6月の花・アジサイたち
「6月の風景の中に、アジサイがなかったら」なんて想像したことがありますか。
アジサイのない梅雨の季節なんて、考えられません。
なんと、つまらない、色あせた風景でしょう。
梅雨の季節をアジサイが飾ります。元気が出ます。
カエルの声を聴きながら、アジサイを楽しむことにしましょうか。 (no3251)
マリンブルー
ソレイユ
写真上:マリンブルー、同下:ソレイユ(太陽) 撮影・堀江
6月の花・アジサイたち
「6月の風景の中に、アジサイがなかったら」なんて想像したことがありますか。
アジサイのない梅雨の季節なんて、考えられません。
なんと、つまらない、色あせた風景でしょう。
梅雨の季節をアジサイが飾ります。元気が出ます。
カエルの声を聴きながら、アジサイを楽しむことにしましょうか。 (no3251)
マリンブルー
ソレイユ
写真上:マリンブルー、同下:ソレイユ(太陽) 撮影・堀江
アジサイ、雨、そしてテルテル坊主
きょうの話題は、「コーヒーブレイク」ですが、「円照寺の花たち」に入れておきます。
日曜日のことでした。
朝、孫がアジサイと雨の絵を描いていました。
結構、雰囲気が出ています。
絵には雨が降っています。アジサイが咲いていました。
孫の絵を何気なく見ていたせいか、月曜日の新聞の夕刊を読んでいて、「なるほど」思った記事がありましたので、その一部を紹介しておきます。
テルテル坊主
・・・僕らが子どものころは、今のように屋内で遊べるゲーム機などがあまりなかった。
遊びと言えばとにかく外だったから、雨が降るのは重大関心事だった。
そんな時、頼みの綱だったのがテルテル坊主である。
白い端切れで作ったそれを、晴れを祈って軒下にぶら下げた。
うすうすそれが迷信だと分かっていたが、かなり頼りにしていたものだ・・・
◇神戸新聞(13日月)・夕刊より◇
そういえば、孫の絵にもテルテル坊主は、登場していません。
そう遠くない昔、梅雨(雨)・アジサイ・テルテル坊主はこの時期の三点セットでした。
時代ですかね。テルテル坊主の存在が薄くなりました。
子どもたちの生活スタイルも変わったんですね。
でも少し寂しい気がします。(no3250)
*絵:軒下のテルテル坊主(神戸新聞より)
チボリ(アジサイ)
ネットで調べてみました。
アジサイのチボリは、オランダから導入された品種ですが、チボリの命名は、デンマーク・コペンハーゲンのチボリ公園にちなんでいます。
公園は、アンデルセンの人魚姫の故郷であり、マーメイド(人魚)像が有名です。
チボリ公園は、花の多い公園でも知らています。
チボリは、チボリ公園のイメージから
アジサイ・チボリは、そんなチボリのイメージからつけられたようです。
チボリ公園について少し調べてみます。
・・・1843年に開園したチボリ公園は、時のデンマーク国王クリスチャン8世の臣下であったゲオ・カーステンセンが、市民のための娯楽施設をつくろうと考えたのが、はじまりであるといわれています。
「階級の差別がなく、誰でも楽しめる場所」という、当時としてはとても先進的なコンセプトで、反発も強かったようです。
でも、時代を超えた今では、大人から子供まで、世界中から人々から愛されるアミューズメントパークになりました。
アメリカ人のウォルト・ディズニーがチボリを訪れ、「ディズニーランド」のモデルにしたともいわれています。(no4249)
*写真:チボリ(アジサイ) 撮影・堀江
赤いスモーク・ツリー
5月28日の「円照寺の花たち(98)」で、「白いスモーク・ツリー」を紹介しました。
不思議な木で、孫に「何の木に見える?」と聞いたところ「綿菓子の木」という返事でした。
この不思議な木の仲間に赤いスモーク・ツリー(写真)もあるのですね。
こんども孫は、「赤い綿菓子の木」との答えでした。
自分と関係したものに続く答えのようです。
「この木、ほんまの名前はスモーク・ツリーやで・・・スモークは英語で煙やから、煙の木や」と2年生の孫に教えてやると、「そう・・・」と気のない返事。
やはり、自分の経験につながる名前の方が、ピッタリするようです。
「サーちゃん(サラですが、サーちゃんと呼んでいる)、赤い綿菓子あるの?」と聞くと、「あるで、黄色のんもある・・・」という返事。
孫の頭には、夏か秋のまつりの風景があるみたいです。
私は、円照寺で初めて見た不思議な木であったため、メッチャ印象に残り、忘れない名前(知識)になりました。
孫との会話の場面を頭に刷り込んでおきます。
