樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

久しぶりにツリーウォッチング

2023年05月11日 | 樹木
4月末、夏野菜の栽培講習会に参加する妻に誘われて、約10年ぶりに宇治市植物園へ行ってきました。私は野菜栽培には関心がありませんが、帰りにいろいろいただく苗を持ち運ぶのが役割(笑)。おにぎりを持って半分はハイキング気分です。1時間半の講習会の間、私は園内で久しぶりにツリーウォッチングを楽しみました。
まず目に入ったのはトチノキの花。野鳥生息調査のために25年以上通った栃の森のことは当ブログでも長年お伝えしてきましたが、体力的に厳しくなって昨年から引退したので、大好きなトチノキを間近に見るのは久しぶり。新緑の掌状複葉と、小さな白い花が集まった円錐形の花序を見ていると、栃ノ森の空気感が蘇ってきました。



園内のコースを歩くと、これも栃ノ森でよく見たクマシデが数本植えてありました。細長い葉にたくさんの葉脈が走って、いかにも木の葉という感じ。



栃ノ森にはなかったですが、ナンジャモンジャの花も満開でした。その名前のインパクトから最近はよくテレビでも紹介されますが、正式和名はヒトツバタゴ。



NHKの朝ドラ「らんまん」のモデル・牧野富太郎は結構おちゃめな人だったようで、「ナンジャモンジャの真物と偽物」という一文で、次のように書いています。
第一の贋のナンジャモンジャは、かの東京の青山の原にあったもんじゃ。本名はヒトツバタゴ、科名はヒイラギ科だ。過ぐる頃天然記念物の一つとして内務省の御世話になったもんじゃ。
園内の奥の方を歩いていると、バナナの甘い香りが漂ってきました。カラタネオガタマの花が咲いているようです。あたりを探すと、木立に隠れて1本ありました。日本産のオガタマノキにはこんな匂いはありませんが、なぜか中国産のカラタネオガタマの花は甘いバナナの香りを発します。



妻が講習会でいただいて私が持ち帰った苗は、今わが家の庭の小さな畑に植えられています。何種類かの夏野菜が収穫できるらしいですが、あまり期待せずに待ちます。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2023-05-11 09:52:38
宇治市植物ですか。大きなトチノキの花、綺麗です。クマシデの房も可愛いです。
ナンジャモンジャの賑やかな花、木を埋め尽くすほど咲くのでしょう。カラタネオガタマの花も良いですね。まだ実物に出会っていませんが。
講習会参加で苗をですね。前にもそんな機会があったように来ています。
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kazuyoo60様 (fagus06)
2023-05-11 11:33:25
そうなんです。昨年も同じように夏野菜の栽培講習会に行ってました。私は行かなかったですが…。
少しですが、トウガラシやピーマン、キュウリがなどが食べられたように記憶しています。
苗の持ち帰りも私の役目ですが、野菜の培養土や支柱を買うのも私の役目です。妻はにわか農家になって、毎日少しずつ手入れしたり、水をやったりしています。
買った方が安いように思いますが…(笑)。
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