「地震、雷、火事、親父」という言葉から察すると、昔の人は雷をかなり恐れていたようです。避雷針によって雷の被害が減った一方、温暖化による気象災害が増えた現在は、「地震、津波、台風、豪雨、竜巻、雷、火事、親父」くらいの順ではないでしょうか。
昔の人は、その2番目に恐い雷を樹木で避けていました。一つは、「くわばら、くわばら」というおまじない。その由来はこちらで読んでいただくとして、クワの木が雷除けになると信じていたわけです。
もう一つはおまじないではなく、実用的な効果を期待しての樹木。例えば、日光東照宮と上野東照宮には、雷除けとしてキササゲが植えられています。中国原産のこの樹は「雷電木」とも呼ばれ、昔から雷除けの役割を果たしてきました。
キササゲ
この樹は高木になり、しかも水分が多いので、神社など大切な建物の近くに植えておくと、雷がキササゲに誘導され、建物への落雷を避ける。つまり、現在の避雷針の機能を果たすわけです。
実際、東京の新宿御苑には落雷を受けたキササゲがあるそうです。
キササゲの葉
国宝・彦根城の城内にはキササゲが雷除けとして植えらただけでなく、楽々園という藩主の下屋敷にはキササゲの木材を柱に使った「雷の間」があります。柱にしたのは、キササゲを雷除けのシンボルと考えたからでしょう。
楽々園(3年前に行ったときは保存修理の工事中でした)
ちなみに、この楽々園には「地震の間」という離れもあって、免震構造になっているそうです。「地震の間」と「雷の間」を設けたということは、当時は真剣に「地震、雷、火事、親父」を恐れていたということですね。
昔の人は、その2番目に恐い雷を樹木で避けていました。一つは、「くわばら、くわばら」というおまじない。その由来はこちらで読んでいただくとして、クワの木が雷除けになると信じていたわけです。
もう一つはおまじないではなく、実用的な効果を期待しての樹木。例えば、日光東照宮と上野東照宮には、雷除けとしてキササゲが植えられています。中国原産のこの樹は「雷電木」とも呼ばれ、昔から雷除けの役割を果たしてきました。
キササゲ
この樹は高木になり、しかも水分が多いので、神社など大切な建物の近くに植えておくと、雷がキササゲに誘導され、建物への落雷を避ける。つまり、現在の避雷針の機能を果たすわけです。
実際、東京の新宿御苑には落雷を受けたキササゲがあるそうです。
キササゲの葉
国宝・彦根城の城内にはキササゲが雷除けとして植えらただけでなく、楽々園という藩主の下屋敷にはキササゲの木材を柱に使った「雷の間」があります。柱にしたのは、キササゲを雷除けのシンボルと考えたからでしょう。
楽々園(3年前に行ったときは保存修理の工事中でした)
ちなみに、この楽々園には「地震の間」という離れもあって、免震構造になっているそうです。「地震の間」と「雷の間」を設けたということは、当時は真剣に「地震、雷、火事、親父」を恐れていたということですね。
私が今いちばん恐いのは「竜巻」です。
雷は防ぎようがあるし(車の中は大丈夫だそうで逃げやすい)、地震もうちは平屋なので対策を立てれば建物は壊れても人間はなんとかなると思います。
でも、竜巻は、地下に避難所を作るでもしない限りは、来てしまったら終わり、という感じがします。
急に起こるようだし、情報も局所的なものは出ないかもしれないし、逃げるのも難しそうだし。
体験がないだけ余計に恐いです。
アメリカでは竜巻がよく起こる地域では地下の避難所がある家もあるみたいですが、うちに今からそれを作るのはお金も作業も大変そうです。
それと火事も恐いです。
漏電などで不意に燃えるかもしれないのと、それ以上に放火されるのが恐いです。
あくまでも個人的にそう思う、という話でしたが。
キササゲの葉の形はクサギに似てますね。
でも調べてみると科は違いました。
この話を読んで私も、昔の人は雷がよほど恐かったんだろうなと思いました。
札幌もそうですが、宇治も内陸なので津波の心配がないのはありがたいです。でも、2年前、宇治は水害に見舞われ、山手に位置するわが町内で、山からの出水で浸水被害がありました。まさかと思っていました。
広島の状況を見ると、こちらで一番怖いのは土砂災害です。