なお、白いスモーク・ツリーを知ったとき、何人かの人にスマホの写真を見せ、説明しました。知っている人は誰もおられません。
園芸の専門家になった気分・・・それにしても、円照寺からいっぱい新しい知識をもらいます。
「痴ほう防止」になりそう。(no3248)
パリジェンヌ
「ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し/せめては新しき背広をきて/きままなる旅にいでてみん」(「旅上」)と萩原朔太郎(1886-1942)が歌ったフランスへの思いは、文化人の抱いたフランスへの憧憬を物語ります。
一般的に、日本人のフランス(人)観は、この延長上にあるようです。
その上に女性(観)となると、そんなフランス観のうえに、「見た目の美しさ」が加味されます。
たしかに、背筋を伸ばしたパリジェンヌ(パりのお嬢さん)の姿は、魅力的です。
世の男性諸氏にとって、「あこがれ」かもしれません。
フランスがちょとだけ好きでない、お爺さんから
やめておきなさい。
もちろん、日本人のあこがれる理想のパリジェンヌは土の中から宝石をさがす確率でおられるでしょうが。
(もっとも誤解は、価値観の違いに原因することが多いようですが・・・)
「加古川ジェンヌ」の方とデートをおすすめします。
萩原朔太郎等のフランス観に惑わされてはいけませんよ。
「パリジェンヌ」は、アジサイだけにしておきましょうか。
でも、アジサイの「パリジェンヌ」は、文句なく華やかで、きれいで、そして優しそうです。
(フランスの方がお読みでしたら、ごめんなさい)(no3247)
*写真:パリジェンヌ(アジサイ)、撮影:堀江
アナベル(アジサイ)
アジサイと言うと、青色や紫色の花を思い浮かべると思いますが、これは白いアナベルです。
そして普通のアジサイと比べて形が丸い形で花が纏まっている所もアナベルの特徴です。
アナベルという名前の意味は、スペイン語の女性名 ということです。
一説によると、アメリカの小説家の「エドガー・アラン・ポー」が書いた最後の詩である「アナベル・リー」からとったのではないか」と言われています。
アナベル・リー
*アラン・ポーの詩「アナベル・リー」より(一部省略)
昔々のお話です
海のほとりの王国に一人の娘が住んでいました
その子の名前はアナベル・リー
いつも心に思うのは、僕への愛と僕の愛
・・・・翼あるあの天使さえ、僕らの愛をうらやんだ。雲が木枯し吹きつけた。僕のかわいいアナベル・リー
お空の天使はさびしくて、僕とあの子をねたんでた
すべてはそのせいで、雲から木枯しが夜通し吹いて、凍えて死んだアナベル・リー
だけど、ふたりのその愛は年寄り物知り、みんなより、ずっとずうっと強かった
だから、お空の天使でも、海の底の魔物でも、僕とあの子のたましいを引き離せないアナベル・リー
美しきアナベル・リー(以下略)(no3246)
*写真:アナベル(アジサイ)、撮影:堀江
アジサイの群れ
一輪の鉢植えのアジサイもきれいです。
でも、円照寺の本堂の裏へお回りください。
いま、アジサイがびっしりと、見事に咲いています。
おもわず、山村暮鳥の詩(風景)を連想しました。
そして、「なのはな」を「アジサイ」に「ひばり」を「カタツムリ」変えてみました。
みょうに、ピッタリ。
円照寺のカタツムリは、何を話していたのでしょうね。
きっと、「もっと、雨が降らないのかな・・・・雨の日のアジサイはもっときれいだよ」と、おしゃべりをして いたんですよ。
(円照寺の)アジサイの風景
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
いちめんのアジサイ
カタツムリのおしゃべり
いちめんのアジサイ(no3245)
*写真:円照寺本堂裏のアジサイ
アマリリスを見ながら
円照寺の庫裏の東側です。
春にムスカリがいっぱい咲いていた場所に、真っ赤なアマリリスが咲いています。
きょうの「円照寺の花たち」は、私事で申し訳ありません。
私の家の庭にも、アマリリスが咲いています。普段、水も肥料やりません。
でも、この時期に決まって真っ赤な花を元気に咲かせてくれます。
もう10年以上前に植えた花です。
妻のお父さんが元気な時に植えたアマリリスです。
生前には、あまり注目しなかったのですが、亡くなったあくる年でした。
ある日、妻が「おじいちゃんのアマリリスがきれいに咲いている」と大きな声で叫びました。
それ以来、毎年この花が咲くと、何かとおじいちゃんのことが話題になります。
もっとも、孫は7才ですから、あまり感動がないようです。
ある秘密計画!
