言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 7月号(807号)

2021年07月22日 08時24分19秒 | 告知

今号の紹介です。

 1面に拙論。現在の様々な社会情勢を見て、それをコロナ脳=野党脳=他責脳の三位一体ととらへて批評したもの。その逆の科学的に、主体的に、自他共栄の道を探るといふ心性こそ、私たちが目指すものであるといふことを暗示した。

 感染者数だけでコロナ禍を考へる専門家といふ非科学者たち、与党の失点をことさらに論ふ無責任な野党政治家、何もかもお上のせいと考へて一向に成熟しない在日日本人。彼らはどうかしてゐる。その彼らは遠くにゐるのではなく、すぐ隣にゐる。テレビにも映されてゐるし、職場にもゐるし、ネット上にもたくさんゐる。かういふ事態はかなりまずい。そのうち中国の台湾侵攻でも始まつて挙句の果てには沖縄までが支配下になつてしまつても、それでもまだ対岸の火事と思つてゐさうである。「ゆでガエルの法則」の作用がもう始まつてゐるやうに感じる。

 そして、その「まずい空気」を吸つてこちとらも生きてゐるのだから、たぶん相当にまずい状態なのだらう。香港の非民主化にたいしても、先月号の「ウイグル・ジェノサイド」にたいしても、何もできないでゐる。考へることは行動だと、知識人ぶつて強気を見せても、たぶん現状は変はらない。時代の力といふのは強いのだ。

 その自覚をしてゐると書いてゐるだけである。

 

 

 

 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。  1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)
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コロナ脳と化した日本全国テンヤワンヤの大狂想曲

   文藝評論家 前田嘉則

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コラム 北潮   (岡潔の対談集について)

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二階幹事長が牛耳る対中外交

   元東京大学史料編纂所教授 酒井信彦 
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教育隨想  「従軍慰安婦」「強制連行」否定の閣議決定(勝)

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スパイ防止法の制定は急務

   経済安全保障の視点からも必要

   福山市立大学講師 安保克也

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「この世が舞台」
 『モルフィ公爵夫人』ジョン・ウエブスター
        早稲田大学元教授 留守晴夫
 
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コラム
  東京五輪について(紫)

  目先のリスク回避の陥穽(石壁)

  学問の誠実を生きた人(星)

  夫婦別氏推進派の嘘と奸計(梓弓)
           

  ● 問ひ合せ     電   話 076-264-1119 

                               ファックス   076-231-7009

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   発行所 北潮社

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