樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

藤と山藤

2006年06月01日 | 樹木
栃の森からの帰り、フジが見事な花を咲かせていたので、急ブレーキで停車して撮影しました。
山奥なので市街よりも開花が約1ヶ月遅れています。

      

以前は、山奥にあるフジは全部ヤマフジと思っていました。でも、山の中にもフジはたくさんあります。
見分け方は、ツルが右下から左上に巻いている(写真)のがフジ、逆に左下から右上に巻いているのがヤマフジ。右巻き・左巻きという言い方もありますが、人によって方向の解釈が違うので、私は左フジ、右ヤマフジと覚えています。

          

フジの名所は全国にありますが、宇治の平等院にも豪華な藤棚があります。藤原氏が建立したお寺なので、フジがシンボルなのです。春日大社でも、藤原氏に因んでフジが大切にされたようです。
佐藤、伊藤など「藤」のつくお宅の家紋はフジが多いはずです。

      

そんな伝統があるからか、何となくフジは日本の花のような気がしていましたが、ローマは「藤の都」と言われるほど市街にフジが多いとか。ボルゲーゼ公園という所には日本式の藤棚もあるそうです。
フジもヤマフジも日本固有種なので、日本から移入したか、別の品種でしょう。
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2 コメント

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フジはいいです (woodyowaku)
2006-06-01 21:59:44
 今こちらもフジの花の最盛期です、私の家は周りが雑木林なのですが藤ずるをあまりきらないので困ることもある一方この時期はうっとりできていいです、遠くから見ると緑の雑木林に薄紫の滝が流れ落ちている感じ、香りもあたりに立ち込めて陶然としてしまいます。

 池に垂れ下がった藤の滝に鯉も登ろうか、、、ちょっと風呂屋の看板的ですか。
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藤の滝 (fagus06)
2006-06-02 13:35:36
とはいい表現ですね。たくさん咲いていると、まさに滝のようです。

この時期、キリやセンダンなど薄紫の花が目立ちますが、風呂屋の看板にするなら(笑)、やっぱりフジでしょうね。



ナナカマドの記事では、勝手にwoodyowakuさんの記事にリンクさせてていただきました。ありがとうございました。
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