そこで考えました。私(今月で73歳)も10年ぐらいは元気で頑張れそうです。
円照寺のアマリリスを見ながら「ある名案」を考えつきました。
「真っ赤なモミジを7月の孫の誕生日に、孫と一緒に2本植えよう」と。
そして、秋が来るたびに「お爺ちゃんとお婆ちゃんのモミジがきれいに咲いたよ」と孫の頭に刷り込んでおこうと・・・
真っ赤なモミジは、アマリリスより長持ちします。
アマリリスを見ながら、私たちの生きていた証明を残しておこうと計画しました。
こんなことを考えるのも年ですかね。
燃えるような真っ赤なモミジの苗をご紹介ください。(no3244)
*写真:アマリリス(円照寺)
キキョウ
「円照寺の花たち」を書くようになってから、花が好きになってきました。
でも悲しいことに、花についての知識がありません。
そこで、『花ごよみ・夏(秋・冬・春)の花』(創元社)、全4巻を購入しました。
綺麗な写真が多く、楽しい本です。
よく、ベランダでコーヒーを飲みながら眺めます。
きょうの話題・「キキョウ」の種本も上記の「秋の花」の一部からお借りしています。
いま、キキョウが円照寺の境内で咲き始めました。
キキョウは、秋の七草では?
キキョウは、秋の七草の一つに数えられています。
今さらここに七草を羅列する必要もないのですが、念のために挙げておきます。
ハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバヵマ、アサガオ(キキョウ)の七穫類です。
気になるのは、このアサガオというのがキキョウのことであるということです。
アサガオは『万葉集』に詠まれていますが、私たちの知るアサガオは『万葉集』のできた時代よりも後の奈良時代に中国から渡来したものだというのです。
万葉に詠まれたアサガオは、キキョウのことだといわれています。
また、その歌には「……タかげにこそ咲きまさりけれ」とあるので、これは朝咲くアサガオではないといわれています。(以下略)
それにしても、キキョウは日本の秋を彩る代表選手です。
今、初夏なんですが・・・(no3243)
*写真:キキョウ
今日の「円照寺の花たち」はお休みです。
5日(日)、西志方町の『地域振興センター』で稲岡工業の歴史と綿産業の歴史を学ぶイベントが開かれました。紹介しましょう。(no3242)
*以下記事・写真はともに神戸新聞より
稲岡工業の歴史に学ぶ 文書保存会が講演
イカリマークのタオル生産で知られた「稲岡工業」(兵庫県加古川市志方町)や周辺の綿産業の歴史などを学ぶイベント「わたの里の『記録』」(神戸新聞社後援)が5日、同町の市立地域産業振興センターで開かれた。元社員らが語る逸話などに、約50人が耳を傾けた。
同社は明治期に創業し、2012年に倒産した。地域史家らでつくる「稲岡工業株式会社文書保存会」が、残された資料の整理・保存に取り組んでおり、活動PRのイベントを年1回開いている。
この日は、同社の営業担当だった當間(とうま)亨さん(84)が出席し、お茶の水女子大学大学院の渡辺千尋さん(33)らから質問を受ける形で同社の隆盛について説明。昭和30年代初めに業界でいち早く自動漂白機を導入した経緯や、自社ブランド浸透へ積極的にマーケティングに取り組んだ内情などを紹介した。
講演もあり、元宝塚造形美術大学大学院教授の池田則一さん(81)が同社の歴史を語り、元カネボウフーズ商品開発部長の武内安雄さん(68)は他のタオル産地と比較。整理中の資料展示もあった。
當間さんは「稲岡工業のタオルは地場産業だった。資料の活用法などを考えるには、まず広く興味を持ってもらうことが大切」と話していた。(伊丹昭史)
*写真:稲岡工業の歴史を振り返る當間氏(写真右)
へメロカリス
「へメロカリス」と聞くと、「どんな花だろう」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
「写真のような、きれいな花」です。
花を見るとき、そのきれいなままを見て、よけいな蘊蓄なんてどうでもいいのですが、歴史を少しかじった習性で、その意味が気になります。
『花ごよみ・夏の花』(創元社)で調べてみました。下記のような説明です。(文体を変えています)
へメロカリスは、「美しい一日草」の意
ヘメロカリスは、ひとくちにいってカンヅウの仲間だと思えばよく、ニッコウキスゲも、ヤブカンゾウもみんなヘメロカリスです。
でも、近ごろは、いろいろと園芸的に交配種ができてきたので、狭い意味ではこの園芸種をヘメロカリスと呼んでいます。
