サルスベリの花がまだ咲いています。
この樹は3ヵ月くらい花をつけているので「百日紅」とも言いますが、同じ花がずーっと咲き続けているわけではありません。先の花が散ると、花軸の下から次の花が咲き、それが散るとまた下の花が咲くというぐあいに繰り返しながら、私たちの目を楽しませてくれます。
(ご近所でNO.1のサルスベリ。花が多いでしょう?1週間前に撮影。)
葉の付き方も面白いというか異例で、対生(左右対称)になったり互生(互い違い)になったり、さらには2枚ずつ互生になったりします。このことは、以前ご紹介した林将之さんの図鑑『葉で見わける樹木』の表紙に書いてあります。お近くのサルスベリの葉を一度じっくりご覧になってください。こんな気まぐれな葉の付き方はほかにはないです。
(この枝は対生)
(よく見ると、この枝は2枚ずつの互生です)
この樹には芽吹きが遅く、落葉が早いという特徴もあります。このことに関して、芥川龍之介が面白いことを書いています。
「朝寝も好きなる、宵寝も好きなること百日紅の如きは滅多になく、自分は時々この木の横着なるに人間同様腹を立てることあり」。
芽吹きの遅いのを朝寝、落葉の早いのを宵寝にたとえて、その横着さが気に入らないと言うのです。芥川龍之介は、写真で見る顔もそうですが、実際にもかなり神経質な人だったようです。
そんなに怒らなくても、サルスベリは朝寝も宵寝もしますが、その分花期が長くて楽しませてくれるのに・・・。
この樹は3ヵ月くらい花をつけているので「百日紅」とも言いますが、同じ花がずーっと咲き続けているわけではありません。先の花が散ると、花軸の下から次の花が咲き、それが散るとまた下の花が咲くというぐあいに繰り返しながら、私たちの目を楽しませてくれます。
(ご近所でNO.1のサルスベリ。花が多いでしょう?1週間前に撮影。)
葉の付き方も面白いというか異例で、対生(左右対称)になったり互生(互い違い)になったり、さらには2枚ずつ互生になったりします。このことは、以前ご紹介した林将之さんの図鑑『葉で見わける樹木』の表紙に書いてあります。お近くのサルスベリの葉を一度じっくりご覧になってください。こんな気まぐれな葉の付き方はほかにはないです。
(この枝は対生)
(よく見ると、この枝は2枚ずつの互生です)
この樹には芽吹きが遅く、落葉が早いという特徴もあります。このことに関して、芥川龍之介が面白いことを書いています。
「朝寝も好きなる、宵寝も好きなること百日紅の如きは滅多になく、自分は時々この木の横着なるに人間同様腹を立てることあり」。
芽吹きの遅いのを朝寝、落葉の早いのを宵寝にたとえて、その横着さが気に入らないと言うのです。芥川龍之介は、写真で見る顔もそうですが、実際にもかなり神経質な人だったようです。
そんなに怒らなくても、サルスベリは朝寝も宵寝もしますが、その分花期が長くて楽しませてくれるのに・・・。
私は小学校の教科書で読んだ「鼻」が記憶に残っています。
龍之介の写真の顔って、いかにも「作家」みたいな気難しそうな顔ですね。