樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木の名のガセビア・その3

2006年05月31日 | 木と言葉
栃の森でナナカマドの花を見つけました。
紅葉と赤い実が見たくて、わが家の玄関に植えたことがありますが、管理が悪かったせいか枯らしてしまいました。

      

この木の面白い名前に関して、植物に詳しい人は「かまどで七回燃やしても燃え尽きないから」という由来を聞いたことがあるでしょう。

ところが、ある本には「地方によってはサクラやアズキナシをナナカマドと呼んでいて、これらの木はよく燃える」と書いてあります。「燃え尽きないから」という由来もガセビアっぽいのです。
私がよく訪問するブログ「イーハトーブ里山の樹木ウォッチング」には、ナナカマドはよく燃えたという記事があり、主のwoodyowakuさんも「語源はあてにならない」と書いておられます。

では、何故ナナカマドという名前に? という疑問には答えられません。
今は緑鮮やかなこの羽状複葉が秋になると真っ赤に染まります。

      

私もすべての語源を怪しいと思っているわけではありません。サルスベリは疑いもなく「猿が滑り落ちるほどツルツルした木」でしょうし、「カエデは蛙手(かえるで)から」も納得しています。
語源には科学的根拠がないので、最終的には信じるか信じないか、だけですね。
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