ヘメロスは、ギリンア語の「一日」で、カロスは「美しい」という意味です。
つまリ「美しい一日花」という意味で、英名をデーリー・リリーといいます。
一日花ですが、美しいユリのような花を愛でる人が近ごろ多くなっています。
ヘメロカリスの仲間(園芸種を除く)は、中央ヨーロッパ、中国、日本、朝鮮など、東アジアの滞帯地方に約15種あります。(no3241)
*写真:へメロカリスの一品種(撮影:堀江)
アジサイの季節
きょうの朝刊(5日・日)に、「気象庁は4日、西日本(近畿、中四国、九州)と東海道が梅雨入りしたとみられると発表した」と書いています。
今、5日の8時です。外は雨です。予報通り梅雨入りしたようです。
でも梅雨は、アジサイのきれいな季節です。円照寺でもみごとなアジサイが、勢いを増してきたようです。
特に本堂の裏へおまわりください。色とりどりのアジサイがみなさんをお迎えします。
そんなアジサイの中で、ダンスパーティー(写真)をお探してみませんか。
元気な、かわいいダンサーが、舞台をおどりまわっているようなアジサイです。
やはり「ダンスパーティー」、「舞踏会」ではありません
アジサイは、日本発の花ですね。ダンスパーティーを「舞踏会」に置き換えてみます。
このアジサイは、「舞踏会です」と言われたら、そのイメージは一変してしまいます。
時代は、一挙にセピア色の明治(大正)時代に飛んでしまいます。
そして、ダンサーも物静かな、娘さんのイメージと変わってしまいます。
やはり、「舞踏会」ではなく「ダンスパーティー」なんですね。
印象的なアジサイです。
花の名前を覚えると・・・・
花の名前を覚えたら、花がより好きになるので、覚えようとするのですが、「ダンスパーティー」程度ならいいんですが、なかなか覚えられません。
この6月で73歳になります。頭も若干悲鳴を上げてきました。
ボケ防止もかねて、花の名前と形と匂を頭に覚えさせることにします。(no3240)
*写真:ダンスパーティー(アジサイ)
スタージャスミン
スタージャスミンは、常緑のつる性の植物で、茎はよく枝分かれして、つる状に伸びます。でも、巻き付くことはありません。
葉の質は分厚く、艶があります。
今の時期(5~6月)、枝先や枝先近くに房状の花をつけます。
花弁はまっ白で、まるで宇宙に散らばる星のように咲きます。
いい香りです
「円照寺の花たち」では、きれいな花を、それなりに紹介できるのですが、その香りはお届けできません。
いま、スタージャスミンは、ジャスミンのようないい香を放っています。そのため、スタージャスミン’と呼ばれています。香りもお楽しみください。
先週の日曜日、本堂の前の東屋で休憩しました。ちかくから匂うスタージャスミンのほのかな香は、ゆったりとした気分にさせてくれました。
円照寺の山門のところに咲いています。
円照寺では、その他の場所でも咲いていますので、お楽しみください。(no3239)
*写真:スタージャスミン
カシワバアジサイ
「カシワバアジサイ」の説明は、ウィキペディアの説明をそのままお借りします。
「・・・葉の形がカシワに似ていることが、和名の由来。
花は円錐状あるいはピラミッド型に付く独自の形状をしており5月〜7月に真っ白い花を付ける。八重咲きと一重咲きがある。
一般のアジサイとは異なり全体の印象としては木のボリュームに比し、花が少ないのが特徴。葉には切れ込みがあり、秋には紅葉する。
古くから日本にもあったが、最近、一般に出回り始めた。(以上、ウィキペディアより)」
もうすぐアジサイが本番
「古くから日本にもあった」と説明にありますが、このアジサイを知ったのは、今年が初めて。
正確に言うと、このアジサイについて住職から説明していただいてからのことです。
新しいことを知ると、周囲(世界)が変わります。カシワバアジサイをよく見かけます。
・・・・
最近、園芸店の前で足が止まります。花を買うようにもなりました。もうすぐ、73歳になるおじいさん、ただいま変身中です。
もうすぐ梅雨入りです。アジサイが本番を迎えます。カシワバアジサイは、他のアジサイより少しだけ早く咲くアジサイのようです。
カシワバアジサイは、アジサイの「つゆ(梅雨)はらい」ですかね・・・
「おやじギャグ」のつもり。(no3238)
*写真:カシワバアジサイ(撮影:堀江)
≪ご案内≫
6月5日(日)、わたの里の「記録」
=稲岡工業文書保存活動と歴史の報告会に集合!=
(no3237)