樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

さすが、宇治!

2017年09月14日 | 樹木
珍しく妻が「ハイキングに行きたい」と言うので、先週の秋晴れの日、おにぎりを持って出かけました。裏山を越えて天ケ瀬ダムへ降り、宇治川沿いを歩く約8kmのコース。
最近の当ブログは鳥の話ばかりで「看板に偽りあり」状態になっているので、久しぶりにツリーウオッチングしながら歩きました。
保育園の生け垣のサンゴジュが真っ赤な実をつけていました。この実を珊瑚に見立ててのネーミング。防火性があることから、国会の敷地の周囲には等間隔で植えられています。



宇治川の河畔にはアキニレがたくさん自生していて、名前のとおり今が花盛り。日本の高木広葉樹では最も葉が小さいと思いますが、花も小さい。種子は鳥に人気があって、マヒワやウソが食べにきます。



下の写真は、ヌルデの花。ウルシの仲間ですが、よほど敏感な人でなければかぶれることはありません。冬になると実の周りに塩を分泌するので、鳥たちが塩分補給にやってきます。「本当にしょっぱいのかな」と思って口に入れたことがあります。かぶれないと知りつつ、ちょっと勇気が要りました。少し酸味のある塩味でした。



山裾に妙な実をつけている木が群生していました。最初は樹種が分からなかったのですが、チャノキのようです。宇治には茶畑が多いですが、野山で見ることはないので少し驚きました。さすが、宇治! チャノキが野生化しているわけです。妻が「面白い」と手折って持ち帰り、テーブルに飾りました。



退院後、こんなに長い距離を歩くのは初めてでしたが、不安もなく、まったくNo Problem。途中からバスで帰る選択肢もありましたが、歩いて帰宅しました。

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4 コメント

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Unknown (guitarbird)
2017-09-21 00:35:51
こんばんわ
ハイキング行かれたのはよかったですね、お天気にも恵まれて。
アキニレはこちらにはなくハルニレしかないのですが、葉がそんなに小さいのですね、一度見てみたいです。
花が咲くのが春か秋かというのは同じ仲間なのに大胆というか面白いですね。
今年はハルニレの種子がやや豊作でしたが2年前ほどではありませんでした。

チャノキが「野生化」しているのは面白いですね、あ、いや、楽しんでばかりではいけないかもですが・・・
それにしても面白い形、ほんとうですね。
テーブルに飾られたのはいいですね、ナイスです。
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アキニレは (fagus06)
2017-09-21 06:52:01
そちらにはないんですね。ハルニレはこちらにはないですが、植物園では見られます。
アキニレの葉は、大きいものでも親指大です。低木ではツゲとかイヌツゲ、ドウダンツツジなどの葉の方が小さいと思いますが、高木の広葉樹では多分最小だと思います。
チャノキはもともと中国では野生だったものを人間が栽培し始めたわけですから、元にもどったわけですね(笑)。面白い実でしょう?
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初めまして! (なつみかん)
2018-02-04 12:37:49
冬芽の確認をしようと検索していて樹ブログ、もとい、貴ブログにたどり着きました。
なつみかんと申します。初めまして!

私は2年ほど前から木にすごく興味を持ち、みんなの花図鑑というサイトで投稿をしておりましたが、その後GOOブログに統合されたため、今はGOOで拙い投稿を続けております。
貴ブログは身近な場所の興味深い記事が多いので、よかったらこれからも訪問させてください。
読者登録させていただきました。よろしくお願いしますm_ _m
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なつみかん様 (fagus06)
2018-02-05 08:32:19
ありがとうございます。
最近は樹の話題が少なくなって鳥の話がおおいですが、よろしくお願いいたします。
そちらのブログも見せていただきました。宇治にお住まいなのですか?
宇治の植物園でジョウビタキやシロハラをご覧になったのですね。
週に一度しか更新しませんが、ぜひご訪問ください。
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