樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

子供の手のようなヒノキ

2006年07月27日 | 樹木
樹木に興味を持ち始めた頃、とりあえず身近な所から勉強しようと思って、よくご近所の庭や生垣のツリーウォッチングをしていました。写真のコノテガシワは、その頃に覚えた樹です。

         

漢字で書くと「児の手柏」。子供の手を合わせたような平べったい葉が特徴です。柏は、日本では柏餅のカシワですが、中国ではヒノキの仲間を意味します。
この不自然に扁平な葉を見たとき、人工的に作った園芸種だと思いましたが、中国原産の天然種でした。

      
      (今ごろは実も青いですが、秋には茶色くなります。)

その中国の周時代には、王の御陵にはマツを、王族の墓地にはコノテガシワを植えたそうで、かなり上位の扱いを受けています。そう言えば、中国には「松柏」という言葉がありますが、マツとコノテガシワを意味しているのかも知れません。
朝鮮王朝でも、「君子はアカマツやコノテガシワのように一人堂々と立つ、小人はフジやヤドリギのように他人に頼る」と言われ、この樹にはかなりいいイメージがあったようです。
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4 コメント

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よく見るけど (scops)
2006-07-29 21:03:54
何かな?と思っていたんです。

コノテガシワですか・・・コノテヒノキの方が樹のイメージが湧くのに。
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そうですね。 (fagus06)
2006-07-30 07:56:17
ヒノキと名づけた方が分かりやすいですね。しかし、何でこんな平べったくなる必要があるのですかね。
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Unknown (guitarbird)
2006-07-30 08:20:10
おはようございます、guitarbirdです



これは、うちの玄関の真ん前の隣りの家に植えてあるので、

もっともよく見る木・・・と思いきや、そういう場所にあるので、

ほとんど周りと同化して毎日「見えて」いません、不思議なものです(笑)。
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身近すぎると (fagus06)
2006-07-31 08:05:40
目に留まらないものってありますね。

私も近所を散歩していて、「あれっ、こんな所にこんな木が」と思うことがよくあります。

だから面白いんですが・・・。

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