人気blogランキングへ
*お願い ブックマークされている方は1日1回のクリックを! 目標は週間INポイント 6000!!です。
グリーン サバイバルを検索してみると、アイビー(ツタ)の1種のへリックス種のことで”成育旺盛な小葉のアイビーで名前の由来は不明だが、悪条件のもとでも生き残るタフな品種であることを示唆している。”という注釈がついています。
本題は勿論アイビーのことではなく、あのソニーが2003年に始めた部材の新しい調達方法で、ソニーの環境対応の基準に達していると判断した認定取引先だけから部品や材料を調達します。その重大な決意は極めて厳格でグリーン調達は電子部品メーカーや周囲の大手機器メーカーなどに大きな影響を及ぼしたそうです。
今や、ヨーロッパに製品を輸出するとなると、ソニーの判断は正しかったと言わざるを得ず、基盤のハンダの鉛さえ排除することは常識となっているようです。まさにグリーンサバイバル・・・・・。
日本では大事件が起きないと重要視されない傾向は相変わらずで、渋谷公会堂(だったっけ?)の天井裏や学校の各所にあったアスベストも・・・・・・。
バイクに関する事柄に目を向けてみると、平成18年排気ガス規制もいよいよ今年から発効いたします。現行の規制ではユーロ規制より数値的に厳しい箇所があるので、世界一厳しい規制と言えます。輸入車処置があるのでハーレーなどでは2年の余裕がありますけれど、世界的に見ると既にユーロ3には対応しなければならないので、日本向けとは言えど一部の輸入車は実質的には平成18年規制対応になっているのかもしれません。
日本でのクルマの排ガス規制が始まったのは昭和54年規制ですから、もう30年近く経っていますので、規制対応のデバイスが性能に及ぼす影響はありません。むしろこの間に発展を遂げ大幅な性能アップをしたのは周知の事実です。ハイブリッドカーにしてもホンダの最初のハイブリッド「インサイト」などは、まるで燃費レースのセッティングをしてあったようなシロモノだったのに、いまでは主流になりつつあります。
バイクの排ガス規制はクルマに遅れる事20年で始まったばかりですが、同じ内燃機関ですからその経験や実績が充分役に立ち、大きな混乱は今のところありません。今でこそ希薄燃焼+3元触媒にほぼ集約されましたが、30年前の混乱を思い出すと笑っちゃうくらいで、様々なアプローチが行われました。
ディーゼルエンジンのような副燃焼室をもつホンダのCVCCも奇抜なアイデアで、まさか本当に市販されるとは。市販されたCVCCシビックはホンダのイメージとは程遠く、アクセルを踏んでも離してもレスポンスはない?ような鈍なエンジンでしたね。
しかし各社はそのような未完成なクルマを市販せざるような切羽詰った時期だったのでしょう。それに引き換えサスガのトヨタは世界一になるつつあるメーカーで、ツインカムにすることで低フリクションの長持ちするエンジンを開発して王道を築き、次はハイブリッドでも・・・・?
クルマのエコへの道のりは、基本的な発展の道のりとある意味一致しており、クリーンな排ガスのための希薄燃焼は燃焼速度のスピードアップを求めたので、そのスムースな回転はコンフォートにもつながりました。現代の4気筒エンジンは昔のそれと比べものにならないくらい静かです。もちろん電子コントロールや他の技術の恩恵もありますが。
バイクの25年の暦史を振り返ってみると、日本の事情は他の分野と同じように、ブームという言葉で表しても異議がないように、レーサーレプリカ、短気筒、アメリカン、ネイキッド、ビッグスクーターなどの大きな流れに翻弄され続けたのです。
レーサーレプリカの流れは今も引き継がれ、ココでも何度か言及いたしましたが、超高性能の普遍化というより低価格化になってしまいますけれど、最新型のカワサキZZR1400(レーサーレプリカではなかった!)では公式には190馬力、ラム圧効果が出ると200馬力!が百数十万円で買えるのです。充填効率や燃焼速度の研究の成果がヘッドデザインに表われ、最適のボアストロ-クは超高回転でのパフォーマンスを発揮する4気筒エンジンは、エミッションコントロールと共存しても何ら違和感はありません。
レーサーレプリカと対極の位置にあるハーレーダビッドソンは果たしてどうであるか?
やはりココでも何回か言及したヘミヘッドと45度Vツインによる独特の鼓動感は、エボリューションエンジンから洗練され、更にバランサーが追加されたTC88Bに於いては・・・・・。勿論ハーレーダビッドソンモーターカンパニーのしたたかな戦略は伝統と洗練をうまく使いこなし、イメージと乗り味をシンクロさせて強い個性を表現させるのに成功し、近年大きな成果を得てきたのです。
エミッションコントロールを空冷エンジンの希薄燃焼で行うのには冷却の面で困難がつきまとうので、ハーレーでも水冷エンジンによる新しいチャレンジもされていますが、今後の見通しは分りません。今のところデジタルな電子製品に「味わい深さ」という数値で表せないモノは求められないのが一般的と考えられ、専らパフォーマンスと価格の追求が行われているのが普通と考えると、感性に訴える製品がグリーンサバイバルに生き残るのにビジュアルにだけ頼ってよいものだろうか?これが一番の問題点ではなかろうか?