(?)ピッチは一般的ですよ。
big_boy さん、 (ピストン)
2007-12-21 19:43:22
big_boy さん、
通りすがりさんが補足していただきましたが、後に記事で図解しましょう。

通りすがりさん、
補足をありがとうございます。
そうですね、自動車ネジはM10などはピッチが1.25mmだったりして、意外と入手が難しかったりします。
う~ん・・ (big_boy)
2007-12-22 00:31:28
う~ん・・

>通りすがりさん
工学的ナ事は私は知る由もありませんが
古い物をばらしたり組み立てたりする立場からは、
力の掛かかっている細目ボルトはメス穴共に劣化して
舐めている事が多く、いつももう少しピッチが荒ければ
長持ちするのにlなぁ・・との
単純な思いでした。

>ピストンさん
そういうことでお願いします。
big_boyさん、 (ピストン)
2007-12-22 19:25:26
big_boyさん、
ネタをありがとうございました(笑。
まあ、ハーレーの本国では部品もネジも安いですから、痛んだら交換せよということではないでしょうか。
でも当時の設計者も、これほどの長い年月を使われるとは想定していなかったとも。
細めのネジ山が減ってしまうような素材、加工+整... (再び通りすがり)
2007-12-22 20:23:24
細めのネジ山が減ってしまうような素材、加工+整備状況の方が問題だとは思いますが、そこはおいておいて。

# とくに旧車の場合はそれを言っても仕方ない。

あくまで私見ですが、荷重がかかる場所のネジを、多少痛んでも引っかかることを意図して仕様設定するというのは、絶対にやりたくない、やって欲しく無い設計です。

磨り減っても引っかかっている荒いピッチのネジというのは、ネジ山の先の方が不均一に軸力を負担するような状態だと思います。

中途半端に引っかかっているだけに、走行中のボルト折損や脱落など、より重症な方向で逝ってしまう可能性がありると思いますので、重要箇所のボルトやネジ穴は、劣化したら中途半端に再使用できないほうが良いと思っています。

いかがでしょう?
通りすがりさん、 (ピストン)
2007-12-23 18:46:37
通りすがりさん、
>劣化したら中途半端に再使用できないほうが良いと思っています。
確かに仰るとおりです。
ただ現状では、特定の場所で緩みやすいとしても、そこまで考えたり、対処するケースは少ないでしょうね。
2年前の記事に喰いつきます! (eiichi)
2009-12-02 22:35:17
2年前の記事に喰いつきます!
今日、ショベルのミッション降ろしました。とーっても参向にさせていただきました。
スイングアーム付きのままなので知恵の輪的に楽しめましたです。
eiichi さん、 (ピストン)
2009-12-03 00:21:48
eiichi さん、
ハーレーもいじるのですか!
ま、お役に立てて幸いです。

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