当初はサスペンションのメンテナンスのみの予定でしたが、進めるうちに次々に不良個所が判明して作業範囲が広がるという次第です。
ブレーキキャリパー自体はこの時代から広く使われた4ポッド風の方押しですが、見るからに社外パッドが付いていて、フルード洩れはないものの怪しい雰囲気が漂っています。
キャリパー本体とピストンの露出部分は主にパッドの摩耗粉によって汚れていて、ステンレスのピストンも摩耗粉による湿気で錆びることがあります。キャリパー内部もフルードに吸収された水分によりアルミニウム合金が腐食することがありますので、メンテナンスには気を付けたいものです。
ダストシールとピストンシールが入る溝の内部もクリーニングしました。
シールは幸いにも純正部品が手に入るようです。
エア抜きした後はティシュペーパーで”こより”を作って、ブリーダーの中に残ったブレーキフルードを吸い取ったのち、飛び散らないようにしてパーツクリーナーで掃除しておきました。